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公開番号2025127006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023454
出願日2024-02-20
発明の名称コークスの製造方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人アセンド弁理士法人
主分類C10B 57/06 20060101AFI20250825BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】石炭の嵩密度を効果的に向上させることのできる、コークスの製造方法を提供する。
【解決手段】コークスの製造方法は、原料準備工程(#5)と、薬剤準備工程(#10)と、添加工程(#15)と、を備える。原料準備工程(#5)では、コークスの原料となる石炭を準備する。薬剤準備工程(#10)では、比重の異なる複数の嵩密度向上剤を準備する。添加工程(#15)では、複数の嵩密度向上剤の中から石炭の粒度に対応する比重の嵩密度向上剤を選択し、選択した嵩密度向上剤を石炭に添加する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コークスの製造方法であって、
前記コークスの原料となる石炭を準備する、原料準備工程と、
比重の異なる複数の嵩密度向上剤を準備する、薬剤準備工程と、
前記複数の嵩密度向上剤の中から前記石炭の粒度に対応する比重の嵩密度向上剤を選択し、選択した前記嵩密度向上剤を前記石炭に添加する、添加工程と、を備える、製造方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
請求項1に記載の製造方法であって、
前記添加工程において、前記石炭の-3mm粒度が85%未満の場合、比重が0.95超且つ1.00以下の前記嵩密度向上剤を前記石炭に添加し、前記石炭の-3mm粒度が85%以上の場合、比重が0.80以上且つ0.95以下の前記嵩密度向上剤を前記石炭に添加する、製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の製造方法であって、
前記複数の嵩密度向上剤の表面張力はいずれも40mN/m未満である、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コークスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
コークスの原料は石炭である。コークスは、石炭をコークス炉に装入し、コークス炉内の石炭を高温で乾留することにより製造される。コークスの製造において、石炭の嵩密度は、コークスの品質(強度)や生産性に大きく影響する。そのため、コークスの原料となる石炭の嵩密度を向上させることが求められている。
【0003】
石炭の嵩密度を向上させる方法として、例えば特許文献1~3に記載された技術が知られている。特許文献1に記載の方法では、コークス炉に石炭を搬送する搬送ラインにおいて、粉砕機で粉砕した後の石炭に嵩密度向上剤(界面活性剤)を添加する。これにより、粉砕前の石炭に嵩密度向上剤を添加する場合と比較して優れた嵩密度向上効果が得られる、と特許文献1には記載されている。特許文献1の方法では、嵩密度向上剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の水溶液が用いられる。
【0004】
特許文献2に記載の方法では、石炭の搬送ラインにおいて、ポリエーテル変性シリコーンオイルを含有する処理剤を石炭に添加する。特許文献2には、この処理剤と界面活性剤を併用することで、嵩密度向上効果がより高まることが記載されている。特許文献3に記載の方法では、粘度が10~45mPa・sに調整された嵩密度向上剤(薬剤)を石炭に添加する。このような粘度を有する嵩密度向上剤を用いることにより、混合装置を用いなくても石炭及び嵩密度向上剤を均一に混合することができる、と特許文献3には記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-773687号公報
特開平2-59410号公報
特開2007-63420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、コークスを製造する際には、通常、界面活性剤等の嵩密度向上剤を石炭に添加する。しかしながら、小さい粒子の割合が大きい石炭、すなわち細粒化した石炭を原料として用いる場合、石炭の比表面積が増加すること等により嵩密度が向上しにくくなる。この場合、嵩密度を向上させるために、より多くの嵩密度向上剤を石炭に添加する必要がある。コークスの品質を高める観点から、石炭の小さい粒子の割合は極力大きいことが好ましい。したがって、石炭の嵩密度を効果的に向上させることが求められている。
【0007】
本開示の目的は、石炭の嵩密度を効果的に向上させることのできる、コークスの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るコークスの製造方法は、原料準備工程と、薬剤準備工程と、添加工程と、を備える。原料準備工程では、コークスの原料となる石炭を準備する。薬剤準備工程では、比重の異なる複数の嵩密度向上剤を準備する。添加工程では、複数の嵩密度向上剤の中から石炭の粒度に対応する比重の嵩密度向上剤を選択し、選択した嵩密度向上剤を石炭に添加する。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係るコークスの製造方法によれば、石炭の嵩密度を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、サンプルA~Jを添加した石炭の嵩密度を示す図である。
図2は、実施形態に係るコークスの製造方法を示すフロー図である。
図3は、石炭の-3mm粒度と-0.3mm粒度との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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