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公開番号2025135175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032847
出願日2024-03-05
発明の名称冷凍機油および冷凍装置
出願人三菱重工サーマルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10M 169/04 20060101AFI20250910BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】冷凍機油および冷凍装置において、圧縮機起動(常温)時の粘性抵抗損失抑制と、稼働(高温)時の油膜負荷能力向上との両立を実現させることを目的とする。
【解決手段】本開示に係る冷凍機油は、冷媒としてプロパンが封入された冷凍装置用の冷凍機油であって、粘度グレードがISO VG32以下のエステル系基油と、炭素数1~18のアルキル置換基を有するポリメタクリル酸エステルを含む粘度指数向上剤と、を含み、ポリメタクリル酸エステルの濃度は、0.6wt%以上6wt%以下である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒としてプロパンが封入された冷凍装置用の冷凍機油であって、
粘度グレードがISO VG32以下のエステル系基油と、
炭素数1~18のアルキル置換基を有するポリメタクリル酸エステルを含む粘度指数向上剤と、を含み、
前記ポリメタクリル酸エステルの濃度は、0.6wt%以上6wt%以下である冷凍機油。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
摩耗防止剤としてトリブチルホスフェートを更に含み、
前記摩耗防止剤の濃度は、1wt%以上5wt%以下である請求項1に記載の冷凍機油。
【請求項3】
圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器が主配管によって接続されて冷媒を循環させる冷媒循環回路が構成されている冷凍装置であって、
前記圧縮機は、摺動部に冷凍機油を供給する冷凍機油供給機構を備え、
前記冷凍機油供給機構に収容される前記冷凍機油は、粘度グレードがISO VG32以下のエステル系基油と、炭素数1~18のアルキル置換基を有するポリメタクリル酸エステルを含む粘度指数向上剤と、を含み、前記ポリメタクリル酸エステルの濃度は、0.6wt%以上6wt%以下であり、
前記冷媒循環回路に前記冷媒としてプロパンが封入されている冷凍装置。
【請求項4】
前記冷媒の封入量が300g以上である請求項3に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記圧縮機が、自転防止機構としてオルダムリンクを備えたスクロール圧縮機である請求項3に記載の冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、冷凍機油および冷凍装置に関するものである。
続きを表示(約 960 文字)【背景技術】
【0002】
冷凍装置は、少なくとも圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器で構成されている。冷凍装置では、各構成要素は冷媒配管により閉回路として連結されており、冷媒および冷凍機油が相溶した混合液が密閉された系内を循環する構造となっている。
【0003】
新冷媒を採用する場合、新冷媒に対応する圧縮機が開発される。圧縮機開発では、摺動部を対象とした摩耗損失低減および摩耗性向上が急務であり、冷媒毎に適した冷凍機油、油中添加物剤の選定が求められている。
【0004】
特許文献1では、冷凍機油に摩耗防止剤(TBP)を添加することで、高温による油膜負荷能力低下時にも摺動部の摩耗を抑制する発明を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-158566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
R290は、自然冷媒であり、GWPが非常に低い。一方、R290は、冷凍機油との溶解性が高い。そのため、冷媒としてR290を使用する冷凍装置では、冷凍機油の粘度低下による摺動部品の異常摩耗が懸念される。
【0007】
これを抑制するためには、冷凍機油に用いる基油の粘度グレードを上げればよい。しかしながら、基油の粘度グレードを上げると、その分、冷凍装置の圧縮機起動時における冷凍機油の動粘度が高くなるため、粘性抵抗による摩擦損失が大きくなるとの課題が生じる。
【0008】
冷媒としてR290を用いる場合、特許文献1に記載の摩耗防止剤を冷凍機油に添加するだけでは、摩耗防止効果が不十分となることが懸念される。
【0009】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、冷凍機油および冷凍装置において、圧縮機起動(常温)時の粘性抵抗損失抑制と、稼働(高温)時の油膜負荷能力向上との両立を実現させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本開示の冷凍機油および冷凍装置は以下の手段を採用する。
(【0011】以降は省略されています)

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