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公開番号2025133486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031473
出願日2024-03-01
発明の名称義歯安定剤
出願人日本歯科薬品株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 6/35 20200101AFI20250904BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】十分な保持時間を有し、かつ容易に除去又は清掃できる義歯安定剤を提供する。
【解決手段】(A)ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アルギン酸、アルギン酸塩、及びアルギン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子、並びに(B)メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩及びカルボキシメチルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性粘着性高分子を含む義歯安定剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アルギン酸、アルギン酸塩、及びアルギン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子、並びに(B)メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩及びカルボキシメチルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性粘着性高分子を含む義歯安定剤。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
(A)水溶性高分子の濃度が、義歯安定剤の全量に対して、0.1~12質量%である、請求項1に記載の義歯安定剤。
【請求項3】
(B)水溶性粘着性高分子の濃度が、義歯安定剤の全量に対して、5~90質量%である、請求項1又は2に記載の義歯安定剤。
【請求項4】
さらに、(C)炭化水素基剤を含む、請求項1又は2に記載の義歯安定剤。
【請求項5】
(C)炭化水素基剤の濃度が、義歯安定剤の全量に対して、10~90質量%である、請求項4に記載の義歯安定剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、十分な保持時間と除去清掃し易さが両立した義歯安定剤に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
義歯を口腔内に装着する際に、義歯安定剤が利用されることがある。義歯安定剤は、義歯の土台部分である義歯床の表面に塗布され、歯茎や上顎との粘着性や密着性を高め、食事や会話の際に義歯がずれないようにするためのものである。
【0003】
義歯安定剤には、クリームタイプ、パウダータイプ、クッションタイプなど、様々な種類のものが存在しており、中でもクリームタイプに分類される「ポリグリップ(登録商標)」は、歯科医院のみならず一般のドラッグストアでも数多く販売されている義歯安定剤のトップシェアである。
義歯安定剤は、口腔内で唾液を吸収することで粘着性を発揮し、義歯の維持・安定性を向上させる。粘着性を発揮する主成分は、Na/Ca・メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩(PVMA塩)、カルボキシメチルセルロース(CMC)といった水膨潤性の水溶性高分子化合物である。ポリグリップをはじめとするクリームタイプの義歯安定剤は、さらに、流動パラフィン、白色ワセリンといった疎水性の軟膏基剤を含んでいる。水溶性高分子による水分吸収及び粘性発現と、疎水性の軟膏基剤による耐溶出性とのバランスにより、口腔内で義歯安定剤が保持される。
【0004】
多くの義歯使用者は、口腔内で義歯がずれたり外れたりすることなく、長時間維持されることを望む。そのため、特に一般向けで販売されている義歯安定剤は、強固に、長時間に渡って保持力が維持されることを特長とするものが多い。
【0005】
一方、義歯及び義歯安定剤は、永久的に口腔内に保持されることはなく、定期的に口腔内から撤去し、適切に洗浄する必要がある。この際、口腔内や義歯に付着した義歯安定剤を完全に除去するのは容易ではない。特に介護現場では、義歯装着者の協力が得られない場合や、手間や時間をかけ難い場合が多いことから、除去しきれなかった義歯安定剤が口腔内や義歯に残留する状況が散見される。
【0006】
口腔内や義歯上に残留した義歯安定剤の表面では細菌が増殖し、バイオフィルムを形成し、義歯性口内炎を引き起こす恐れがある。他にも、細菌性心内膜炎、誤嚥性肺炎、気道感染などの疾患にも口腔内細菌が関係する可能性が指摘されている。義歯の使用者はその多くが高齢者であり、全身的な状態が不良であることが多いため、これらの疾患を引き起こし易い。従って、容易に除去又は清掃できる義歯安定剤が求められている。
【0007】
前述した通り、従来の義歯安定剤は、PVMA塩又はCMCのような水溶性高分子と疎水性軟膏基剤を含む。これらの水溶性高分子の比率が高いと、除去し易いが保持時間が短い義歯安定剤になり、疎水性軟膏基剤の比率が高いと、保持時間は長いが除去し難い義歯安定剤になる。「十分な保持時間を有すること」と「除去又は清掃し易いこと」という相反する性質を兼ね備えた義歯安定剤は知られていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、十分な保持時間を有し、かつ容易に除去又は清掃できる義歯安定剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決するために研究を重ね、(A)ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アルギン酸、アルギン酸塩、及びアルギン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子、並びに(B)メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩及びカルボキシメチルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性粘着性高分子を含む義歯安定剤は、十分な保持時間を有し、かつ容易に除去又は清掃できることを見出した。
【0010】
本発明は上記知見に基づき完成されたものであり、下記の義歯安定剤を提供する。
〔1〕 (A)ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アルギン酸、アルギン酸塩、及びアルギン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子、並びに(B)メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体塩及びカルボキシメチルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性粘着性高分子を含む義歯安定剤。
〔2〕(A)水溶性高分子の濃度が、義歯安定剤の全量に対して、0.1~12質量%である、〔1〕に記載の義歯安定剤。
〔3〕(B)水溶性粘着性高分子の濃度が、義歯安定剤の全量に対して、5~90質量%である、〔1〕又は〔2〕に記載の義歯安定剤。
〔4〕さらに、(C)炭化水素基剤を含む、〔1〕~〔3〕の何れかに記載の義歯安定剤。
〔5〕(C)炭化水素基剤の濃度が、義歯安定剤の全量に対して、10~90質量%である、〔4〕に記載の義歯安定剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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