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公開番号2025128786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025705
出願日2024-02-22
発明の名称集塵ろ布、バグフィルタ及び集塵装置
出願人進和テック株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類B01D 39/08 20060101AFI20250827BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】耐熱性と耐久性と柔軟性とに加え不燃性をさらに兼ね、且つ低圧力損失と高集塵率とを両立する集塵ろ布及びバグフィルタ、並びにこのバグフィルタを備えた集塵装置を提供すること。
【解決手段】ステンレス鋼線入り無機繊維クロスからなる基布層と、前記基布層の両面に配置されている耐熱無機繊維層とを具備する集塵ろ布が提供される。前記基布層と前記耐熱無機繊維層とは、ニードリングにより一体化されている。前記耐熱無機繊維層は、構成繊維として無機繊維を100%含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステンレス鋼線入り無機繊維クロスからなる基布層と、
前記基布層の両面に配置され、構成繊維として無機繊維を100%含む耐熱無機繊維層とを具備し、
前記基布層と前記耐熱無機繊維層とがニードリングにより一体化されている集塵ろ布。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記ステンレス鋼線入り無機繊維クロスは二酸化珪素を60%以上含有するガラス繊維を含み、前記耐熱無機繊維層が含む前記無機繊維は二酸化珪素を60%以上含有するガラス繊維を含む、請求項1に記載の集塵ろ布。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の集塵ろ布を縫製したバグフィルタ。
【請求項4】
請求項3に記載のバグフィルタを備えた集塵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、集塵ろ布と、集塵ろ布を用いたバグフィルタと、バグフィルタを備えた集塵装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
集塵ろ布を筒状に縫製したバグフィルタは、例えば、筒状のリテーナーを覆った状態で集塵装置内に設置される。製鉄現場等から発生したダストを含んだ排ガスは、集塵装置内に送られ、バグフィルタを構成する集塵ろ布を上流側(外側)から下流側(内側)へ通過し、清浄化された排ガスが大気中へ放出される。排ガス中の粉塵を継続してろ布で集塵すると、ろ布が目詰まりを起こし、集塵能力が低下する。集塵ろ布の集塵能力を再生させるには、例えば、一定の周期で集塵ろ布の下流側(内側)から上流側(外側)に向かって圧縮空気などを吹き付け、ろ布に捕集された粉塵を払い落す、所謂“逆洗”を行う。
【0003】
製鉄現場など、粉塵を含んだ高温のガスが排出される現場において使用されるバグフィルタには、耐熱性が求められる。高温の排ガスを処理するための手法として、集塵装置の前段に冷却設備を設置して高温排ガスを冷却した後に、有機繊維で構成された常温仕様のバグフィルタで排ガスを処理する手法や、耐熱性を持った金属素材やセラミック成型材で構成されたバグフィルタを用いて高温排ガスを直接処理する手法がある。
【0004】
前者の手法は、冷却設備を要するために、省エネルギーの点で不利である。そこで、例えば、ステンレス鋼などの耐熱性の高い金属素材で構成されたバグフィルタを用いることで高温の排ガスの処理を直接行うことが可能となる。しかしながら、上記バグフィルタは、既存の集塵装置に用いられるバグフィルタとの互換性が弱い。また、上記バグフィルタは、高圧力損失化、高価格化を招いてしまう。更に、上記バグフィルタは、素材の加工性、ステンレス鋼の径による問題から粉塵に対する集塵率の低下を招いてしまう。そのため、耐熱性、耐久性及び柔軟性を兼ね、低圧力損失及び高集塵率を可能とする集塵ろ布及びバグフィルタが求められている。
【0005】
特許文献1には、ガラス繊維に金属線を撚り込んだ糸からなるガラス織布の基布と、当該基布の片面もしくは両面に配置されたガラス繊維と耐熱性有機繊維を含むウェブとからなり、基布とウェブをニードリングして一体化されたニードルフェルト(集塵ろ布)を用いたバグフィルタが記載されている。特許文献1によれば上記ニードルフェルト及びバグフィルタは、260℃から400℃に対応する素材が全くないと言える状況にあったことを課題として、その課題を解決するために高温で使用することができ、且つ機械的特性に優れたバグフィルターを提供したものである。
【0006】
特許文献2には、ステンレス鋼線入り無機繊維クロスからなる基材層と、当該基材層の片面又は両面に配置された有機繊維または無機繊維又はステンレス鋼製金属繊維を含む積層層とを備え、基材層と積層層をニードリングして一体化し、その両面に耐熱バインダがコーティングされている集塵ろ布およびこれを用いたバグフィルタが記載されている。特許文献2によれば、当該集塵ろ布およびバグフィルタは、耐熱性と耐久性と柔軟性とを兼ね、且つ低圧力損失と高集塵率とを両立する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-84554号公報
特開2019-25422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、耐熱性と耐久性と柔軟性とに加え不燃性をさらに兼ね、且つ低圧力損失と高集塵率とを両立する集塵ろ布及びバグフィルタ、並びにこのバグフィルタを備えた集塵装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様によると、ステンレス鋼線入り無機繊維クロスからなる基布層と、前記基布層の両面に配置されている耐熱無機繊維層とを具備する集塵ろ布が提供される。前記基布層と前記耐熱無機繊維層とは、ニードリングにより一体化されている。前記耐熱無機繊維層は、構成繊維として無機繊維を100%含む。
【0010】
本発明の第1態様に係る集塵ろ布において、前記ステンレス鋼線入り無機繊維クロスは、二酸化珪素を60%以上含有するガラス繊維を含むことができる。また、前記耐熱無機繊維層が含む前記無機繊維は、二酸化珪素を60%以上含有するガラス繊維を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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