TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025130255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027300
出願日2024-02-27
発明の名称チップ型電子部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01G 4/30 20060101AFI20250901BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】素体の表面を起点とするクラックの発生を好適に抑制できるチップ型電子部品を提供する。
【解決手段】チップ型電子部品1は、誘電体層6と内部電極4とが交互に積層された素体3と、素体3の一対の端面3aにそれぞれ設けられ、内部電極4と電気的に接続された一対の外部電極5と、を備え、素体3において、一対の端面3aを結ぶ側面3b,3cの表面粗さRSmが3.0μm以上7.0μm以下となっている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
誘電体層と内部電極とが交互に積層された素体と、
前記素体の一対の端面にそれぞれ設けられ、前記内部電極と電気的に接続された一対の外部電極と、を備え、
前記素体において、前記一対の端面を結ぶ側面の表面粗さRSmが3.0μm以上7.0μm以下となっている、チップ型電子部品。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記側面の表面粗さRSmが4.0μm以上6.0μm以下となっている、請求項1記載のチップ型電子部品。
【請求項3】
前記側面の表面粗さRaが0.075μm以下となっている、請求項1記載のチップ型電子部品。
【請求項4】
前記側面の表面粗さRaが0.005μm以上となっている、請求項1記載のチップ型電子部品。
【請求項5】
前記側面の表面には、Siの偏析が存在している、請求項1~4のいずれか一項記載のチップ型電子部品。
【請求項6】
前記素体は、前記内部電極同士が積層方向に重なる容量形成部と、前記内部電極同士が積層方向に重ならないギャップ部と、を有し、
前記ギャップ部における単位面積当たりの前記Siの偏析の存在数が、前記容量形成部における単位面積当たりの前記Siの偏析の存在数よりも多くなっている、請求項5記載のチップ型電子部品。
【請求項7】
前記ギャップ部における単位面積当たりの前記Siの偏析の存在数が、前記容量形成部における単位面積当たりの前記Siの偏析の存在数よりも4倍以上多くなっている、請求項6記載のチップ型電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、チップ型電子部品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来のチップ型電子部品として、セラミック素体と、当該セラミック素体の一対の端面のそれぞれに設けられた一対の外部電極とを備えた構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のチップ型電子部品の素体内には、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層されている。複数の内部電極の端部は、素体の端面から露出し、外部電極に電気的に接続されている。
【0003】
チップ型電子部品の製造に際しては、まず、誘電体材料を含むセラミックグリーンシートと、内部電極を印刷等で形成したセラミックグリーンシートとを交互に積層した積層体を形成する。次に、積層体を切断し、グリーンチップを得た後、当該グリーンチップを焼成し、素体を得る。素体の形成後、内部電極の端部が素体の端面から露出するように、バレル研磨によって素体の端面を研磨する。その後、素体の端面にめっき等によって外部電極を形成することで、チップ型電子部品が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-163062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような工程で得られたチップ型電子部品の外観を観察すると、素体の表面に存在する僅かな欠け等を起点として、素体にクラックが発生している場合がある。チップ型電子部品の信頼性を十分に確保する観点から、このようなクラックの発生を抑制できる技術が望まれている。
【0006】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、素体の表面を起点とするクラックの発生を好適に抑制できるチップ型電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の要旨は、以下に示すとおりである。
【0008】
[1]誘電体層と内部電極とが交互に積層された素体と、前記素体の一対の端面にそれぞれ設けられ、前記内部電極と電気的に接続された一対の外部電極と、を備え、前記素体において、前記一対の端面を結ぶ側面の表面粗さRSmが3.0μm以上7.0μm以下となっている、チップ型電子部品。
【0009】
このチップ型電子部品では、素体において、一対の端面を結ぶ側面の表面粗さRSmが3.0μm以上7.0μm以下となっている。RSmが3.0μmよりも小さい場合、粗さによる表面の凹凸が鋭くなる傾向があり、RSmが7.0μmよりも大きい場合、粗さによる表面の凹凸が大きくなる傾向がある。RSmを3.0μm以上7.0μm以下とすることで、粗さによる表面の凹凸の鋭さ及び大きさの双方が緩和され、素体の表面を起点とするクラックの発生を好適に抑制できる。
【0010】
[2]前記側面の表面粗さRSmが4.0μm以上6.0μm以下となっている、[1]記載のチップ型電子部品。RSmがこの範囲を満たすことで、粗さによる表面の凹凸の鋭さ及び大きさの双方が更に緩和され、素体の表面を起点とするクラックの発生をより確実に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

TDK株式会社
電子部品
7日前
TDK株式会社
電子部品
19日前
TDK株式会社
電子部品
1日前
TDK株式会社
太陽電池
1か月前
TDK株式会社
電子部品
1日前
TDK株式会社
電子部品
14日前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
コイル部品
28日前
TDK株式会社
ガスセンサ
14日前
TDK株式会社
コイル装置
14日前
TDK株式会社
コイル装置
14日前
TDK株式会社
磁気センサ
今日
TDK株式会社
磁気センサ
7日前
TDK株式会社
磁気センサ
27日前
TDK株式会社
コイル部品
28日前
TDK株式会社
磁気センサ
27日前
TDK株式会社
磁気センサ
27日前
TDK株式会社
コイル部品
1か月前
TDK株式会社
磁気センサ
27日前
TDK株式会社
コイル部品
1日前
TDK株式会社
積層電子部品
14日前
TDK株式会社
積層コイル部品
1か月前
TDK株式会社
積層型コイル部品
1か月前
TDK株式会社
チップ型電子部品
1日前
TDK株式会社
半導体モジュール
1か月前
TDK株式会社
電子部品の製造方法
6日前
TDK株式会社
電子部品の製造方法
25日前
TDK株式会社
磁気センサの製造方法
27日前
TDK株式会社
配線体、及びアンテナ
今日
TDK株式会社
評価方法、及び評価装置
27日前
TDK株式会社
評価方法、及び評価装置
27日前
TDK株式会社
評価方法、及び評価装置
27日前
TDK株式会社
電子部品及びその製造方法
20日前
TDK株式会社
磁化回転素子及び磁気アレイ
1か月前
TDK株式会社
チップ型電子部品の製造方法
1日前
TDK株式会社
磁壁移動素子及び磁気アレイ
1か月前
続きを見る