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公開番号2025127749
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024641
出願日2024-02-21
発明の名称放射化ベリリウムのリサイクル方法及び装置、放射性電池の製造方法及び装置、並びに放射性電池
出願人株式会社千代田テクノル
代理人弁理士法人MTS国際特許事務所
主分類G21F 9/30 20060101AFI20250826BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射化ベリリウムリサイクルの全工程を、取扱いが困難で危険性が高いシランガスを用いることなく乾式で連続的に且つ迅速に行えるようにすると共に、リサイクルされた放射化ベリリウムを利用して放射性電池を提供する。
【解決手段】放射化ベリリウム(12)を脈動するハロゲンガス(20+21)と乾式で反応させてハロゲン化ベリリウム(22)を生産性を高めて生成させ、生成したハロゲン化ベリリウム(22)を水素ガス(40)を用いて乾式で金属ベリリウム(32)に還元する。また、前記リサイクル方法で回収された放射化ベリリウム(38)に対してレーザ光(42)を照射し、原子番号9と10のベリリウムを同位体分離して原子番号10のベリリウムを含む放射性電池60を得る。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
放射化ベリリウムを脈動するハロゲンガスと乾式で反応させてハロゲン化ベリリウムを生成させる第一工程と、
生成したハロゲン化ベリリウムを水素ガスを用いて乾式で金属ベリリウムに還元する第二工程と、
を含むことを特徴とする放射化ベリリウムのリサイクル方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
放射化ベリリウムとハロゲンガスを乾式で反応させてハロゲン化ベリリウムを生成させる手段と、
前記ハロゲンガスを脈動させる手段と、
生成したハロゲン化ベリリウムを水素ガスと反応させて還元し、金属ベリリウムとする手段と、
を備えたことを特徴とする放射化ベリリウムのリサイクル装置。
【請求項3】
請求項1に記載のリサイクル方法で回収された放射化ベリリウムを含むことを特徴とする放射性電池。
【請求項4】
請求項1に記載のリサイクル方法で回収された放射化ベリリウムに対してレーザ光を照射し、原子番号9と10のベリリウムを同位体分離して原子番号10のベリリウムを含む放射性電池を得ることを特徴とする放射性電池の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法で製造されたことを特徴とする放射性電池。
【請求項6】
請求項2に記載のリサイクル装置と、
該リサイクル装置で回収された放射化ベリリウムに対してレーザ光を照射し、原子番号9と10のベリリウムを同位体分離して原子番号10のベリリウムを含む放射性電池を得る手段と、
を備えたことを特徴とする放射性電池の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中性子照射によって放射化した使用済みベリリウムから放射化された不純物等を除去してベリリウムを回収し、その再利用化を図る放射化ベリリウムのリサイクル方法及び装置、回収したベリリウムを利用した放射性電池の製造方法及び装置、並びに放射性電池に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
核融合炉では、中性子増倍材として1基当たり約200トンのベリリウム金属が使用される。ベリリウムはレアメタルであり、世界中で年間製造量は約250トンしかないため、リサイクルしないと核融合炉では持続的に使用できない。
【0003】
そこで、発明者の一人は特許文献1において、放射化ベリリウムから、ハロゲンガスを用いて高純度のハロゲン化ベリリウムを生成させる第一工程と、ハロゲン化ベリリウムを金属ベリリウムに還元する第二工程とからなる放射化ベリリウムのリサイクル方法を提案している。
【0004】
また、放射線を用いた発電に関して、非特許文献1にストロンチウムSrを利用したColemanの放射性電池が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3190005号公報
特許第6914544号公報
【非特許文献】
【0006】
材料試験 第5巻第39号(昭和31年12月)92~95頁(第2図)
J.Behler,and M.Parrinello,Phys.Rev.Lett.98,146401(2007)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1で提案した放射化ベリリウムのリサイクル方法では、ハロゲン化ベリリウムを、3%以上の濃度で自然発火性を有し、爆発下限界が1.37vol%と低く、爆発上限界が100vol%と高いシランガスを用いて還元していたため、着火源がなくても自発的に発火燃焼するだけでなく、刺激性が強く、吸引すると肺気腫を引き起こす恐れがあるため、取扱いが容易でなかった。
【0008】
このような問題点を解決するべく、図1に示すように、液体のマグネシウムを用いて湿式で還元するベリリウムリサイクルシステムが考えられている。
【0009】
図1において、10はベリリウム(Be)製の中性子反射体の一例であり、その中央部にあるベリリウム部12が、上下の上部アダプタ14、下部アダプタ16及びハンドル18から切断され、一定流のハロゲンガスにより約500℃で昇華され、ハロゲン化ベリリウム22が得られる。この際、γ線等を発生するベリリウム中の高放射化不純物は昇華しないので、残渣24が生成され、放射化ベリリウムから除去される。得られたハロゲン化ベリリウム粒32は、次式(1)に示す如く、マグネシウム液により湿式で還元され、真空鋳造によりベリリウム製電極34が製造される。
BeCl
2
(s)+2Mg(l) → 2MgCl(s)+Be(s) …(1)
【0010】
製造されたベリリウム製電極34は、例えば出願人が特許文献2で提案した回転電極法によりベリリウム微小球36とされる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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