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公開番号
2025134810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2025099946,2021524912
出願日
2025-06-16,2020-06-05
発明の名称
プロテアーゼ基質、及びプロテアーゼ切断配列を含むポリペプチド
出願人
中外製薬株式会社
代理人
個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
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個人
主分類
C07K
16/18 20060101AFI20250909BHJP(有機化学)
要約
【課題】プロテアーゼ基質、プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列、プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチド及びそれらの製造方法、プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチドを含む医薬組成物、ポリペプチドに含まれるプロテアーゼ切断配列が切断されることにより抗原結合ドメインまたはリガンドを遊離させる方法を提供する。
【解決手段】プロテアーゼ基質として使用可能な化合物、特にプロテアーゼ基質として使用可能な/プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列を見出すとともに、プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列(略してプロテアーゼ切断配列)を含むポリペプチドを投与することを含む疾患の治療に有用であること、及び疾患の治療のための医薬の製造において当該プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチドが有用であることを見出した。また、当該プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチド及びそれらの製造方法を創作した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、プロテアーゼによる切断率が高い、プロテアーゼ基質。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
ヒト血清により切断されない、請求項1に記載のプロテアーゼ基質。
【請求項3】
下記から選ばれる少なくとも一つの配列を含む、請求項1または請求項2に記載のプロテアーゼ基質:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
【請求項4】
前記プロテアーゼはマトリプターゼおよび/またはウロキナーゼである、請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
【請求項5】
前記プロテアーゼはヒトMT-SP1、マウスMT-SP1、ヒトuPA、マウスuPAから選ばれる少なくとも一種類のプロテアーゼである、請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロテアーゼ基質。
【請求項6】
下記から選ばれる少なくとも一つの配列の、プロテアーゼ切断配列としての使用:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
【請求項7】
下記から選ばれる少なくとも一つのプロテアーゼ切断配列を含む、ポリペプチド:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
【請求項8】
請求項7に記載のポリペプチドであって、当該ポリペプチドは抗原結合ドメインと運搬部分とを含み、当該運搬部分は前記抗原結合ドメインの抗原結合活性を抑制する抑制ドメインを有する、ポリペプチド。
【請求項9】
請求項7に記載のポリペプチドであって、当該ポリペプチドはリガンドに結合可能なリガンド結合分子であり、前記プロテアーゼ切断配列が切断された状態における当該リガンド結合分子のリガンドに対する結合が、前記プロテアーゼ切断配列が未切断の状態における当該リガンド結合分子のリガンドに対する結合より弱い、ポリペプチド。
【請求項10】
請求項7に記載のポリペプチドであって、当該ポリペプチドはリガンドに結合可能なリガンド結合分子であり、当該リガンド結合分子は単ドメイン抗体を含み、当該単ドメイン抗体はリガンドに結合可能であり且つ少なくとも一つの前記プロテアーゼ切断配列が導入されており、当該プロテアーゼ切断配列が切断された状態での当該リガンド結合分子の前記リガンドに対する結合が、当該プロテアーゼ切断配列が未切断の状態での当該リガンド結合分子の前記リガンドに対する結合より減弱される、ポリペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、プロテアーゼ基質、プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列、プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチド及びそれらの製造方法、プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチドを含む医薬組成物、ポリペプチドに含まれるプロテアーゼ切断配列が切断されることにより抗原結合ドメインまたはリガンドを放出する方法を提供する。
続きを表示(約 23,000 文字)
【背景技術】
【0002】
プロテアーゼは、アミノ酸残基間のペプチド結合を切断する酵素である。一部のプロテアーゼは、タンパク質内の特定のアミノ酸配列の存在に基づいて特定のペプチド結合を破壊ことが知られている。プロテアーゼは、すべての生物体内で自然に生じ、簡単な分解から高度に調整された経路までさまざまな生理的反応に関与している。しかしながら、多くの病的状態が、調節を逸脱したプロテアーゼの発現及び/又は活性に関連している。このように、不適切なタンパク質分解が、癌、並びに心臓血管疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、真核生物性疾患、細菌性疾患、ウイルス性疾患、及び寄生虫性疾患の発生及び進行において主要な役割を担っている可能性がある。
【0003】
従って、プロテアーゼのための新しい基質を同定する必要性、並びにさまざまな治療的、診断的、及び予防的適応においてこれらの基質を使用する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2018/097307
WO2018/097308
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、このような状況に鑑みて為されたものであり、その目的の一つは、プロテアーゼ基質、プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列、プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチド及びそれらの製造方法、プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチドを含む医薬組成物、ポリペプチドに含まれるプロテアーゼ切断配列が切断されることにより抗原結合ドメインまたはリガンドを放出する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意研究を進めたところ、プロテアーゼ基質として使用可能な化合物、特にプロテアーゼ基質として使用可能な/プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列を見出すとともに、プロテアーゼにより切断可能なペプチド配列(略してプロテアーゼ切断配列)を含むポリペプチドを投与することを含む疾患の治療に有用であること、及び疾患の治療のための医薬の製造において当該プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチドが有用であることを見出した。また、本開示の発明者らは、当該プロテアーゼ切断配列を含むポリペプチド及びそれらの製造方法を創作して本開示を完成させた。
【0007】
本開示はこのような知見に基づくものであり、具体的には以下に例示的に記載する態様を包含するものである。
[1] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、プロテアーゼによる切断率が高い、プロテアーゼ基質。
[2] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトuPAによる切断率が高い、[1]に記載のプロテアーゼ基質。
[3] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトMT-SP1による切断率が高い、[1]から[2]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[4] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスuPAによる切断率が高い、[1]から[3]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[5] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスMT-SP1による切断率が高い、[1]から[4]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[6] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトuPAによる切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[1]から[5]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[7] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトMT-SP1による切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[1]から[6]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[8] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスuPAによる切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[1]から[7]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[9] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスMT-SP1による切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[1]から[8]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[10] ヒト血清により切断されない、[1]から[9]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[11] 下記から選ばれる少なくとも一つの配列を含む、[1]から[10]に記載のプロテアーゼ基質:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
[12] 下記から選ばれる少なくとも一つの配列を含む、プロテアーゼ基質:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
[13] 前記プロテアーゼはマトリプターゼおよび/またはウロキナーゼである、[12]に記載のプロテアーゼ基質。
[14] 前記プロテアーゼはヒトMT-SP1、マウスMT-SP1、ヒトuPA、マウスuPAから選ばれる少なくとも一種類のプロテアーゼである、[12]から[13]のいずれかに記載のプロテアーゼ基質。
[15] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、前記プロテアーゼによる切断率が高い、[12]から[14]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[16] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトuPAによる切断率が高い、[12]から[15]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[17] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトMT-SP1による切断率が高い、[12]から[16]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[18] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスuPAによる切断率が高い、[12]から[17]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[19] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスMT-SP1による切断率が高い、[12]から[18]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[20] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトuPAによる切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[12]から[19]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[21] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、ヒトMT-SP1による切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[12]から[20]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[22] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスuPAによる切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[12]から[21]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[23] 配列番号:1、2、3のいずれか一つの配列を含むプロテアーゼ基質に比べ、マウスMT-SP1による切断率とヒト血清による切断率の比が高い、[12]から[22]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[24] ヒト血清により切断されない、[12]から[23]のいずれか一つに記載のプロテアーゼ基質。
[25] 下記から選ばれる少なくとも一つの配列の、プロテアーゼ切断配列としての使用:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
[26] 下記から選ばれる少なくとも一つの配列を含む、ポリペプチド:
配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列。
[27] 配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列から選ばれる前記配列はプロテアーゼにより切断可能なプロテアーゼ切断配列である、[26]に記載のポリペプチド。
[28] [26]または[27]に記載のポリペプチドを製造する方法。
[29] [26]または[27]に記載のポリペプチドをエンコードするポリヌクレオチド。
[30] [29]に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
[31] [29]に記載のポリヌクレオチドまたは[30]に記載のベクターを含む宿主細胞。
[32] [31]に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、[26]または[27]に記載のポリペプチドを製造する方法。
[33] ポリペプチドを培養上清から単離する工程を含む、[32]に記載のポリペプチドを製造する方法。
【0008】
[A-1] [27]に記載のポリペプチドであって、当該ポリペプチドは抗原結合ドメインと運搬部分とを含み、当該運搬部分は前記抗原結合ドメインの抗原結合活性を抑制する抑制ドメインを有する、ポリペプチド。
[A-2] 前記プロテアーゼ切断配列がプロテアーゼにより切断された状態における前記抑制ドメインの前記抗原結合ドメインの抗原結合活性に対する抑制は、前記プロテアーゼ切断配列が未切断の状態における前記抑制ドメインの前記抗原結合ドメインの抗原結合活性に対する抑制より弱い、[A-1]に記載のポリペプチド。
[A-3] 前記抗原結合ドメインは前記未切断のポリペプチドより短い血中半減期を有する、[A-1]または[A-2]に記載のポリペプチド。
[A-4] 前記抗原結合ドメインは前記運搬部分より短い血中半減期を有する、[A-1]から[A-3]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-5] 前記抗原結合ドメインの分子量は前記運搬部分の分子量より小さい、[A-1]から[A-4]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-6] 前記抗原結合ドメインの分子量は60kDa以下である、[A-1]から[A-5]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-7] 前記運搬部分はFcRn結合活性を有し、前記抗原結合ドメインはFcRn結合活性を有さないまたは前記運搬部分より弱いFcRn結合活性を有する、[A-1]から[A-6]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-8] 前記抗原結合ドメインは前記ポリペプチドから遊離可能であり、前記抗原結合ドメインは、前記ポリペプチドから遊離している状態下における抗原結合活性は、前記ポリペプチドから遊離していない状態下における抗原結合活性より高い、[A-1]から[A-7]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-9] 前記抗原結合ドメインと前記運搬部分の前記抑制ドメインが会合することで前記抗原結合ドメインの抗原結合活性が抑制される、[A-1]から[A-8]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-10] 前記プロテアーゼ切断配列がプロテアーゼにより切断されることで前記抗原結合ドメインが前記ポリペプチドから遊離可能になる、[A-8]に記載のポリペプチド。
[A-11] 前記プロテアーゼ切断配列がプロテアーゼにより切断されることで前記抗原結合ドメインと前記運搬部分の前記抑制ドメインの会合が解消される、[A-9]に記載のポリペプチド。
[A-12] 前記プロテアーゼは、マトリプターゼおよび/またはウロキナーゼである、[A-1]から[A-11]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-13] 前記プロテアーゼは、ヒトMT-SP1、マウスMT-SP1、ヒトuPA、マウスuPAから選ばれる少なくとも一種類のプロテアーゼである、[A-1]から[A-11]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-14] 前記プロテアーゼ切断配列の一端に、第一可動リンカーが更に付加されている、[A-1]から[A-13]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-15] 前記第一可動リンカーは、グリシン-セリンポリマーからなる可動リンカーである、[A-14]に記載のポリペプチド。
[A-16] 前記プロテアーゼ切断配列の他端に、第二可動リンカーが更に付加されている、[A-14]または[A-15]に記載のポリペプチド。
[A-17] 前記第二可動リンカーは、グリシン-セリンポリマーからなる可動リンカーである、[A-16]に記載のポリペプチド。
[A-18] 前記抗原結合ドメインは単ドメイン抗体を含み、もしくは単ドメイン抗体であり、前記運搬部分の前記抑制ドメインは当該単ドメイン抗体の抗原結合活性を抑制する、[A-1]から[A-17]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-19] 前記単ドメイン抗体は、VHH、または単ドメインで抗原結合活性を有するVH、または単ドメインで抗原結合活性を有するVLである、[A-18]に記載のポリペプチド。
[A-20] 前記抗原結合ドメインは単ドメイン抗体を含み、前記運搬部分の前記抑制ドメインはVHH、または抗体VH、または抗体VLであり、前記単ドメイン抗体は当該VHH、または抗体VH、または抗体VLにより抗原結合活性が抑制される、[A-1]から[A-19]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-21] 前記抗原結合ドメインは単ドメイン抗体を含み、前記運搬部分の前記抑制ドメインはVHH、または抗体VH、または抗体VLであり、前記単ドメイン抗体は当該VHH、または抗体VH、または抗体VLと会合することにより抗原結合活性が抑制される、[A-1]から[A-20]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-22] 前記単ドメイン抗体はVHH、または単ドメインで抗原結合活性を有するVHであり、前記運搬部分の前記抑制ドメインは抗体VLであり、前記VHHまたは単ドメインで抗原結合活性を有するVHは、前記抗体VLと会合することで抗原結合活性が抑制される、[A-18]から[A-21]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-23] 前記単ドメイン抗体はVHHであり、当該VHHは37番、44番、45番、または47番(すべてKabatナンバリング)のアミノ酸から選ばれる少なくとも一つのポジションにおいてアミノ酸置換されている、[A-18]から[A-22]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-24] 前記単ドメイン抗体はVHHであり、当該VHHは37V、44G、45L、または47W(すべてKabatナンバリング)のアミノ酸から選ばれる少なくとも一つのアミノ酸を含む、[A-18]から[A-22]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-25] 前記単ドメイン抗体はVHHであり、当該VHHはF37V、Y37V、E44G、Q44G、R45L、H45L、G47W、F47W、L47W、T47W、またはS47W(すべてKabatナンバリング)のアミノ酸置換から選ばれる少なくとも一つのアミノ酸置換を含む、[A-18]から[A-22]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-26] 前記単ドメイン抗体はVHHであり、当該VHHは37番/44番、37番/45番、37番/47番、44番/45番、44番/47番、45番/47番、37番/44番/45番、37番/44番/47番、37番/45番/47番、44番/45番/47番、37番/44番/45番/47番(すべてKabatナンバリング)から選ばれる少なくとも一組のポジションにおいてアミノ酸置換されている、[A-18]から[A-22]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-27] 前記単ドメイン抗体はVHHであり、当該VHHは37V/44G、37V/45L、37V/47W、44G/45L、44G/47W、45L/47W、37V/44G/45L、37V/44G/47W、37V/45L/47W、44G/45L/47W、37V/44G/45L/47W(すべてKabatナンバリング)から選ばれる少なくとも一組のアミノ酸を含む、[A-18]から[A-22]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-28] 前記単ドメイン抗体はVHHであり、当該VHHはF37V/R45L、F37V/G47W、R45L/G47W、F37V/R45L/G47W(すべてKabatナンバリング)から選ばれる少なくとも一組のアミノ酸置換を含む、[A-18]から[A-22]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-29] 前記単ドメイン抗体は単ドメインで抗原結合活性を有するVLであり、前記運搬部分の前記抑制ドメインは抗体VHであり、前記単ドメインで抗原結合活性を有するVLは、前記抗体VHと会合することで抗原結合活性が抑制される、[A-18]から[A-21]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-30] 前記運搬部分はFcRn結合領域を有する、[A-1]から[A-29]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-31] 前記運搬部分は抗体定常領域を含む、[A-1]から[A-30]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-32] 前記運搬部分の抗体定常領域と前記抗原結合ドメインは、リンカーを介して、またはリンカーを介さずに融合されている、[A-31]に記載のポリペプチド。
[A-33] 前記運搬部分は抗体重鎖定常領域を含み、当該抗体重鎖定常領域と前記抗原結合ドメインは、リンカーを介して、またはリンカーを介さずに融合されている、[A-31]に記載のポリペプチド。
[A-34] 前記運搬部分は抗体軽鎖定常領域を含み、当該抗体軽鎖定常領域と前記抗原結合ドメインは、リンカーを介して、またはリンカーを介さずに融合されている、[A-31]に記載のポリペプチド。
[A-35] 前記ポリペプチドは前記運搬部分の抗体重鎖定常領域のN末端と前記抗原結合ドメインのC末端がリンカーを介してまたはリンカーを介さずに融合されており、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインの配列中、または前記重鎖抗体定常領域の122番(EUナンバリング)のアミノ酸より前記抗原結合ドメイン側に位置する、[A-33]に記載のポリペプチド。
[A-36] 前記ポリペプチドは前記運搬部分の抗体軽鎖定常領域のN末端と前記抗原結合ドメインのC末端がリンカーを介してまたはリンカーを介さずに融合されており、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインの配列中、または前記軽鎖抗体定常領域の113番(Kabatナンバリング)のアミノ酸より前記抗原結合ドメイン側に位置する、[A-34]に記載のポリペプチド。
[A-37] 前記ポリペプチドは前記運搬部分の抗体定常領域のN末端と前記抗原結合ドメインのC末端がリンカーを介してまたはリンカーを介さずに融合されており、前記抗原結合ドメインはVHから作製された単ドメイン抗体またはVHHであり、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗体定常領域の配列中、または前記抗原結合ドメインの単ドメイン抗体の109番(Kabatナンバリング)のアミノ酸より前記抗体定常領域側に位置する、[A-32]から[A-35]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-38] 前記ポリペプチドは前記運搬部分の抗体定常領域のN末端と前記抗原結合ドメインのC末端がリンカーを介してまたはリンカーを介さずに融合されており、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインと前記抗体定常領域の境界付近に位置する、[A-32]に記載のポリペプチド。
[A-39] 前記ポリペプチドは前記運搬部分の抗体重鎖定常領域のN末端と前記抗原結合ドメインのC末端がリンカーを介してまたはリンカーを介さずに融合されており、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインと前記抗体重鎖定常領域の境界付近に位置する、[A-33]に記載のポリペプチド。
[A-40] 前記ポリペプチドは前記運搬部分の抗体軽鎖定常領域のN末端と前記抗原結合ドメインのC末端がリンカーを介してまたはリンカーを介さずに融合されており、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインと前記抗体軽鎖定常領域の境界付近に位置する、[A-34]に記載のポリペプチド。
[A-41] 前記抗原結合ドメインはVHから作製された単ドメイン抗体またはVHHであり、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインの単ドメイン抗体の109番(Kabatナンバリング)のアミノ酸と前記抗体重鎖定常領域の122番(EUナンバリング)のアミノ酸の間に位置する、[A-39]に記載のポリペプチド。
[A-42] 前記抗原結合ドメインはVHから作製された単ドメイン抗体またはVHHであり、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインの単ドメイン抗体の109番(Kabatナンバリング)のアミノ酸と前記抗体軽鎖定常領域の113番(Kabatナンバリング)のアミノ酸の間に位置する、[A-40]に記載のポリペプチド。
[A-43] 前記抗原結合ドメインはVLから作製された単ドメイン抗体であり、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインの単ドメイン抗体の104番(Kabatナンバリング)のアミノ酸と前記抗体重鎖定常領域の122番(EUナンバリング)のアミノ酸の間に位置する、[A-39]に記載のポリペプチド。
[A-44] 前記抗原結合ドメインはVLから作製された単ドメイン抗体であり、前記プロテアーゼ切断配列は、前記抗原結合ドメインの単ドメイン抗体の109番(Kabatナンバリング)のアミノ酸と前記抗体軽鎖定常領域の113番(Kabatナンバリング)のアミノ酸の間に位置する、[A-40]に記載のポリペプチド。
[A-45] 前記ポリペプチドの抗体定常領域はIgG抗体定常領域である、[A-31]から[A-44]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-46] 前記ポリペプチドはIgG抗体様分子である、[A-1]から[A-45]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-47] 前記抗原結合ドメインが未遊離の状態において、BLI(Bio-Layer Interferometry)法(Octet)を用いて測定を行うとき、抗原結合ドメインと抗原の結合が見られない、[A-1]から[A-46]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-48] 前記抗原結合ドメインに更に第2の抗原結合ドメインが連結されている、[A-1]から[A-47]のいずれか一つに記載のポリペプチド。
[A-49] 前記第2の抗原結合ドメインは、前記抗原結合ドメインと異なる抗原結合特異性を有する、[A-48]に記載のポリペプチド。
[A-50] 前記第2の抗原結合ドメインは第2の単ドメイン抗体を含む、[A-48]または[A-49]に記載のポリペプチド。
【0009】
[B-1] [27]に記載のポリペプチドであって、当該ポリペプチドはリガンドに結合可能なリガンド結合分子であり、前記プロテアーゼ切断配列が切断された状態における当該リガンド結合分子のリガンドに対する結合が、前記プロテアーゼ切断配列が未切断の状態における当該リガンド結合分子のリガンドに対する結合より弱い、リガンド結合分子。
[B-2] 前記プロテアーゼ切断配列が切断された状態では、前記リガンドが前記リガンド結合分子から遊離する、[B-1]に記載のリガンド結合分子。
[B-3] 前記プロテアーゼは、マトリプターゼおよび/またはウロキナーゼである、[B-1]から[B-2]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-4] 前記プロテアーゼは、ヒトMT-SP1、マウスMT-SP1、ヒトuPA、マウスuPAから選ばれる少なくとも一種類のプロテアーゼである、[B-1]から[B-3]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-5] 前記プロテアーゼ切断配列の一端に、第一可動リンカーが更に付加されている、[B-1]から[B-4]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-6] 前記第一可動リンカーは、グリシン-セリンポリマーからなる可動リンカーである、[B-5]に記載のリガンド結合分子。
[B-7] 前記プロテアーゼ切断配列の他端に、第二可動リンカーが更に付加されている、[B-5]または[B-6]に記載のリガンド結合分子。
[B-8] 前記第二可動リンカーは、グリシン-セリンポリマーからなる可動リンカーである、[B-7]に記載のリガンド結合分子。
[B-9] 前記リガンド結合分子は抗体VHと、抗体VLと、抗体定常領域を含む、[B-1]から[B-8]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-10] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、前記抗体定常領域内に位置する、[B-9]に記載のリガンド結合分子。
[B-11] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、抗体重鎖定常領域118番アミノ酸(EUナンバリング)から抗体重鎖定常領域140番アミノ酸(EUナンバリング)までの配列中の任意の位置に導入される、[B-10]に記載のリガンド結合分子。
[B-12] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、抗体軽鎖定常領域108番アミノ酸(Kabatナンバリング)から抗体軽鎖定常領域131番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列中の任意の位置に導入される、[B-10]に記載のリガンド結合分子。
[B-13] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、前記抗体VH内もしくは前記抗体VL内に位置する、[B-9]に記載のリガンド結合分子。
[B-14] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、抗体VH7番アミノ酸(Kabatナンバリング)から16番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、40番アミノ酸(Kabatナンバリング)から47番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、55番アミノ酸(Kabatナンバリング)から69番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、73番アミノ酸(Kabatナンバリング)から79番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、83番アミノ酸(Kabatナンバリング)から89番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、95番アミノ酸(Kabatナンバリング)から99番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、および101番アミノ酸(Kabatナンバリング)から113番アミノ酸(Kabatナンバリング)までからなる群より選択される配列中の任意位置に導入される、[B-13]に記載のリガンド結合分子。
[B-15] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、抗体VL7番アミノ酸(Kabatナンバリング)から19番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、39番アミノ酸(Kabatナンバリング)から46番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、49番アミノ酸(Kabatナンバリング)から62番アミノ酸(Kabatナンバリング)まで、および96番アミノ酸(Kabatナンバリング)から107番アミノ酸(Kabatナンバリング)までからなる群より選択される配列中の任意位置に導入される、[B-13]に記載のリガンド結合分子。
[B-16] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、前記抗体定常領域と前記抗体VHの境界付近、および/または前記抗体定常領域と前記抗体VLとの境界付近に位置する、[B-9]に記載のリガンド結合分子。
[B-17] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、抗体VH109番のアミノ酸(Kabatナンバリング)から抗体重鎖定常領域122番のアミノ酸(EUナンバリング)までの配列中の任意位置に導入される、[B-17]に記載のリガンド結合分子。
[B-18] 前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、抗体VL104番のアミノ酸(Kabatナンバリング)から抗体軽鎖定常領域113番のアミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列中の任意位置に導入される、[B-16]に記載のリガンド結合分子。
[B-19] 前記リガンド結合分子中の前記抗体VLと前記抗体VHは会合しており、当該会合は前記プロテアーゼ切断配列がプロテアーゼで切断されることにより解消される、[B-9]から[B-18]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-20] 前記リガンドは生物活性を有する分子であり、前記リガンド結合分子は前記リガンドとの結合で前記リガンドの生物活性を阻害する、[B-1]から[B-19]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-21] 前記リガンドはサイトカインまたはケモカインである、[B-1]から[B-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-22] 前記リガンドは、インターロイキン、インターフェロン、造血因子、TNFスーパーファミリー、ケモカイン、細胞増殖因子、及びTGF-βファミリーから選ばれるリガンドである、[B-1]から[B-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-23] 前記リガンド結合分子はIgG抗体である、[B-1]から[B-22]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-24] 前記リガンドと結合している[B-1]から[B-23]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-25] 前記リガンドと融合されている[B-1]から[B-23]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[B-26] 前記リガンド結合分子がリガンドと融合されている状態では更に別のリガンドと結合しない、[B-25]に記載のリガンド結合分子。
[B-27] 前記リガンド結合分子は、リンカーを介して前記リガンドと融合されている、[B-25]または[B-26]に記載のリガンド結合分子。
[B-28] 前記リンカーはプロテアーゼ切断配列を含まない、[B-27]に記載のリガンド結合分子。
[B-29] 前記リガンドと、前記リガンドと結合している[B-1]から[B-23]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子とで形成されている複合体。
[B-30] 前記リガンドと[B-1]から[B-23]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子が融合されている融合タンパク質。
[B-31] 前記リガンド結合分子がリガンドと融合されている状態では更に別のリガンドと結合しない、[B-30]に記載の融合タンパク質。
[B-32] 前記リガンド結合分子は、リンカーを介して前記リガンドと融合されている、[B-30]または[B-31]に記載の融合タンパク質。
[B-33] 前記リンカーはプロテアーゼ切断配列を含まない、[B-32]に記載の融合タンパク質。
[B-34] 前記リンカーは、グリシン‐セリンポリマーからなるリンカーである、[B-32]または[B-33]に記載の融合タンパク質。
[B-35] [B-1]から[B-28]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子を含む、医薬組成物。
[B-36] [B-1]から[B-24]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子とリガンドを含む、医薬組成物。
[B-37] [B-29]に記載の複合体を含む、医薬組成物。
[B-38] [B-30]から[B-34]のいずれか一つに記載の融合タンパク質を含む、医薬組成物。
[B-39] [B-1]から[B-28]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[B-40] リガンドに結合可能な分子中に、プロテアーゼ切断配列を導入することを含む、[B-39]に記載の製造方法。
[B-41] プロテアーゼ切断配列を有するリガンド結合分子とそのリガンドを融合させることを含む、[B-30]から[B-34]のいずれか一つに記載の融合タンパク質の製造方法。
[B-42] [B-1]から[B-28]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子をコードするポリヌクレオチド。
[B-43] [B-42]に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
[B-44] [B-42]に記載のポリヌクレオチドもしくは[B-43]に記載のベクターを含む宿主細胞。
[B-45] [B-44]に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、[B-1]から[B-28]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[B-46] ポリペプチドを培養上清から単離する工程を含む、[B-45]に記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[B-47] [B-30]から[B-34]のいずれか一つに記載の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
[B-48] [B-46]に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
[B-49] [B-46]に記載のポリヌクレオチドもしくは[B-48]に記載のベクターを含む宿主細胞。
[B-50] [B-49]に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、[B-30]から[B-34]のいずれか一つに記載の融合タンパク質を製造する方法。
【0010】
[C-1] [27]に記載のポリペプチドであって、当該ポリペプチドはリガンドに結合可能なリガンド結合分子であり、当該リガンド結合分子は単ドメイン抗体を含み、当該単ドメイン抗体はリガンドに結合可能であり且つ少なくとも一つの前記プロテアーゼ切断配列が導入されており、当該プロテアーゼ切断配列が切断された状態での当該リガンド結合分子の前記リガンドに対する結合が、当該プロテアーゼ切断配列が未切断の状態での当該リガンド結合分子の前記リガンドに対する結合より減弱される、リガンド結合分子。
[C-2] 前記プロテアーゼ切断配列が切断された状態では、前記リガンドがリガンド結合分子から遊離する、[C-1]に記載のリガンド結合分子。
[C-3] 前記プロテアーゼは、マトリプターゼおよび/またはウロキナーゼである、[C-1]または[C-2]に記載のリガンド結合分子。
[C-4] 前記プロテアーゼは、ヒトMT-SP1、マウスMT-SP1、ヒトuPA、マウスuPAから選ばれる少なくとも一種類のプロテアーゼである、[C-1]から[C-3]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-5] 前記プロテアーゼ切断配列の一端に、第一可動リンカーが更に付加されている、[C-1]から[C-4]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-6] 前記第一可動リンカーは、グリシン-セリンポリマーからなる可動リンカーである、[C-5]に記載のリガンド結合分子。
[C-7] 前記プロテアーゼ切断配列の他端に、第二可動リンカーが更に付加されている、[C-5]また[C-6]に記載のリガンド結合分子。
[C-8] 前記第二可動リンカーは、グリシン-セリンポリマーからなる可動リンカーである、[C-7]に記載のリガンド結合分子。
[C-9] 前記単ドメイン抗体はVHH、または単ドメインVH抗体、また単ドメインVL抗体である、[C-1]から[C-8]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-10] 前記単ドメイン抗体はVHHまたは単ドメインVH抗体であり、前記切断サイト、または前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、前記単ドメイン抗体の下記配列から選ばれる一つまたは複数の配列に含まれる一つまたは複数の位置に導入される、[C-9]に記載のリガンド結合分子: 単ドメイン抗体7番アミノ酸(Kabatナンバリング)から17番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体12番アミノ酸(Kabatナンバリング)から17番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体31番アミノ酸(Kabatナンバリング)から35b番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体40番アミノ酸(Kabatナンバリング)から47番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体50番アミノ酸(Kabatナンバリング)から65番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体55番アミノ酸(Kabatナンバリング)から69番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体73番アミノ酸(Kabatナンバリング)から79番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体83番アミノ酸(Kabatナンバリング)から89番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体95番アミノ酸(Kabatナンバリング)から99番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体95番アミノ酸(Kabatナンバリング)から102番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体101番アミノ酸(Kabatナンバリング)から113番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列。
[C-11] 前記単ドメイン抗体は単ドメインVL抗体であり、前記切断サイト、または前記プロテアーゼ切断配列、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカー、またはプロテアーゼ切断配列と第一可動リンカーと第二可動リンカーは、前記単ドメイン抗体の下記配列から選ばれる一つまたは複数の配列に含まれる一つまたは複数の位置に導入される、[C-9]に記載のリガンド結合分子: 単ドメイン抗体7番アミノ酸(Kabatナンバリング)から19番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体24番アミノ酸(Kabatナンバリング)から34番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体39番アミノ酸(Kabatナンバリング)から46番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体49番アミノ酸(Kabatナンバリング)から62番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体50番アミノ酸(Kabatナンバリング)から56番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体89番アミノ酸(Kabatナンバリング)から97番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列、単ドメイン抗体96番アミノ酸(Kabatナンバリング)から107番アミノ酸(Kabatナンバリング)までの配列。
[C-12] 前記リガンドは生物活性を有する分子であり、前記単ドメイン抗体は前記リガンドと結合することで前記リガンドの生物活性を阻害する、[C-1]から[C-11]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-13] 前記リガンドは生物活性を有する分子であり、前記単ドメイン抗体は前記リガンドに対する中和活性を有する、[C-1]から[C-12]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-14] 前記リガンド結合分子は、前記切断サイトまたはプロテアーゼ切断配列を含む単ドメイン抗体のみを含む、[C-1]から[C-13]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-15] 前記リガンド結合分子は更に抗体Fc領域を含む、[C-1]から[C-14]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-16] 前記リガンド結合分子はN末端からC末端に向かって単ドメイン抗体-抗体Fc領域からなる一連のペプチド鎖を含む、[C-1]から[C-15]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-17] 前記リガンド結合分子は、単ドメイン抗体-抗体ヒンジ領域-抗体Fc領域からなる一連のペプチド鎖を二つ含む二量体である、[C-1]から[C-15]に記載のリガンド結合分子。
[C-18] 前記抗体Fc領域は、配列番号:18004~18007で示されるアミノ酸配列から選ばれる一つの配列を含むFc領域、またはこれらのFc領域に改変を加えたFc領域変異体である、[C-15]から[C-17]に記載のリガンド結合分子。
[C-19] 前記リガンドはサイトカインまたはケモカインである、[C-1]から[C-18]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-20] 前記リガンドは、インターロイキン、インターフェロン、造血因子、TNFスーパーファミリー、ケモカイン、細胞増殖因子、及びTGF-βファミリーから選ばれるリガンドである、[C-1]から[C-19]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-21] 前記リガンドと結合している、[C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-22] 前記リガンドと融合されている、[C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子。
[C-23] 前記リガンド結合分子がリガンドと融合されている状態では、当該リガンド結合分子に含まれる単ドメイン抗体は更に別のリガンドと結合しない、[C-22]に記載のリガンド結合分子。
[C-24] 前記リガンド結合分子は、リンカーを介して前記リガンドと融合されている、[C-22]または[C-23]に記載のリガンド結合分子。
[C-25] 前記リンカーはプロテアーゼ切断配列を含まない、[C-24]に記載のリガンド結合分子。
[C-26] 前記リガンドと、[C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子とで形成されている複合体。
[C-27] 前記リガンドと[C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子が融合されている融合タンパク質。
[C-28] 前記リガンド結合分子がリガンドと融合されている状態では、前記単ドメイン抗体は更に別のリガンドと結合しない、[C-27]に記載の融合タンパク質。
[C-29] 前記リガンド結合分子は、リンカーを介して前記リガンドと融合されている、[C-27]または[C-28]に記載の融合タンパク質。
[C-30] 前記リンカーはプロテアーゼ切断配列を含まない、[C-29]に記載の融合タンパク質。
[C-31] N末端からC末端に向かってリガンド-リンカー-リガンド結合分子の順で融合されている、[C-29]または[C-30]に記載の融合タンパク質。
[C-32] [C-1]から[C-22]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子を含む、医薬組成物。
[C-33] [C-1]から[C-21]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子とリガンドを含む、医薬組成物。
[C-34] [C-26]に記載の複合体を含む、医薬組成物。
[C-35] [C-27]から[C-31]のいずれか一つに記載の融合タンパク質を含む、医薬組成物。
[C-36] [C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[C-37] 単ドメイン抗体を含むリガンド結合分子中の単ドメイン抗体に、プロテアーゼ切断配列を導入することを含む、[C-36]に記載の製造方法。
[C-38] プロテアーゼ切断配列が導入された単ドメイン抗体含有リガンド結合分子と、当該単ドメイン抗体と結合可能なリガンドを融合させることを含む、[C-27]から[C-31]のいずれか一つに記載の融合タンパク質の製造方法。
[C-39] [C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子をコードするポリヌクレオチド。
[C-40] [C-39]に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
[C-41] [C-39]に記載のポリヌクレオチドもしくは[C-40]に記載のベクターを含む宿主細胞。
[C-42] [C-41]に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、[C-1]から[C-20]のいずれか一つに記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[C-43] ポリペプチドを培養上清から単離する工程を含む、[C-42]に記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[C-44] [C-27]から[C-31]のいずれか一つに記載の融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
[C-45] [C-43]に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
[C-46] [C-43]に記載のポリヌクレオチドもしくは[C-45]に記載のベクターを含む宿主細胞。
[C-47] [C-46]に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、[C-27]から[C-31]のいずれか一つに記載の融合タンパク質を製造する方法。
[C-48] ポリペプチドを培養上清から単離する工程を含む、[C-47]に記載のリガンド結合分子を製造する方法。
[C-49] リガンドに結合可能なリガンド結合分子中の単ドメイン抗体に含まれる、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列から選ばれる少なくとも一つの配列を有する部位がプロテアーゼによって切断されることを含む、前記リガンド結合分子に結合した前記リガンドを遊離させる方法。
[C-50] リガンドに結合可能なリガンド結合分子中の単ドメイン抗体に含まれる、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から15番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端4番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~17201から選ばれる配列のN末端6番目のアミノ酸から13番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端1番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から11番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17202~17993から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端3番目のアミノ酸から14番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から12番目のアミノ酸までの配列、配列番号:17994~18003から選ばれる配列のN末端5番目のアミノ酸から10番目のアミノ酸までの配列、配列番号:5~18003のいずれかで示される配列から選ばれる少なくとも一つの配列を有する部位がプロテアーゼによって切断されることを含む、前記リガンドと前記リガンド結合分子の融合タンパク質からリガンドを遊離させる方法。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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