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公開番号
2025127423
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024113865
出願日
2024-07-17
発明の名称
牛肉の食味を改善する方法
出願人
全国農業協同組合連合会
代理人
弁理士法人谷川国際特許事務所
主分類
A23K
20/174 20160101AFI20250825BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】牛の飼養管理により牛肉の食味を改善する新規な手段を提供すること。
【解決手段】本発明による牛肉の食味を改善する方法は、肥育期の牛に対し、バイパス加工されていない葉酸を0.1 g~10 g/頭/日の量で、又はバイパス加工された葉酸を75 mg~5,000 mg/頭/日の量若しくは葉酸換算で30 mg~2000 mg/頭/日の量で給与することを含む。
【効果】牛への葉酸給与により、当該牛から得られる牛肉の食味を改善できる。葉酸給与により枝肉成績を維持したまま枝肉重量が増加するので、食味に優れた牛肉を経済性を損なうことなく生産できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
肥育期の牛に対し、バイパス加工されていない葉酸を0.1 g~10 g/頭/日の量で、又はバイパス加工された葉酸を75 mg~5,000 mg/頭/日の量若しくは葉酸換算で30 mg~2000 mg/頭/日の量で給与することを含む、牛肉の食味を改善する方法。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
バイパス加工されていない葉酸の給与量が0.5 g~10 g/頭/日であり、バイパス加工された葉酸の給与量が375 mg~5,000 mg/頭/日又は葉酸換算で150 mg~2000 mg/頭/日である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
少なくとも出荷前10か月の期間に葉酸を給与する、請求項1又は2記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、牛肉の食味を改善する方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
牛肉の呈味は食味や嗜好性に影響することがよく知られている。肉用鶏において、飼料中のアミノ酸含量を変化させて、肉の呈味を制御する研究がいくつか行なわれている。例えば、肉用鶏に対するバリンおよびイソロイシン給与は、旨味物質である肉中遊離グルタミン酸含量を増加させる(非特許文献1);飼料中ロイシン制限は、肉中遊離グルタミン酸含量を増加させる(非特許文献2);高リジン飼料は、肉中遊離グルタミン酸含量を増加させる(非特許文献3)。一方、反芻動物では、微生物態タンパク質を消化・吸収し、タンパク質源として利用しているので、多くの場合、他種の動物では必須となるようなアミノ酸を摂取する必要はないとされていることから、飼料中アミノ酸含量を変化させても、肉中遊離グルタミン酸含量を増加させることは難しいと考えられている。
【0003】
肉牛への葉酸補給に関する報告としては、ルーメン保護葉酸を平均年齢2.5歳の肥育牛に補給すると1日平均増体量が増加したことや(非特許文献4)、アンガス交雑種去勢牛へのルーメン保護葉酸サプリメント給与により乾物摂取量が増加したこと(非特許文献5)が報告されている。葉酸補給が牛肉の食味に及ぼす影響については全く知られていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Imanari et al., Br Poult Sci, 49:299-307 (2008)
Imanari et al., Br Poult Sci, 48:167-176 (2007)
Watanabe et al., Anim Sci J, 86:435-442 (2015)
Wang et al., Arch Anim Nutr, 70:441-454 (2016)
Deters et al., Transl Anim Sci, 5: txab093 (2021)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、牛の飼養管理により牛肉の食味を改善する新規な手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者らは、鋭意研究の結果、葉酸を肥育期の牛に所定量給与することで牛肉の食味を改善できることを見出し、本願発明を完成した。
すなわち、本発明は、肥育期の牛に対しバイパス加工された又はバイパス加工されていない葉酸を所定量給与することにより、該牛から得られる牛肉の食味を改善する発明であり、以下の態様を包含する。
【0007】
[1] 肥育期の牛に対し、バイパス加工されていない葉酸を0.1 g~10 g/頭/日の量で、又はバイパス加工された葉酸を75 mg~5,000 mg/頭/日の量若しくは葉酸換算で30 mg~2000 mg/頭/日の量で給与することを含む、牛肉の食味を改善する方法。
[2] バイパス加工されていない葉酸の給与量が0.5 g~10 g/頭/日であり、バイパス加工された葉酸の給与量が375 mg~5,000 mg/頭/日又は葉酸換算で150 mg~2000 mg/頭/日である、[1]記載の方法。
[3] 少なくとも出荷前10か月の期間に葉酸を給与する、[1]又は[2]記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、牛への葉酸給与により当該牛から得られる牛肉の食味を改善することができる。葉酸給与により枝肉成績を維持したまま枝肉重量が増加するので、食味に優れた牛肉を経済性を損なうことなく生産できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例Aにおける配合飼料摂取量の推移。異符号間に有意差あり(a,b:P<0.05、A,B:P<0.10)。
実施例Aにおける試験期間中の総配合飼料摂取量。
実施例Aにおいて得られた官能試験の結果である。
実施例Bにおける体重の推移。†はP<0.10, *はP<0.05。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の方法が適用される牛は食肉用の牛(肉牛)である。肉牛という語には、黒毛和種のような食肉用の品種の牛の他、ホルスタイン種やジャージー種のような乳牛品種の牛で食肉用とされるものも包含される。後者の例として、乳牛品種の雄牛や、雌の乳牛の廃用牛で食肉用とされるものが挙げられる。本発明の方法が適用される牛の性別は制限されず、雄でも雌でもよい。雌牛の場合、未経産牛でも経産牛でもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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