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公開番号
2025134245
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032027
出願日
2024-03-04
発明の名称
バイオマス抽出物及びバイオマス抽出物の製造方法
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
C07G
1/00 20110101AFI20250909BHJP(有機化学)
要約
【課題】バイオマス原料を有効活用することのできるバイオマス抽出物及びバイオマス抽出物の製造方法を提供する。
【解決手段】バイオマス抽出物は、リグニン又はヘミセルロースを含むバイオマス原料から抽出された水溶性のバイオマス抽出物であって、バイオマス原料に含まれる糖類の炭素量よりも多くの炭素を含有する。また、バイオマス抽出物の製造方法は、バイオマス原料を加熱粉砕して、バイオマス粉砕物を作成し、バイオマス粉砕物からバイオマス抽出物を水により抽出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
リグニン又はヘミセルロースを含むバイオマス原料から抽出された水溶性のバイオマス抽出物であって、
前記リグニンに由来する炭素を含み、
前記バイオマス原料に含まれる糖類の炭素量の10%以上の炭素量を有するバイオマス抽出物。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記バイオマス原料を加熱粉砕して作成されたバイオマス粉砕物から抽出される請求項1に記載のバイオマス抽出物。
【請求項3】
前記ヘミセルロースに由来する炭素をさらに含む請求項1に記載のバイオマス抽出物。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載のバイオマス抽出物の製造方法であって、
前記バイオマス原料を加熱粉砕して、バイオマス粉砕物を作成し、前記バイオマス粉砕物からバイオマス抽出物を水により抽出するバイオマス抽出物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス抽出物及びバイオマス抽出物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、サトウキビやトウモロコシといった食料系バイオマスに代わり、木材や草、稲わら等の非食料系バイオマス(セルロース系バイオマス)からバイオマス燃料を製造する技術が注目されている。
【0003】
特許文献1には、セルロースを含有するバイオマス原料を用いて100℃以上300℃未満の加熱下において粉砕し、水可溶性成分を水で抽出するバイオマス燃料の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-111034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルロース系バイオマス原料には、セルロースの他にヘミセルロースやリグニンが含まれている。特許文献1には、セルロースの可溶化処理方法は記載されているものの、ヘミセルロースやリグニンの可溶化処理方法は記載されていない。特にリグニンはセルロースとは構造が異なるために、上述した可溶化処理方法の適用が困難であった。また、水により抽出されないリグニンは残渣として廃棄されるため、バイオマス原料を最大限有効活用できていなかった。
【0006】
そこで、リグニンやヘミセルロースを水可溶化して抽出したバイオマス抽出物及びバイオマス抽出物の製造方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るバイオマス抽出物は、リグニン又はヘミセルロースを含むバイオマス原料から抽出された水溶性のバイオマス抽出物であって、前記リグニンに由来する炭素を含み、前記バイオマス原料に含まれる糖類の炭素量の10%以上の炭素量を有する点にある。
【0008】
バイオマス原料は、セルロースを始めとした糖類を含んでいる。このようなバイオマス原料を加熱粉砕すると、セルロース等の高分子が低分子化し、水可溶性を示すことが知られている。本発明者らは、水可溶性を示すバイオマス抽出物について鋭意研究を進めたところ、糖類が水可溶化した結果であるバイオマス抽出物に糖以外の成分であるリグニンが水可溶化したもの(リグニン様物質)が含まれることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明に係るバイオマス抽出物は、リグニンに由来する炭素を含み、バイオマス原料に含まれる糖類の炭素量の10%以上の炭素量を有しているものである。これによれば、水に不溶であるリグニンをリグニン様物質に変換して、水可溶性を示すバイオマス抽出物として得ることができるので、有機溶媒等を使用せず、リグニン由来の炭素を他の物質に変換することが可能である。従って、本発明によるバイオマス粉砕物及びバイオマス抽出物は、グリーンケミストリーの観点から非常に有用であると共に、リグニンの利用用途を広げることができ、バイオマス原料を有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
バイオマス原料の可溶化処理の工程ブロック図である。
実施例に係る可溶化率及びリグニン様物質の有無を示した図である。
実施例に係る各成分の可溶化率を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係るバイオマス抽出物及びバイオマス抽出物の製造方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。従って、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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