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公開番号2025132437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029989
出願日2024-02-29
発明の名称包装機
出願人グンゼ株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類B65B 35/20 20060101AFI20250903BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】枚葉の袋体に対して、長手方向の一方側から他方側に向かって断面積が徐々に縮小する棒状体を、一対に揃えた状態で当該一方側から挿入して包装する包装機であって、一対の棒状体を袋体に安定して挿入し、包装することができる包装機を提供する。
【解決手段】包装機1は、一対の棒状体Wa・Waの端部を押し出すことで、一対の棒状体を長手方向に沿って移動させて袋体100に挿入するプッシャー部材71bを備え、プッシャー部材は、一対の棒状体と当接可能な当接部位71b1と、当接部位の上部に連続して設けられ、一対の棒状体の浮き上がりを防止可能な庇部位71b2とを有し、当接部位は、プッシャー部材の移動方向と直交する平面部T1と、平面部における当該移動方向との平面視直交方向の両端部より、プッシャー部材の押し出し方向に向かって傾斜する一対の傾斜部T2・T2とにより形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
一端部に開口部を有した枚葉の袋体に対して、長手方向の一方側から他方側に向かって断面積が徐々に縮小する一対の棒状体を、互いに揃えた状態で当該一方側から挿入し、前記袋体によって前記一対の棒状体を包装する包装機であって、
前記開口部を横向きにした状態で前記袋体を載置して搬送する袋体搬送手段と、
前記一対の棒状体を一体的に載置して搬送する棒状体搬送手段と、
前記袋体搬送手段と前記棒状体搬送手段との間に設けられ、前記棒状体搬送手段から前記一対の棒状体を受け取り、当該一対の棒状体を前記袋体に挿入する棒状体挿入手段とを備え、
前記袋体搬送手段は、
搬送経路上において前記袋体に前記一対の棒状体を挿入する挿入作業を行うための挿入位置を有し、
前記棒状体挿入手段は、
前記棒状体搬送手段から前記挿入位置に向かって、前記一対の棒状体を移動させる移動機構と、
前記移動機構による前記一対の棒状体の移動方向を案内するガイド機構とを有し、
前記移動機構は、
前記棒状体搬送手段と前記ガイド機構との間、及び前記ガイド機構と前記挿入位置との間を、水平方向に往復移動可能に設けられるプッシャー部材を有し、
前記プッシャー部材によって前記一対の棒状体の端部を押し出すことにより、前記ガイド機構によって案内しつつ、当該一対の棒状体を長手方向に沿って移動させて前記袋体に挿入し、
前記プッシャー部材は、
前記一対の棒状体と当接可能な当接部位と、
前記当接部位の上部に連続して設けられ、前記一対の棒状体の浮き上がりを防止可能な庇部位とを有し、
前記当接部位は、
前記プッシャー部材の移動方向と直交する平面部と、
前記平面部における当該移動方向との平面視直交方向の両端部より、
前記プッシャー部材の押し出し方向に向かって傾斜する一対の傾斜部とにより形成される、
ことを特徴とする包装機。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記棒状体搬送手段は、
軸方向を水平方向として互いに平行に配置される上流側プーリ及び下流側プーリと、
前記上流側プーリ及び前記下流側プーリに巻回される無端状の搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの外周面において、当該搬送ベルトの周方向に沿って等間隔で配置され、前記一対の棒状体を一体的に載置させて保持する複数のホルダ部とを備え、
前記搬送ベルトの上部領域は、前記一対の棒状体を搬送する搬送経路を構成し、また、
前記搬送ベルトの下部領域は、前記ホルダ部を前記搬送経路の上流側に移動させるリターン経路を構成し、
前記ホルダ部は、
前記搬送ベルトの周方向に分断された分割構造からなり、
前記一対の棒状体を当該周方向に沿った姿勢で載置させて保持し、
前記棒状体搬送手段は、
前記下流側プーリにおいて、
前記搬送経路から前記リターン経路に向かって前記ホルダ部が移動するのに伴い、
当該ホルダ部によって前記一対の棒状体を徐々に押し込みながら、当該一対の棒状体を前記棒状体挿入手段に乗り移らせるとともに、
前記棒状体挿入手段は、
当該棒状体挿入手段に乗り移った前記一対の棒状体を、前記プッシャー部材によってさらに押し出すことにより、当該一対の棒状体を受け取る、
ことを特徴とする、請求項1に記載の包装機。
【請求項3】
前記袋体は、
一方側の外側面において、
前記開口部に沿って帯状に形成される粘着材層と、
前記粘着材層を被覆する離型紙とを有し、
前記袋体搬送手段によって、前記粘着材層を上側に向けた状態で載置されて搬送され、
前記包装機は、
前記挿入位置に対して上流側に設けられる剥離手段をさらに備え、
前記剥離手段は、
前記離型紙に向かって気体を噴き付け、当該離型紙の一端部を持ち上げる気体噴出部と、
持ち上がった前記離型紙の一端部の位置を規制する規制ガイド部と、
持ち上がった前記離型紙の一端部を挟持して移動し、前記袋体から前記離型紙を剥離する挟持部とを有する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の包装機。
【請求項4】
前記袋体搬送手段の上流側には、複数の前記袋体を積層状態でストックするストック部が設けられ、
前記包装機は、
前記ストック部にストックされた、最上層に位置する前記袋体から順に取り出して、前記袋体搬送手段の上流側端部に移載する移載手段をさらに備え、
前記移載手段は、
各々昇降可能に設けられ、且つ
前記ストック部の直上と、前記袋体搬送手段における上流側端部の直上との間で一体的に往復移動可能に設けられる、少なくとも一対の第1吸着部及び第2吸着部を有し、
前記ストック部の直上において、
前記第1吸着部は、平面視にて前記袋体の一端部と重なる位置に配置されるとともに、
前記第2吸着部は、平面視にて前記袋体の他端部と重なる位置に配置され、
前記第1吸着部及び前記第2吸着部は、
それぞれ所定の第1上限位置及び第2上限位置から同時に下降して、前記袋体と当接することにより当該袋体を吸着し、再び同時に上昇することにより当該袋体を取出し、
前記第1上限位置にて待機している前記第1吸着部と、最上層に位置する前記袋体の一端部との間の距離は、
前記第2上限位置にて待機している前記第2吸着部と、最上層に位置する前記袋体の他端部との間の距離と同等である、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の包装機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向の一方側から他方側に向かって断面積が徐々に縮小する棒状体を、一対に揃えた状態で枚葉の袋体に挿入して包装する、包装機の技術に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、長手方向の一方側から他方側に向かって断面積が徐々に縮小する棒状体を、一対に揃えた状態で包装する包装機が知られている。
例えばその一例として、特許文献1においては、二本の箸材(棒状体)を互いに揃えた状態で、包装シートによって連続的に包装する箸自動包装機(包装機)が開示されている。
【0003】
上記特許文献1における包装機においては、長尺帯状の包装シートをU字状に曲げて水平方向に搬送し、当該包装シートの上方に配置される箸供給装置によって、予めストックされている複数の棒状体を、二本一組で互いに揃えた状態で、順に上方から包装シートに供給する構成となっている。
そして、包装シートに供給された一対の棒状体は、当該包装シートとともに搬送され、その後、所定位置にて包装シートの上縁部、及び棒状体の前後位置にて、当該包装シートがシールされ、且つ縦シールの位置(棒状体の前後位置)にて切断されることにより、包装シートからなる袋体によって包装される。
【0004】
一方、このような包装機の他の一例として、上記特許文献1における包装機に比べて設備能力(処理速度)の向上を図るべく、予め用意されている枚葉の袋体を、開口部を横向きにした状態で載置して搬送し、棒状体を一対に揃えた状態で横方向に押し出しながら、当該袋体に挿入して包装する包装機が従来から知られている。
【0005】
上記他の一例における従来の包装機においては、一般的に、一対の棒状体の端部を横方向に同時に押し出しながら、当該棒状体を長手方向に沿って移動させるプッシャー部材と、載置姿勢の袋体の開口部に向かって、棒状体の移動方向を案内するガイド機構とが設けられている。
また、上記ガイド機構は、棒状体の移動方向に沿って延びる、一対の長尺矩形棒状のガイド部材からなり、これら一対のガイド部材は、一対の棒状体の幅方向(上記移動方向との平面視直交方向)の寸法と略同等の間隔を有して、互いに平行に設けられている。
そして、一対の棒状体は、一対のガイド部材の間において、横ブレを規制されつつ互いに揃えた状態で、プッシャー部材によって同時に押し出しながら移動され、開口部を介して袋体に挿入されて包装される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-145212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した他の一例における従来の包装機において、棒状体は、長手方向の一方側から他方側に向かって、断面積が徐々に縮小する形状からなることから、一対のガイド部材と、一対の棒状体との隙間は、当該長手方向の一方側から他方側に向かって、徐々に増加する。
従って、例えば上記他方側(断面積の縮小側)より一対の棒状体の端部を同時に押し出しながら、当該一対の棒状体を移動させる場合、上記一方側(断面積の拡大側)の端部から当該他方側に向かって徐々に、一対の棒状体が一対のガイド部材の間から抜け出るにつれて、一対のガイド部材と、一対の棒状体との隙間が増加するため、各棒状体の横ブレが相互に大きくなり、その結果、一対の棒状体を袋体に安定して挿入することができず、挿入ミスを誘発し易いという課題があった。
【0008】
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、一端部に開口部を有した枚葉の袋体に対して、長手方向の一方側から他方側に向かって断面積が徐々に縮小する棒状体を、一対に揃えた状態で当該一方側から挿入し、前記袋体によって前記一対の棒状体を包装する包装機であって、一対の棒状体を袋体に安定して挿入し、包装することができる包装機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0010】
即ち、本発明の態様1に係る包装機は、一端部に開口部を有した枚葉の袋体に対して、長手方向の一方側から他方側に向かって断面積が徐々に縮小する一対の棒状体を、互いに揃えた状態で当該一方側から挿入し、前記袋体によって前記一対の棒状体を包装する包装機であって、前記開口部を横向きにした状態で前記袋体を載置して搬送する袋体搬送手段と、前記一対の棒状体を一体的に載置して搬送する棒状体搬送手段と、前記袋体搬送手段と前記棒状体搬送手段との間に設けられ、前記棒状体搬送手段から前記一対の棒状体を受け取り、当該一対の棒状体を前記袋体に挿入する棒状体挿入手段とを備え、前記袋体搬送手段は、搬送経路上において前記袋体に前記一対の棒状体を挿入する挿入作業を行うための挿入位置を有し、前記棒状体挿入手段は、前記棒状体搬送手段から前記挿入位置に向かって、前記一対の棒状体を移動させる移動機構と、前記移動機構による前記一対の棒状体の移動方向を案内するガイド機構とを有し、前記移動機構は、前記棒状体搬送手段と前記ガイド機構との間、及び前記ガイド機構と前記挿入位置との間を、水平方向に往復移動可能に設けられるプッシャー部材を有し、前記プッシャー部材によって前記一対の棒状体の端部を押し出すことにより、前記ガイド機構によって案内しつつ、当該一対の棒状体を長手方向に沿って移動させて前記袋体に挿入し、前記プッシャー部材は、前記一対の棒状体と当接可能な当接部位と、前記当接部位の上部に連続して設けられ、前記一対の棒状体の浮き上がりを防止可能な庇部位とを有し、前記当接部位は、前記プッシャー部材の移動方向と直交する平面部と、前記平面部における当該移動方向との平面視直交方向の両端部より、前記プッシャー部材の押し出し方向に向かって傾斜する一対の傾斜部とにより形成されることを特徴とする。
このような構成を有することにより、プッシャー部材の平面部を介して一対の棒状体の端部を長手方向に押し出す際、当該端部の浮き上がりを庇部位によって防止しつつ、各棒状体の横ブレを一対の傾斜部によって防止することができる。
従って、本発明に係る包装機によれば、一対の棒状体を互いに揃えた状態で、プッシャー部材を用いて長手方向に沿って安定して水平移動させることができ、開口部を横向きにした状態で載置された枚葉の袋体に対して、当該一対の棒状体を確実に挿入して包装することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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