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公開番号
2025135747
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024033685
出願日
2024-03-06
発明の名称
患者支援システム、方法、及びプログラム
出願人
公益財団法人がん研究会
代理人
個人
主分類
G16H
10/60 20180101AFI20250911BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】通院治療や在宅療養の際に患者に適切な支援を行う患者支援システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】問診サーバ20とPHRサーバ30を備えた患者支援システムは、ユーザ端末10から症状や服薬状況等の問診回答として患者情報を取得し、医療施設システム40から検体検査結果、レジメン/処方や支持療法の処方/指導内容を患者治療情報として取得し、患者情報と患者治療情報を対比し、患者情報において入力された症状に対して、適切な処置がなされているかを患者治療情報から判定し、支援情報としてユーザ端末10にて表示させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
問診サーバ、及びPHRサーバを備え、
医療施設システムから前記PHRサーバに同期された患者治療情報は、
PHRサーバに送信し認証された患者識別連結情報により問診サーバから取得可能となり、
前記問診サーバにおいてユーザ端末から入力された問診回答と患者治療情報を対比し、
患者に必要な支援情報を判定し、
前記ユーザ端末に支援情報を送信し表示させることを特徴とする患者支援システム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記問診サーバにおいて、
症状、服薬状況、日常生活情報を含む患者情報が入力されるテンプレートが複数準備されており、
前記テンプレートは患者の治療方法によって選択され、
前記症状の入力は、患者の疾患、及び治療方法によって予め想定される症状の一覧から選択入力されることを特徴とする請求項1記載の患者支援システム。
【請求項3】
ユーザが通院治療及び/又は在宅療養の期間に入力した患者情報は、
問診サーバからPHRサーバを介して医療施設システムに送信され、電子カルテシステムに記録されるか、又は
来院時にユーザ端末から医療施設システムの電子カルテシステムに記録されることを特徴とする請求項1、又は2記載の患者支援システム。
【請求項4】
電子カルテシステムに記録された患者情報は、
構造化された診療データとして、構造化診療データ統合管理データベースに送信され、多施設利用サーバにおいて、利用可能に蓄積されることを特徴とする請求項3記載の患者支援システム。
【請求項5】
通院治療及び/又は在宅療養を行っている患者を支援する方法であって、
問診サーバにおいてユーザ端末から問診回答として患者情報を取得する工程と、
医療施設システムから同期された患者治療情報をPHRサーバから取得する工程と、
前記患者情報と前記患者治療情報を対比する工程と、
前記患者情報として入力された症状に対して、適切な処置がなされているかを前記患者治療情報から判定し支援情報とする工程と、
前記支援情報をユーザ端末に送信する工程と、
前記送信された支援情報をユーザ端末で表示させる工程を含む患者支援方法。
【請求項6】
通院治療及び/又は在宅療養の際にユーザがユーザ端末に入力した患者情報は、
問診サーバからPHRサーバを介して医療施設システムに送信され、電子カルテシステムに記録されるか、又は
来院時に医療施設において医療施設システムに送信され電子カルテシステムに記録されることを特徴とする請求項5記載の患者支援方法。
【請求項7】
電子カルテシステムに記録された患者情報は、
構造化されたデータに変換され構造化診療データ統合管理データベースに蓄積され、
多施設利用サーバに送信され利用されることを特徴とする請求項6記載の患者支援方法。
【請求項8】
請求項5~7いずれか1項記載の方法を一つ以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、継続的に支援を必要とする患者、特にがん患者を支援するシステム、方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
医療の発展により急性期の治療を終えたあと、長期にわたって継続的に治療やフォローアップが行われることが多くなり、通院治療や在宅療養(以下、在宅療養等と言う)を行うことも増えてきた。例えば、がん治療において、薬物療法や放射線治療を行っている場合、通院しながら治療を続けることが多くなってきている。在宅療養等は、自宅で日常生活を送りながら、治療を受けることができるため、不安やストレスが軽減されるというメリットがある。しかし、一方でいくつかの問題点が指摘されている。例えば、患者や家族は、患者が感じている体調変化が、薬物療法の副作用として想定された範囲内であるかを判断できず不安を抱くことがある。また、何等かの症状が生じたときに、症状の軽減について、すぐに医療従事者に問い合わせることができないといった問題がある。また、医療従事者の側からは、服薬状況や日常生活状況の確認をリアルタイムで行うことができず、治療効果や副作用について把握しにくいという問題がある。さらに、在宅療養等を行った場合には、食事、活動等の日常生活状況を正確に把握できないことから、医薬品開発や最適な支持療法を選択するためのデータを蓄積することができないという問題があった。
【0003】
がん薬物療法においては、従来から来院時に詳細な問診を行っている。例えば、日常生活が問題なく行えているか、食事の量に変化がなかったか等や、薬物療法により生じる可能性のある副作用である吐き気、下痢等について問診票に書き込み医療従事者が電子カルテシステムに記録する、あるいは、患者にタブレット等により、同様の問診への回答を入力してもらい、記録することが行われてきた。
【0004】
紙の問診票への書き込みは、電子カルテシステムへの転記に時間がかかること、データ活用が困難であることが問題となっていた。また、自由記載欄を設けていたとしても、紙のスペースに依存することから、違和感やしびれなど個人の感覚を記載するには不十分であり、十分な聞き取りをすることができなかった。タブレットへの入力は、電子カルテシステムへの入力やデータ活用における問題を解消するものであるが、来院時の問診であることから、数週間にわたる在宅療養等の期間全般にわたり同じような症状があったのか等、詳細を記録することはできなかった。
【0005】
がん薬物療法のような副作用を伴う治療に関して、医療従事者が管理するためのシステムは、すでに開示されている。特許文献1には、医療従事者が有効で安全な投薬スケジュールの計画を作成するために、薬物治療に対する有害反応の程度の履歴が時系列で記憶される治療情報に基づき、将来において有害反応が発生する確率を程度ごとに時系列で算出するリスク管理部と、前記算出した確率を時系列で表示する入出力処理部を備えたシステムを開示している。これにより、有害事象の発症リスクを把握することが可能である。特許文献2には、ユーザが使用している薬が複数の症状を発症する可能性がある場合に、各症状について、ユーザに提示する優先度を示す症状スコアを決定し、ユーザ端末において、症状スコアが高い順に症状を示す情報を提示し、ユーザに症状を選択させ、サーバは、ユーザ選択及びユーザ履歴情報に基づいて、選択された症状を軽減するための対処法を示す対処法情報を決定し、ユーザ端末に対処法を提示するシステムが開示されている。これにより、薬による副作用など治療に関連して発症する症状を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-143452号公報
国際公開第2020/148822号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の発明は、医療者の治療計画の安全な立案は行うことが可能であるが、副作用が生じた場合の対応や、患者の不安に対する対応が可能なシステムにはなっていない。特許文献2に記載の発明は、患者はユーザ端末に提示された症状の中から自身の症状を選択すると、症状を軽減するための対処法が提示されることから、当該対処法を実施し、症状の軽減を図ることができる。しかしながら、医療従事者側は、患者の症状をリアルタイムで把握することはできず、また、日常生活状況などの情報も得ることができないため、患者の症状に関する情報を正確に治療に反映することができない。すなわち、これらの発明は、既存の医療情報を患者に提示するに過ぎず、患者一人一人の状態に照らし合わせて支援を行う方法にはなっていない。また、患者の症状を収集することはできず、より良い支持療法の開発等、データの活用に繋げることができない。
【0008】
本発明は、在宅療養等の際に、患者、あるいは介護者が入力した症状や服薬状況、さらに日常生活情報と個人健康記録(Personal Health Record、以下PHRという。)とを照合し、患者の症状に適した支援を提示するシステムを提供することを課題とする。また、患者が記録した症状や服薬状況を医療機関のデータベースに統合し、医薬品の開発や最適な支持療法の選択に活かすシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の患者支援システム、患者支援方法、及びプログラムに関する。
(1)問診サーバ、及びPHRサーバを備え、医療施設システムから前記PHRサーバに同期された患者治療情報は、PHRサーバに送信し紐付け認証された患者識別連結情報により問診サーバから取得可能となり、前記問診サーバにおいてユーザ端末から入力された問診回答と患者治療情報を対比し、患者に必要な支援情報を判定し、前記ユーザ端末に支援情報を送信し表示させることを特徴とする患者支援システム。
問診サーバにおいて、PHRサーバ上の患者治療情報を参照可能とすることにより、患者の治療に関わる情報を得ることが可能となる。その結果、従来の問診システムでは得られない適切な支援情報を患者に提供することが可能となる。
【0010】
(2)通院治療及び/又は在宅療養を行っている患者を支援する方法であって、問診サーバにおいてユーザ端末から問診回答として患者情報を取得する工程と、医療施設システムから同期された患者治療情報をPHRサーバから取得する工程と、前記患者情報と前記患者治療情報を対比する工程と、前記患者情報として入力された症状に対して、適切な処置がなされているかを前記患者治療情報から判定し支援情報とする工程と、前記支援情報をユーザ端末に送信する工程と、前記送信された支援情報をユーザ端末で表示させる工程を含む患者支援方法。
在宅療養等の期間においても、患者支援システムを使用することにより、問診によって入力した患者情報と医療機関から得られた患者治療情報が対比され、適切な支援情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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