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公開番号2025135380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033196
出願日2024-03-05
発明の名称付加製造用セメント組成物
出願人太平洋セメント株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類B28B 1/30 20060101AFI20250910BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】押出性及び積層性の両方に優れる付加製造用セメント組成物を提供する。
【解決手段】長さが10~30mm及びアスペクト比が50~1000の繊維Aと、長さが3~7mm及びアスペクト比が150~600の繊維Bとを含む、付加製造用セメント組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
長さが10~30mm及びアスペクト比が50~1000の繊維Aと、長さが3~7mm及びアスペクト比が150~600の繊維Bとを含む、付加製造用セメント組成物。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記繊維A及び前記繊維B以外の成分の合計100体積部に対して、前記繊維A及び前記繊維Bの合計量が0.5~3.0体積部である、請求項1に記載の付加製造用セメント組成物。
【請求項3】
前記繊維Aと前記繊維Bとの体積比が1:4~4:1である、請求項1又は2に記載の付加製造用セメント組成物。
【請求項4】
前記繊維Aがビニロン繊維である、請求項1又は2に記載の付加製造用セメント組成物。
【請求項5】
前記繊維Bがガラス繊維である、請求項1又は2に記載の付加製造用セメント組成物。
【請求項6】
セメント、細骨材、混和材、減水剤及び水を更に含む、請求項1又は2に記載の付加製造用セメント組成物。
【請求項7】
JIS R5201:2015で規定されるフロー値が135~160mmである、請求項1又は2に記載の付加製造用セメント組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、付加製造用セメント組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、セメント組成物を用いて付加製造装置(3Dプリンタ)により造形物を造形する方法が提案されている。付加製造装置では、セメント組成物をノズルから押出し、1層ごとに積み上げて造形する。このため、付加製造に用いられるセメント組成物には、セメント組成物をノズルから欠陥なく押し出すことができる特性(すなわち、押出性)や、積層したセメント組成物を倒壊又は圧壊することなく所望の高さまで積み上げる特性(すなわち、積層性(自立安定性ともいう))が要求される。
従来の付加製造用セメント組成物として、積層性などの特性を向上させるために、繊維を添加したセメント組成物が提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-178311号公報
特開2021-98625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
付加製造用セメント組成物では、添加される繊維の長さや剛性が大きいほど、繊維による架橋によって積層性などの特性が向上することが期待される。その一方で、繊維の長さや剛性が大きいと、押出性が低下し、ノズルの閉塞や造形物の表面の欠陥が生じる原因となる。
【0005】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、押出性及び積層性の両方に優れる付加製造用セメント組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の問題を解決すべく付加製造用セメント組成物について鋭意研究を行った結果、長さ及びアスペクト比が異なる2種類の繊維を配合することにより、押出性の低下を抑制しつつ積層性を向上させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のように例示される。
【0007】
[1] 長さが10~30mm及びアスペクト比が50~1000の繊維Aと、長さが3~7mm及びアスペクト比が150~600の繊維Bとを含む、付加製造用セメント組成物。
[2] 前記繊維A及び前記繊維B以外の成分の合計100体積部に対して、前記繊維A及び前記繊維Bの合計量が0.5~3.0体積部である、[1]に記載の付加製造用セメント組成物。
[3] 前記繊維Aと前記繊維Bとの体積比が1:4~4:1である、[1]又は[2]に記載の付加製造用セメント組成物。
[4] 前記繊維Aがビニロン繊維である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の付加製造用セメント組成物。
[5] 前記繊維Bがガラス繊維である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の付加製造用セメント組成物。
[6] セメント、細骨材、混和材、減水剤及び水を更に含む、[1]~[5]のいずれか一つに記載の付加製造用セメント組成物。
[7] JIS R5201:2015で規定されるフロー値が135~160mmである、[1]~[6]のいずれか一つに記載の付加製造用セメント組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、押出性及び積層性の両方に優れる付加製造用セメント組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
【0010】
本発明の実施形態に係る付加製造用セメント組成物(以下、「セメント組成物」と略す)は、2種類の繊維A及び繊維Bを含む。
ここで、本明細書において「付加製造」とは、造形物を表すデータを基にしてスライスされた二次元の断面形状をコンピュータで計算し、この結果を基に材料(セメント組成物)を積層造形して造形物を製造することを意味する。この付加製造は、材料を吐出するノズルと、材料をノズルに移送するポンプとを備える既存の付加製造装置を用いて行うことができる。
また、本明細書において「セメント組成物」とは、水を含む硬化前の材料(例えば、ペースト、モルタル及びコンクリート)のことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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