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公開番号2025130289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027373
出願日2024-02-27
発明の名称装身具用のポスト及び装身具
出願人株式会社クロスフォー
代理人個人
主分類A44C 7/00 20060101AFI20250901BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】変形による装飾体の脱落を生じ難くすることができるポストと、そのようなポストを備えた装身具を提供する。
【解決手段】装身具1は、身体に開けた孔に挿入されるポスト3と、ポスト3に取り付けられる装飾体5とを有する。ポスト3は、セラミックスにより形成された柱状のポスト本体10と、ポスト本体10に設けられ、ポスト本体10の長手方向に対して垂直な方向に突出した突出部20とを有する。ポスト本体10の端部15が、身体に開けた孔に挿入される。ポスト本体10の端部11から突出部20までの部分(取り付け部12)が、装身具1の装飾体5に取り付けられる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
身体に開けた孔に挿入される装身具用のポストであって、
セラミックスにより形成された柱状のポスト本体と、
前記ポスト本体に設けられ、前記ポスト本体の長手方向に対して垂直な方向に突出した突出部とを有し、
前記ポスト本体の一端が、身体に開けた孔に挿入され、
前記ポスト本体の他端から前記突出部までの部分が、装身具の装飾体に取り付けられる、
ポスト。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
前記ポスト本体と前記突出部とがセラミックスにより一体に成形されている、
請求項１に記載のポスト。
【請求項３】
前記突出部は、前記長手方向に対して垂直であり、前記ポスト本体の周囲を囲み、前記ポスト本体の前記他端側を向いた平面である第１端面を有する、
請求項１に記載のポスト。
【請求項４】
前記長手方向に対して平行な方向から見て、前記ポスト本体の外形と前記第１端面の外形とが同心円をなしており、
前記ポスト本体の外形の直径Ｒ１と前記第１端面の外形の直径Ｒ２との比Ｒ２／Ｒ１が１．５～２．５である、
請求項３に記載のポスト。
【請求項５】
前記突出部は、
前記長手方向に対して垂直であり、前記ポスト本体の周囲を囲み、前記ポスト本体の前記一端側を向いた平面である第２端面と、
前記第１端面と前記第２端面とに接しており、前記ポスト本体の周囲を囲んだ側面とを有する、
請求項３に記載のポスト。
【請求項６】
前記第１端面の外形と前記第２端面の外形とが合同であり、
前記突出部の前記側面は、前記長手方向に対して平行に伸びている、
請求項５に記載のポスト。
【請求項７】
前記長手方向に平行な方向から見て、前記第１端面の外形及び前記第２端面の外形が、それぞれ前記ポスト本体の外形と同心円をなす、
請求項６に記載のポスト。
【請求項８】
前記突出部は、前記長手方向に対して垂直な断面が円であり、前記ポスト本体の前記他端に向かうにつれて当該断面の径が連続的に小さくなる縮径部を含む、
請求項３に記載のポスト。
【請求項９】
前記ポスト本体における前記一端と前記突出部との間に設けられ、前記長手方向に対して交差する方向に延びた溝を有する、
請求項１に記載のポスト。
【請求項１０】
前記突出部は、前記ポスト本体の前記一端側に向かって窪み、前記ポスト本体の周囲を囲み、前記ポスト本体の前記他端側を向いた曲面である第１端面を有する、
請求項２に記載のポスト。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、装身具に用いられるポスト及び装身具に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ピアスは、身体（耳たぶ等）に開けた孔に装着される装身具の一種である。ピアスにおいて身体に開けた孔に挿入される柱状の部品はポストと呼ばれる。ポストの端部には、宝石等の装飾体が取り付けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
装飾体に設けられた孔に貴金属のポストの一部を挿入し、その孔の中で接着剤により装飾体とポストを固定する場合がある。この場合、ポストに強い力が加わると、装飾体の孔の入口付近でポストが折れ曲がるように変形し、装飾体の孔から引き抜く方向の力がポストに作用するため、装飾体とポストとの接着が剥がれ易くなる。そこで、一般的な貴金属のポストには、装飾体に接着固定される柱状部分の根元にフランジ状の部分が設けられている。このフランジ状の部分を装飾体の外面に接着剤で接着することにより、装飾体の孔の入り口付近におけるポストの変形が生じ難くなり、ポストに対する装飾体の脱落が回避され易くなる。
【０００４】
しかしながら、ポストの変形を抑えるために大きなフランジ状の部分を設けると、貴金属の使用量が多くなるため材料コストが上昇するという問題がある。
【０００５】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、変形による装飾体の脱落を生じ難くすることができるポストと、そのようなポストを備えた装身具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の第１の態様は、身体に開けた孔に挿入される装身具用のポストであって、セラミックスにより形成された柱状のポスト本体と、ポスト本体に設けられ、ポスト本体の長手方向に対して垂直な方向に突出した突出部とを有し、ポスト本体の一端が、身体に開けた孔に挿入され、ポスト本体の他端から突出部までの部分が、装身具の装飾体に取り付けられる。
この構成によれば、貴金属よりも硬いセラミックスによってポスト本体が形成されるため、ポスト本体に対して強い力が加わっても、ポスト本体が変形し難い。例えば、装飾体に設けられた孔にポスト本体の他端から突出部までの部分を挿入して接着剤により固定する場合、ポスト本体に強い力が加わっても、装飾体の孔の入り口付近におけるポスト本体の変形がほとんど生じないため、装飾体とポストとの接着が維持され易くなる。従って、ポスト本体の変形による装飾体の脱落が生じ難くなる。
また、この構成によれば、ポスト本体に突出部が設けられているため、ポスト本体において装飾体に取り付けられる部分（例えば、装飾体に設けられた孔に挿入される部分）が、ポスト本体の他端から突出部までの部分に限定される。これにより、ポスト本体において身体の孔に挿入される部分として、一定の長さの部分を確保することが可能になる。
【０００７】
好適には、ポスト本体と突出部とがセラミックスにより一体に成形されている。
これにより、ポスト本体と突出部との組み立てが不要になり、製造工程が簡易になる。
【０００８】
好適には、突出部は、長手方向に対して垂直であり、ポスト本体の周囲を囲み、ポスト本体の他端側を向いた平面である第１端面を有する。
これにより、装飾体に設けられた孔にポスト本体の他端から突出部までの部分を挿入して固定する場合、装飾体の孔を突出部の第１端面により塞ぐことが可能となる。
【０００９】
好適には、長手方向に対して平行な方向から見て、ポスト本体の外形と第１端面の外形とが同心円をなしており、ポスト本体の外形の直径Ｒ１と第１端面の外形の直径Ｒ２との比Ｒ２／Ｒ１が１．５～２．５である。
これにより、装飾体に設けられた孔にポスト本体の他端から突出部までの部分を挿入して固定する場合において、装飾体の孔を塞ぐことが可能な第１端面を確保し易くなる。また、ポスト本体の他端が固定された状態で第１端面の端縁に力が加えられた場合において、第１端面とポスト本体との接続部分に作用する力が過大にならず、適切な範囲に制限され易くなる。
【００１０】
好適には、突出部は、長手方向に対して垂直であり、ポスト本体の周囲を囲み、ポスト本体の一端側を向いた平面である第２端面と、第１端面と第２端面とに接しており、ポスト本体の周囲を囲んだ側面とを有する。
これにより、ポスト本体の一端から突出部の第２端面までの部分が、身体に開けた孔に挿入される部分として確保される。
（【００１１】以降は省略されています）

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