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公開番号
2025135152
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024032801
出願日
2024-03-05
発明の名称
コークス炉の炉蓋洗浄装置、炉蓋洗浄方法及び、プログラム
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10B
43/04 20060101AFI20250910BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】 付着物の付着状況に応じて、コークス炉の炉蓋を洗浄することが可能な炉蓋洗浄装置等を提供する。
【解決手段】
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有するコークス炉の炉蓋洗浄装置である。コークス炉の炉蓋洗浄装置は、前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得部と、前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成部と、前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出部と、前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御部と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有するコークス炉の炉蓋洗浄装置であって、
前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得部と、
前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成部と、
前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出部と、
前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御部と、を有する、コークス炉の炉蓋洗浄装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記撮像画像取得部は、互いに異なる前記洗浄対象となる部位を撮像した複数の撮像画像を取得し、
前記洗浄時間算出部は、前記汚れ度合い情報の前記汚れ度合いに応じて、各々の撮像画像について前記洗浄時間を設定し、
前記稼働制御部は、各々の前記洗浄時間で前記洗浄部を稼働させる、請求項1に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
【請求項3】
前記洗浄時間算出部は、前記コークス炉の高さ方向に対応する前記炉蓋の位置に応じた重みづけをして前記洗浄時間を算出する、請求項2に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
【請求項4】
前記洗浄部を前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位に移動させる移動部と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の位置及び、前記移動部による移動開始位置を取得する位置情報取得部と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の位置及び、前記移動部による移動開始位置に基づいて移動時間を算出する移動時間算出部と、を有し、
前記洗浄時間算出部は、前記移動時間及び、前記洗浄時間の合計時間が予め定められた規定時間に収まるように、前記洗浄時間の各々を算出する、請求項2又は3に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
【請求項5】
前記洗浄部は、前記洗浄対象となる部位ごとに設置される、請求項2又は3に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
【請求項6】
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄工程を有するコークス炉の炉蓋洗浄方法であって、
前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得工程と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得工程と、
前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成工程と、
前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出工程と、
前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御工程と、を有する、コークス炉の炉蓋洗浄方法。
【請求項7】
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有するコークス炉の炉蓋洗浄装置の動作を制御するコンピュータに、
前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得工程と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得工程と、
前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成工程と、
前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出工程と、
前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御工程と、を実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有する、コークス炉の炉蓋洗浄装置、炉蓋洗浄方法及び、プログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
コークス炉には、炉本体及び、炉本体を閉塞する炉蓋が設けられている。炉蓋には、炉本体からガスが漏れることを防止するためにシール部が設けられている。コークス炉の稼働により、炉蓋のシール部と、ドアフレームとが接する部位には、タールやカーボン等の付着物が付着する。
【0003】
炉蓋のシール部に付着物が付着すると、シール不良が発生し、コークス炉からガスが漏れる恐れがある。そこで、コークス炉の炉蓋洗浄装置を用いて、炉蓋等に付着した付着物を除去することが行われている。
【0004】
コークス炉の炉蓋クリーナーは、コークス炉の炉蓋が開閉する際に、炉蓋のシール部等に付着した付着物を除去する設備である。このようなコークス炉の炉蓋洗浄装置として、例えば、高圧水洗浄ノズル及び、回転カッター搭載した台車を有し、これらを稼働させながら台車を上下方向に昇降させることによって、付着物を除去する装置が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-80197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、付着物の付着状況は炉蓋の部位によって異なる。例えば、炉蓋の上方は、炉本体において堆積する原料が炉蓋の中央や、下方よりも少なく、ガスが通りやすい。このようなガスの通りやすさや、原料が堆積される態様によって付着物の付着状況が変わる傾向がある。また、炉蓋を開閉する短い時間で洗浄を完了させる必要がある。そのため、付着物の付着状況を考慮せずに炉蓋を洗浄すると、洗浄が不足する恐れがあり、付着物が残留し、シール不良を起こす恐れがある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、付着物の付着状況に応じて、コークス炉の炉蓋を洗浄することが可能な炉蓋洗浄装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は以下の特徴を有する。
[1]
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有するコークス炉の炉蓋洗浄装置であって、
前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得部と、
前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成部と、
前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出部と、
前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御部と、を有する、コークス炉の炉蓋洗浄装置。
[2]
前記撮像画像取得部は、互いに異なる前記洗浄対象となる部位を撮像した複数の撮像画像を取得し、
前記洗浄時間算出部は、前記汚れ度合い情報の前記汚れ度合いに応じて、各々の撮像画像について前記洗浄時間を設定し、
前記稼働制御部は、各々の前記洗浄時間で前記洗浄部を稼働させる、[1]に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
[3]
前記洗浄時間算出部は、前記コークス炉の高さ方向に対応する前記炉蓋の位置に応じた重みづけをして前記洗浄時間を算出する、[2]に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
[4]
前記洗浄部を前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位に移動させる移動部と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の位置及び、前記移動部による移動開始位置を取得する位置情報取得部と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の位置及び、前記移動部による移動開始位置に基づいて移動時間を算出する移動時間算出部と、を有し、
前記稼働制御部は、前記移動時間及び、前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる、[2]又は[3]に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
[5]
前記洗浄部は、前記洗浄対象となる部位ごとに設置される、[2]又は[3]に記載のコークス炉の炉蓋洗浄装置。
[6]
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有するコークス炉の炉蓋洗浄方法であって、
前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得工程と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得工程と、
前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成工程と、
前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出工程と、
前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御工程と、を有する、コークス炉の炉蓋洗浄方法。
[7]
コークス炉の炉蓋を洗浄する洗浄部を有するコークス炉の炉蓋洗浄装置の動作を制御するコンピュータに、
前記コークス炉の前記炉蓋の洗浄対象となる部位を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得工程と、
前記炉蓋の洗浄対象となる前記部位の洗浄の基準となる基準画像を取得する基準画像取得工程と、
前記撮像画像及び、前記基準画像に基づいて、汚れ度合い情報を生成する汚れ度合い情報生成工程と、
前記汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出工程と、
前記洗浄時間に応じて前記洗浄部を稼働させる稼働制御工程と、を実行させるプログラム。
【発明の効果】
【0009】
本発明のコークス炉の炉蓋洗浄装置によれば、炉蓋の汚れ度合いに応じて洗浄時間を算出する洗浄時間算出部と、前記洗浄時間に応じて炉蓋を洗浄する洗浄部を稼働させる稼働制御部と、を有する。したがって、付着物の付着状況に応じた態様でコークス炉の炉蓋を洗浄することが可能となる。その結果、付着物が多い部位を優先的に洗浄しかつ、付着量が少ない部位には優先度を低くすることで効率的に炉蓋の洗浄を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
コークス炉の炉蓋洗浄装置の構成を示す説明図である。
コークス炉の炉蓋洗浄装置の機能ブロック図である。
コークス炉の炉蓋洗浄装置によるコークス炉の炉蓋洗浄方法のフロー図である。
図3のステップS03の汚れ度合い情報生成工程において、汚れ度合い情報が生成される態様を示している。
コークス炉においてコークスが製造される態様を示す説明図である。
図3のステップS05の移動時間算出工程の態様を示している。
変形例にかかる高圧水ノズル及び、ラジアルカッターの配置態様を示している。
第2実施形態に係るコークス炉の炉蓋洗浄装置の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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