TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025140915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040565
出願日
2024-03-14
発明の名称
タイタンビカスの醸造酢およびその製造方法、並びに飲料
出願人
株式会社 赤塚植物園
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12J
1/04 20060101AFI20250919BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】生理作用の発現が期待できる、タイタンビカスを用いた新しい加工食品を提供し、資源の有効活用を図ることを目的とする。
【解決手段】タイタンビカスの醸造酢は、タイタンビカスの花(つぼみを含む)を酢酸発酵させた醸造酢であり、ケルセチン配糖体の濃度が10mg/100ml以上で、かつ、酸度が酢酸換算で4.0%以上であり、イソクエルシトリン、ルチン、およびヒペロシドを含み、これらの中でイソクエルシトリンの濃度が最も高い。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
タイタンビカスの花(つぼみを含む)を酢酸発酵させた醸造酢であり、ケルセチン配糖体の濃度が10mg/100ml以上で、かつ、酸度が酢酸換算で4.0%以上であることを特徴とするタイタンビカスの醸造酢。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記醸造酢は、イソクエルシトリン、ルチン、およびヒペロシドを含み、これらの中でイソクエルシトリンの濃度が最も高いことを特徴とする請求項1記載のタイタンビカスの醸造酢。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載のタイタンビカスの醸造酢の製造方法であって、
容器に、タイタンビカスの花(つぼみを含む)と、水と、醸造用アルコールと、酢酸菌を添加して、アルコール濃度1v/v%~15v/v%の溶液中において、前記タイタンビカスの花(つぼみを含む)からケルセチン配糖体を抽出しつつ、酢酸発酵することを特徴とするタイタンビカスの醸造酢の製造方法。
【請求項4】
前記タイタンビカスの花(つぼみを含む)として、前記タイタンビカスのつぼみを用い、つぼみのままの形態で前記容器に添加することを特徴とする請求項3記載のタイタンビカスの醸造酢の製造方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2記載のタイタンビカスの醸造酢を含有することを特徴とする飲料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイタンビカスを原料とした加工食品に関し、特にタイタンビカスの醸造酢およびその製造方法、タイタンビカス醸造酢を含有する飲料に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、食酢として、穀類、果実、野菜などの原料を酢酸発酵させた醸造酢が知られている。醸造酢としては、主に、米酢、米黒酢、大麦黒酢などの穀物酢や、りんご酢、ぶどう酢などの果実酢が知られている。近年では、口当たりの良さから健康飲料として様々な果実酢が市販されている。食酢に含まれる酢酸には、疲労回復、血糖値の低下、新陳代謝の向上といった効果や血圧上昇抑制効果があることが知られている。例えば、大麦黒酢と同じ酸度となるように調製した酢酸液においてもラットの血圧上昇を抑制したという報告もあることから、醸造酢における血圧上昇抑制効果の一因として酢酸が考えられる。
【0003】
一方、園芸植物として、様々な植物が存在するところ、巨大輪の花を咲かせるものとしてタイタンビカスが知られている。タイタンビカスは、生育旺盛で育てやすく、その圧倒的な存在感から人気である。また、タイタンビカスの花は、食用に使用することも可能であり、近年では、エディブルフラワーとしての生産も行われている。エディブルフラワーの生産においては、収穫した開花直前のつぼみや、そのつぼみを温度処理などにより人工開花させた花は、顧客へ発送した後、食用に供されている。
【0004】
しかし、例えば、規格外の大きさのつぼみや栽培中に傷が付いたつぼみ、また、収穫が遅れ、開花してしまった花などは生食用として出荷することができず、従来、これらは廃棄されていた。そのため、このように廃棄されるタイタンビカスの花やつぼみを加工食品の原料として利用することは、資源の有効活用の観点で好ましい。
【0005】
ところで、近年では、天然の植物の抽出物などについて種々の機能が報告されているが(例えば特許文献1参照)、これまでにタイタンビカスに含まれる成分や生理活性について、ほとんど報告はなされておらず、また加工食品としての利用もなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-150262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、生理作用の発現が期待できる、タイタンビカスを用いた新しい加工食品を提供し、資源の有効活用を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のタイタンビカスの醸造酢は、タイタンビカスの花(つぼみを含む)を酢酸発酵させた醸造酢であり、ケルセチン配糖体の濃度が10mg/100ml以上で、かつ、酸度が酢酸換算で4.0%以上であることを特徴とする。
【0009】
本発明において、「タイタンビカスの花(つぼみを含む)」とは、開いた状態の花に限らず、開いていない状態の花(つぼみ)をも包含する概念であり、実際につぼみが含有されていることを限定するものではない。また、「タイタンビカスの花(つぼみを含む)」の形態は、特に限定されず、花やつぼみのままの形態の他、その加工品(例えば粉末)や、それらの抽出物も含まれる;以下、同じ。
【0010】
また、本発明の一態様として、上記ケルセチン配糖体は、イソクエルシトリン、ルチン、ヒペロシド、Q3MG、およびQ3Sambの群からなる。なお、Q3MGは、ケルセチンの3位に6-マロニルグルコースが結合したものであり、Q3Sambは、ケルセチンの3位に二糖であるサンブビオースが結合したものである(図1参照)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
抗遺伝子劣化装置
1か月前
個人
細胞内探査とその利用
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
1か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
1か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
27日前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
1か月前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
27日前
宝酒造株式会社
アルコール飲料
6日前
大陽日酸株式会社
培養装置
1か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ燃料製造方法
24日前
株式会社豊田中央研究所
細胞励起装置
4日前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
1か月前
テルモ株式会社
採取組織細切補助デバイス
27日前
横河電機株式会社
藻類培養装置
16日前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
1か月前
株式会社ショウワ
キトサンオリゴマー分画方法
6日前
公立大学法人北九州市立大学
微生物の検知方法
1か月前
住友金属鉱山株式会社
連続発酵方法及び連続発酵装置
1か月前
株式会社日本触媒
スフェロイドの輸送方法
2日前
住友ベークライト株式会社
培養キット
1か月前
NTN株式会社
細胞配置の制御方法
6日前
積水化学工業株式会社
遺伝子導入方法
3日前
東ソー株式会社
温度応答性マイクロキャリアを用いた拡大培養方法
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
培地および培養方法
1か月前
株式会社スリーダムアライアンス
発酵飲料及び発酵飲料の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
改変された炭酸脱水酵素
1か月前
個人
消臭・脱臭装置,消臭・脱臭方法及び微生物保持体
1か月前
花王株式会社
バイオポリマー製造方法
2か月前
佐竹マルチミクス株式会社
血小板の製造装置の設計方法
2か月前
ZACROS株式会社
サンプリング容器、及び培養装置
6日前
学校法人近畿大学
副甲状腺細胞の培養方法と培養副甲状腺細胞
3日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
微生物処理装置
1か月前
国立大学法人九州大学
核酸増幅方法
10日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除菌評価システム
6日前
続きを見る
他の特許を見る