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公開番号2025126438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024022623
出願日2024-02-19
発明の名称騒音低減装置
出願人日本音響エンジニアリング株式会社
代理人個人
主分類G10K 11/16 20060101AFI20250822BHJP(楽器;音響)
要約【課題】騒音低減装置を小型化し、騒音低減装置による騒音低減効率を向上させる。
【解決手段】本発明は、気体を流すように延びるダクト10,40の騒音を低減可能とする騒音低減装置に関する。騒音低減装置は、ダクトの内部に配置される消音体11,12,41,42と、ダクトにて消音体に対して気体の流れ方向の上流側に配置される音響レンズ20,30,50,60とを有する。音響レンズは、その焦点20a,30a,50a,60aを消音体に合わせることを可能とする経路群21,31,51,61を有し、経路群は、第1~第n経路231~23n,331~33n,531~53n,631~63nを有し、第1~第n経路のそれぞれは、少なくとも1つの曲げを有するように延びる曲がり部251~25n,351~35n,551~55n,651~65nを含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
気体と共にダクトを通過する騒音を低減可能とする騒音低減装置であって、
前記ダクトの内部に配置される消音体と、
前記ダクトにて前記消音体に対して前記気体の流れに沿った流れ方向の上流側に配置される音響レンズと
を備え、
前記音響レンズが、前記気体を前記流れ方向にて上流側から下流側に向かって通過可能とするように構成される3個以上の経路を有し、
各経路が、その流れ方向の下流端部に形成される出口開口部を有し、
前記3個以上の経路は、前記音響レンズの焦点を前記消音体に合わせるように前記消音体と対向する前記出口開口部を有する第1経路と、前記第1経路と協働して前記焦点を前記消音体に合わせるために用いられる複数の後続経路とを有する経路群を含み、
前記第1経路の出口開口部は、前記複数の後続経路の出口開口部よりも前記消音体に接近しており、
前記複数の後続経路の出口開口部は、前記ダクトの横断面に沿った面内方向にて、前記第1経路の出口開口部から連続するように並んでおり、
前記第1経路及び前記複数の後続経路のそれぞれが、少なくとも1つの曲げを含むように延びる曲がり部を有し、
前記音響レンズの焦点を前記消音体に合わせるように、前記第1経路が、その経路長を前記複数の後続経路の経路長以上とするように形成され、かつ前記複数の後続経路が、それらの経路長を前記第1経路から離れるに従って短くするように形成されている、騒音低減装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記3つ以上の経路が、これらの出口開口部を互いに隣接させると共に、前記ダクトの横断面に沿った一方向である横方向に並べるように配置されている、請求項1に記載の騒音低減装置。
【請求項3】
前記第1経路及び前記複数の後続経路のそれぞれにおける曲がり部が、前記ダクトの長手方向及び横方向に対して交差する方向に突出するようにU字形状に延びるU字部となっており、
前記第1経路におけるU字部の経路長は、前記複数の後続経路におけるU字部の経路長以上となっており、
前記複数の後続経路におけるU字部の経路長は、前記ダクトの横方向にて前記第1経路から離れるに従って短くなっている、請求項2に記載の騒音低減装置。
【請求項4】
前記3つ以上の経路が、これらの出口開口部を互いに隣接させると共に、前記ダクトの横断面に沿って放射状に並べるように配置されている、請求項1に記載の騒音低減装置。
【請求項5】
前記第1経路及び前記複数の後続経路のそれぞれにおける曲がり部が、螺旋形状に延びる螺旋部となっており、
前記第1経路における螺旋部の経路長は、前記複数の後続経路における螺旋部の経路長以上となっており、
前記複数の後続経路における螺旋部の経路長は、前記第1経路から離れるに従って短くなっている、請求項4に記載の騒音低減装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気体と共にダクトを通過する騒音を低減可能とする騒音低減装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
工場、商業施設、オフィスビル等の建造物に設けられるダクトには、騒音対策のためにダクトサイレンサ等の消音器が設置されることがある。ダクトサイレンサには、グラスウール等の吸音材が用いられる。このようなダクトサイレンサの種類としては、スプリット型ダクトサイレンサ、マフラ型ダクトサイレンサ等が挙げられる。
【0003】
特に、スプリット型ダクトサイレンサは、ダクトの横断面の周縁部に沿って互いに間隔を空けて配置される2つの吸音材を有しており、2つの吸音材間に位置するダクトの横断面の中央部には、気体を通過可能とする中空空間が形成されている。しかしながら、ダクトの内部に中空空間を設けた場合、騒音低減効率が低下することとなる。そこで、気体と共にダクトを通過する騒音の低減効率を向上させるために様々な騒音低減装置が提案されている。
【0004】
例えば、このような騒音低減装置の第1例としては、直線状に延びるように形成される複数の通気経路を有する中空体と、この中空体に対して気体の流れ方向の下流側に位置し、かつダクトの内周面全体に沿って配置される吸音材とを有する消音装置であって、複数の通気経路が、中空体を通過した音波が吸音材に向かうように、それらの長さをダクトの横断面の上下方向の内周面から中央に向かうに従って短くするように定められており、かつ流れ方向の上流から下流に向かうに従ってダクトの横断面の縦方向にて近接する吸音材に向かうように傾斜している、消音装置が挙げられる(例えば、特許文献1及び2を参照)。
【0005】
例えば、騒音低減装置の第2例としては、直線状に延びるように形成される複数の通気経路を有する中空体と、この中空体に対して気体の流れ方向の下流側に位置し、かつダクトの横断面の中央に配置される吸音材とを有する消音装置であって、複数の通気経路が、中空体を通過した音波が屈折作用によって集束されるように、それらの長さをダクトの横断面の上下方向にて中央から内周面に向かうに従って短くするように定められており、かつ流れ方向の上流から下流に向かうに従って下方から上方に向かうように傾斜している、消音装置が挙げられる(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭55-064416号公報
実開昭55-064418号公報
実開昭55-064419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記騒音低減装置の第1例においては、中空体を通過した音波が、吸音材に向かうようにその向きを変えるに過ぎない。そのため、このような音波を吸音材によって受けるためには、吸音材をダクトの長手方向にて増大させる必要がある。この場合、騒音低減装置は大型化することとなり、かつ騒音低減装置による騒音低減効率は低いものとなる。
【0008】
また、上記騒音低減装置の第2例のように、通気経路が直線状に形成される場合、中空体の焦点を消音器に合わせるように複数の通気経路の長さに差を付けるためには、ダクトの長手方向にて中空体を増大させること、ダクトの長手方向にて中空体及び消音器間の距離を増加させること等が必要となる。この場合、騒音低減装置は大型化することとなり、かつ騒音低減装置による騒音低減効率は低いものとなる。
【0009】
このような実情を鑑みると、騒音低減装置においては、小型化可能であり、かつ騒音低減効率を向上可能とすることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、一態様に係る騒音低減装置は、気体と共にダクトを通過する騒音を低減可能とする騒音低減装置であって、前記ダクトの内部に配置される消音体と、前記ダクトにて前記消音体に対して前記気体の流れに沿った流れ方向の上流側に配置される音響レンズとを備え、前記音響レンズが、前記気体を前記流れ方向にて上流側から下流側に向かって通過可能とするように構成される3個以上の経路を有し、各経路が、その流れ方向の下流端部に形成される出口開口部を有し、前記3個以上の経路は、前記音響レンズの焦点を前記消音体に合わせるように前記消音体と対向する前記出口開口部を有する第1経路と、前記第1経路と協働して前記焦点を前記消音体に合わせるために用いられる複数の後続経路とを有する経路群を含み、前記第1経路の出口開口部は、前記複数の後続経路の出口開口部よりも前記消音体に接近しており、前記複数の後続経路の出口開口部は、前記ダクトの横断面に沿った面内方向にて、前記第1経路の出口開口部から連続するように並んでおり、前記第1経路及び前記複数の後続経路のそれぞれが、少なくとも1つの曲げを含むように延びる曲がり部を有し、前記音響レンズの焦点を前記消音体に合わせるように、前記第1経路が、その経路長を前記複数の後続経路の経路長以上とするように形成され、かつ前記複数の後続経路が、それらの経路長を前記第1経路から離れるに従って短くするように形成されている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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