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公開番号
2025129543
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026245
出願日
2024-02-26
発明の名称
フランジカバーを用いたねじ締結構造及びねじ部材のフランジカバー
出願人
株式会社JVCケンウッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16B
43/00 20060101AFI20250829BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ねじの締結構造における異種金属接触腐食の防止を高い汎用性をもって実現する、フランジカバーを用いたねじ締結構造を提供する。
【解決手段】フランジカバーを用いたねじ締結構造(TK)は、導電性のねじ部材(2)と、そのフランジ部(22)又は頭部(21)の周縁部に装着されたフランジカバー(1)と、ねじ部材の軸部(23)が通過可能な第1貫通孔(4b)を有する基板(4)と、軸部が通過可能な第2貫通孔(31a)を有し配線パターン(4c)に電気接続して基板の第1面(4e)側に配置された導電性のプレート(3)と、基板の第2面(4f)側に配置された雌ねじ部材(5)と、を備える。フランジカバーが装着されたねじ部材を第2貫通孔及び第1貫通孔に通し雌ねじ部材(5)に螺着させたねじ締結状態で、ねじ部材のフランジ部又は頭部とプレートとが接触部位で接触しフランジカバーが基板又はプレートに対し接触部位を囲って密着する。
【選択図】図2B
特許請求の範囲
【請求項1】
座面に突起を有する導電性のねじ部材と、
前記ねじ部材のフランジ部又は頭部の周縁部に嵌め込まれたフランジカバーと、
第1面に形成された導電部と前記ねじ部材の軸部が通過可能な第1貫通孔とを有する基板と、
前記基板の第2面の側に配置された雌ねじ部材と、を備え、
前記フランジカバーが取り付けられた前記ねじ部材を前記第1貫通孔に通して前記雌ねじ部材に螺着させてねじ締結状態にしたときに、
前記ねじ部材の前記突起と前記導電部とが接触部位で接触し、
前記フランジカバーが前記基板と前記座面との間に前記接触部位を囲って密着するよう挟持されるフランジカバーを用いたねじ締結構造。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
導電性を有するねじ部材と、
前記ねじ部材のフランジ部又は頭部の周縁部に嵌め込まれたフランジカバーと、
前記ねじ部材の軸部が通過可能な第1貫通孔を有する基板と、
前記軸部が通過可能な第2貫通孔を有し前記基板の配線パターンに電気接続して前記基板の第1面の側に前記第1貫通孔と同芯で取り付けられた導電性を有するプレートと、
前記基板の第2面の側に配置された雌ねじ部材と、を備え、
前記フランジカバーが取り付けられた前記ねじ部材を前記第2貫通孔及び前記第1貫通孔の順に通して前記雌ねじ部材に螺着させてねじ締結状態にしたときに、前記ねじ部材の前記フランジ部又は前記頭部と前記プレートとが接触部位で接触し、
前記フランジカバーが前記基板又は前記プレートに対し、前記接触部位を囲って密着するよう構成されているフランジカバーを用いたねじ締結構造。
【請求項3】
前記ねじ部材は前記フランジ部を有すると共に前記フランジ部の座面に複数の突起を有し、前記接触部位で前記突起と前記プレートとが接触する請求項2記載のフランジカバーを用いたねじ締結構造。
【請求項4】
前記フランジカバーは、前記ねじ部材が嵌め込まれる円環状の本体部と、前記本体部の周縁から径方向の外方に張り出して弾性変形可能な鍔部とを有し、
前記ねじ締結状態において、
前記鍔部が軸線方向に弾性変形して前記基板に対し前記接触部位を囲って密着する請求項2記載のフランジカバーを用いたねじ締結構造。
【請求項5】
前記フランジカバーは、前記ねじ部材が嵌め込まれる円環状の本体部を有し、
前記ねじ締結状態において、
前記本体部が、前記頭部と前記プレートとの間に、前記接触部位を囲むように挟持される請求項2記載のフランジカバーを用いたねじ締結構造。
【請求項6】
ねじ部材の頭部又はフランジ部の周縁部が嵌め込まれる係合部を有する円環状の本体部と、
前記本体部の外周面の全周から径方向外方に延出し、外方に向かうに従って前記本体部から軸線方向の第1の側に離隔するよう傾斜して形成されて前記軸線方向に弾性変形可能な鍔部と、
を備え、
前記第1の側が軸部の側となる向きに前記ねじ部材の前記周縁部を前記係合部に嵌め込み、前記ねじ部材を平板に形成された孔に対し一面側から通して他面側に配置された雌ねじ部材に螺着させた際に、前記鍔部が前記平板に密着するよう形成された、ねじ部材のフランジカバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フランジカバーを用いたねじ締結構造及びねじ部材のフランジカバーに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
複数の部品をねじによって導通を得ながら締結する導通締結構造において、ねじと被締結部材とが異種金属である場合に、水などの電解質の存在によって異種金属接触腐食を生じる場合のあることが知られている。そして、この異種金属接触腐食を生じさせない技術が特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1に記載された技術は、非導電性のシール部材を用い、接触する異種金属部材を電解質からシールして異種金属接触腐食の発生を防止するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2021-532310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術におけるシール部材は、ねじの配置や周囲の部品形状に個々に合わせた専用部品となる。そのため、導通を得るねじ締結構造において、異種金属接触腐食の発生抑制をできるだけ高い汎用性をもって実現できる技術が望まれている。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ねじの締結構造における異種金属接触腐食の防止を高い汎用性をもって実現する、フランジカバーを用いたねじ締結構造及びねじ部材のフランジカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の実施形態の一態様であるフランジカバーを用いたねじ締結構造及びねじ部材のフランジカバーは次の構成を有する。
1) 座面に突起を有する導電性のねじ部材と、
前記ねじ部材のフランジ部又は頭部の周縁部に嵌め込まれたフランジカバーと、
第1面に形成された導電部と前記ねじ部材の軸部が通過可能な第1貫通孔とを有する基板と、
前記基板の第2面の側に配置された雌ねじ部材と、を備え、
前記フランジカバーが取り付けられた前記ねじ部材を前記第1貫通孔に通して前記雌ねじ部材に螺着させてねじ締結状態にしたときに、
前記ねじ部材の前記突起と前記導電部とが接触部位で接触し、
前記フランジカバーが前記基板と前記座面との間に前記接触部位を囲って密着するよう挟持されるフランジカバーを用いたねじ締結構造である。
2) 導電性を有するねじ部材と、
前記ねじ部材のフランジ部又は頭部の周縁部に嵌め込まれたフランジカバーと、
前記ねじ部材の軸部が通過可能な第1貫通孔を有する基板と、
前記軸部が通過可能な第2貫通孔を有し前記基板の配線パターンに電気接続して前記基板の第1面の側に前記第1貫通孔と同芯で取り付けられた導電性を有するプレートと、
前記基板の第2面の側に配置された雌ねじ部材と、を備え、
前記フランジカバーが取り付けられた前記ねじ部材を前記第2貫通孔及び前記第1貫通孔の順に通して前記雌ねじ部材に螺着させてねじ締結状態にしたときに、前記ねじ部材の前記フランジ部又は前記頭部と前記プレートとが接触部位で接触し、
前記フランジカバーが前記基板又は前記プレートに対し、前記接触部位を囲って密着するよう構成されているフランジカバーを用いたねじ締結構造である。
3)ねじ部材の頭部又はフランジ部の周縁部が嵌め込まれる係合部を有する円環状の本体部と、前記本体部の外周面の全周から径方向外方に延出し、外方に向かうに従って前記本体部から軸線方向の第1の側に離隔するよう傾斜して形成されて前記軸線方向に弾性変形可能な鍔部と、を備え、前記第1の側が軸部側となる向きに前記ねじ部材の前記周縁部を前記係合部に嵌め込み、前記ねじ部材を平板に形成された孔に対し一面側から通して他面側に配置された雌ねじ部材に螺着させた際に、前記鍔部が前記平板に密着するよう形成された、ねじ部材のフランジカバーである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のフランジカバーを用いたねじ締結構造及びねじ部材のフランジカバーによれば、ねじの締結構造における異種金属接触腐食の防止を、高い汎用性をもって実現できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態の一態様に係るフランジカバー1を示す図であり、図1(a)は上から見た平面図、図1(b)は図1(a)におけるS1b-S1b位置での断面図である。
図2Aは、一態様に係るフランジカバー1を用いたねじ締結構造TKの組み立て図である。
図2Bは、ねじ締結構造TKの縦断面図である。
図3Aは、ねじ締結構造TKの変形例1のねじ締結構造TKAを示す組み立て図であり、図3A(a)は、ねじ締結構造TKAに用いるねじ部材2Aにフランジカバー1を取り付けた状態を示す斜視図であり、図3A(b)は、ねじ締結構造TKAの縦断面図である。
図3Bは、ねじ締結構造TKの変形例2のねじ締結構造TKBを示す組み立て図であり、図3B(a)は、ねじ締結構造TKBに用いるねじ部材2Bにフランジカバー1Bを取り付けた状態を示す斜視図であり、図3B(b)は、ねじ締結構造TKBの縦断面図である。
図4は、ねじ締結構造TKの変形例3のねじ締結構造TKCを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の一態様に係るねじ頭のフランジカバー1及びそれを用いたねじ締結構造TKを、図1,図2A,及び図2Bを参照して説明する。図1は、本発明の実施形態の一態様に係るフランジカバー1を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)におけるS1b-S1b位置での断面図である。図2Aは、一態様に係るフランジカバー1を用いたねじ締結構造TKの組み立て図である。図2Bは、ねじ締結構造TKの縦断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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