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公開番号
2025132759
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030539
出願日
2024-02-29
発明の名称
積層鉄心製造方法、積層鉄心及びモータ
出願人
ニデック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
15/026 20250101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】軸線を中心として螺旋状に延びるバックヨーク部を有する積層鉄心において、積層方向の連結強度を向上可能な製造方法を提供する。
【解決手段】鋼板から、帯状のバックヨーク形成部と、前記複数のティース部とを有する板状の鉄心片形成部を打ち抜くプレス工程と、前記バックヨーク形成部を円弧状に曲げて、螺旋状に延びる前記バックヨーク部と、径方向内方に延びる前記複数のティース部とを有する螺旋状の鉄心片を形成する鉄心片形成工程と、螺旋状の前記鉄心片の前記バックヨーク部及び前記複数のティース部を厚み方向に重ねて筒状の積層体を形成する積層工程と、前記バックヨーク部の外周側の端面によって構成される前記積層体の外周面に接着剤を供給する外周側接着剤供給工程と、前記積層体の外周面に供給された接着剤を、前記鉄心片のうち積層方向に重なる領域同士の隙間の少なくとも一部に浸透させる浸透工程と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延びる板状の複数のティース部とが厚み方向にそれぞれ積層されて前記軸線に沿って延びる筒状の積層鉄心の製造方法であって、
鋼板から、帯状のバックヨーク形成部と、前記バックヨーク形成部における幅方向一側の端部から前記幅方向に突出する前記複数のティース部とを有する板状の鉄心片形成部を打ち抜くプレス工程と、
前記バックヨーク形成部を円弧状に曲げて、螺旋状に延びる前記バックヨーク部と、径方向内方に延びる前記複数のティース部とを有する螺旋状の鉄心片を形成する鉄心片形成工程と、
螺旋状の前記鉄心片の前記バックヨーク部及び前記複数のティース部を厚み方向に重ねて筒状の積層体を形成する積層工程と、
前記バックヨーク部の外周側の端面によって構成される前記積層体の外周面に接着剤を供給する外周側接着剤供給工程と、
前記積層体の外周面に供給された接着剤を、前記鉄心片のうち積層方向に重なる領域同士の隙間の少なくとも一部に浸透させる浸透工程と、
を有する、
積層鉄心製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の積層鉄心製造方法において、
前記浸透工程は、
前記積層方向に重なる領域の隙間内の空気を減圧する減圧工程を含む、
積層鉄心製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の積層鉄心製造方法において、
前記積層工程よりも前に、前記複数のティース部の厚み方向一側の面または厚み方向他側の面の少なくとも一方に接着剤を供給するティース接着剤供給工程をさらに有し、
前記積層工程では、
厚み方向一側の面または厚み方向他側の面の少なくとも一方に接着剤が供給された前記複数のティース部を厚み方向に重ねる、
積層鉄心製造方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の積層鉄心製造方法において、
前記積層工程よりも後に、積層方向に重なった前記複数のティース部の径方向内側の端面によって構成される前記積層体の内周面に接着剤を供給する内周側接着剤供給工程をさらに有する、
積層鉄心製造方法。
【請求項5】
軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延びる板状の複数のティース部とを有する鉄心片が厚み方向に積層されて前記軸線に沿って延びる筒状の積層体と、
前記積層体を積層方向に接着する接着部と、
を有し、
前記接着部は、
前記鉄心片の外周側に位置する前記バックヨーク部の外周側の端面によって構成された前記積層体の外周面上に位置する外周側接着部と、
前記鉄心片のうち前記積層方向に重なる領域同士の隙間の少なくとも一部に位置して、径方向外側が前記外周側接着部に接続されているバックヨーク接着部と、
を含む、
積層鉄心。
【請求項6】
請求項5に記載の積層鉄心において、
前記バックヨーク部は、
周方向に隣り合うティース部の基端側の間に、内周側の端面から径方向外方に延びる切れ目を有し、
前記接着部は、
少なくとも一部が前記切れ目によって構成された隙間内に位置するとともに、径方向外側が前記外周側接着部に接続され且つ前記切れ目に沿って径方向内方に延びる切れ目接着部を含む、
積層鉄心。
【請求項7】
請求項5に記載の積層鉄心において、
前記接着部は、
前記積層方向に重なるティース部同士の間に位置して、前記積層方向に重なるティース部同士を積層方向に接着するティース接着部を含む、
積層鉄心。
【請求項8】
請求項5に記載の積層鉄心において、
前記接着部は、
積層方向に重なる前記ティース部の径方向内側の端面によって構成された前記積層体の内周面上に位置する内周側接着部を含む、
積層鉄心。
【請求項9】
請求項5から請求項8のいずれか一つに記載の積層鉄心を有するステータと、
前記ステータに対して径方向に位置して、前記積層鉄心の前記軸線を中心として回転するロータと、
を有するモータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層鉄心製造方法、積層鉄心及びモータに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一方向に延びる帯状の鋼板を円弧状に曲げて螺旋状に延びるバックヨーク部を形成する積層鉄心の製造方法が知られている。このような製造方法によって製造された積層鉄心として、例えば、帯状のバックヨークの一方の長辺部側から突出した複数個のティースを備えた抜き板を折り曲げて円弧状に形成し、前記円弧状の抜き板を複数枚組み合わせてリング状のストレートコアを形成し、前記ストレートコアの外周部をレーザー溶接で固定した固定子コアが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-143164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、螺旋状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延びる複数のティース部とを有する鋼板が厚み方向に積層された積層鉄心では、内周側は、ティース部に巻回されるコイルによって積層状態を固定しやすい一方、外周側は、積層方向に離れやすい。また、帯状の鋼板を円弧状に曲げることにより前記バックヨーク部が螺旋状に形成された積層鉄心では、前記バックヨーク部に生じるスプリングバックによって、前記鋼板が径方向に拡がる可能性がある。そこで、螺旋状のバックヨーク部を有する積層鉄心において、積層方向への連結強度を向上可能な製造方法が求められている。
【0005】
本発明の目的は、軸線を中心として螺旋状に延びるバックヨーク部を有する積層鉄心において、積層方向の連結強度を向上可能な製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る積層鉄心製造方法は、軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延びる板状の複数のティース部とが厚み方向にそれぞれ積層されて前記軸線に沿って延びる筒状の積層鉄心の製造方法である。前記積層鉄心製造方法は、鋼板から、帯状のバックヨーク形成部と、前記バックヨーク形成部における幅方向一側の端部から前記幅方向に突出する前記複数のティース部とを有する板状の鉄心片形成部を打ち抜くプレス工程と、前記バックヨーク形成部を円弧状に曲げて、螺旋状に延びる前記バックヨーク部と、径方向内方に延びる前記複数のティース部とを有する螺旋状の鉄心片を形成する鉄心片形成工程と、螺旋状の前記鉄心片の前記バックヨーク部及び前記複数のティース部を厚み方向に重ねて筒状の積層体を形成する積層工程と、前記バックヨーク部の外周側の端面によって構成される前記積層体の外周面に接着剤を供給する外周側接着剤供給工程と、前記積層体の外周面に供給された接着剤を、前記鉄心片のうち積層方向に重なる領域同士の隙間の少なくとも一部に浸透させる浸透工程と、を有する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る積層鉄心は、軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延びる板状の複数のティース部とを有する鉄心片が厚み方向に積層されて前記軸線に沿って延びる筒状の積層体と、前記積層体を積層方向に接着する接着部と、を有する。前記接着部は、前記鉄心片の外周側に位置する前記バックヨーク部の外周側の端面によって構成された前記積層体の外周面上に位置する外周側接着部と、前記鉄心片のうち前記積層方向に重なる領域同士の隙間の少なくとも一部に位置して、径方向外側が前記外周側接着部に接続されているバックヨーク接着部と、を含む。
【0008】
本発明の一実施形態に係るモータは、前記積層鉄心を有するステータと、前記ステータに対して径方向に位置して、前記積層鉄心の前記軸線を中心として回転するロータと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、軸線を中心として螺旋状に延びるバックヨーク部を有する積層鉄心において、積層方向の連結強度を向上可能な製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1に係る積層鉄心の概略構成を示す斜視図である。
図2は、積層鉄心の分解図である。
図3は、図2の部分拡大図であり、接着部を説明する図である。
図4は、図3のIV-IV線断面図である。
図5は、鋼板の打ち抜き図である。
図6は、鉄心片形成部の概略構成を示す平面図である。
図7は、鉄心片形成部を円弧状に曲げた状態を説明する図である。
図8は、螺旋状の鉄心片を説明する図である。
図9は、螺旋状の鉄心片を厚み方向に重ねる様子を説明する図である。
図10は、積層体の外周面に接着剤を供給する様子を説明する図である。
図11は、積層体の外周面に供給された接着剤が隙間に浸透した状態を示す図である。
図12は、実施形態1の変形例に係る積層鉄心の図3相当図である。
図13は、図12のXIII-XIII線断面図である。
図14は、実施形態2に係る積層鉄心の製造方法における減圧工程を説明する図である。
図15は、実施形態3に係る積層鉄心の図3相当図である。
図16は、スプリングバックを説明する図である。
図17は、ティース部に接着剤を供給する様子を説明する図である。
図18は、積層体の外周面に接着剤を供給する様子を説明する図である。
図19は、積層体の外周面に供給された接着剤が隙間に浸透した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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