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公開番号2025122926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018679
出願日2024-02-09
発明の名称熱処理シミュレーションプログラム、記録媒体、及び、熱処理シミュレーション装置
出願人高周波熱錬株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C21D 1/55 20060101AFI20250815BHJP(鉄冶金)
要約【課題】解析精度をより向上させることができる熱処理シミュレーションプログラム、記録媒体、及び、熱処理シミュレーション装置を提供する。
【解決手段】本開示の熱処理シミュレーションプログラムは、取得ステップと、適用ステップと、解析ステップと、をコンピュータに実行させる。取得ステップでは、コンピュータは、素材データに対して成形加工解析を行って得られる物理量データ、及び、素材データに対して成形加工解析を行って得られた形状に基づいて生成された形状データを取得する。適用ステップでは、コンピュータは、形状データに物理量データを適用する。解析ステップでは、コンピュータは、物理量データを適用した形状データに対して高周波熱処理解析を実行する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
素材データに対して成形加工解析を行って得られる物理量データ、及び、前記素材データに対して前記成形加工解析を行って得られた形状に基づいて生成された形状データを取得する取得ステップと、
前記形状データに前記物理量データを適用する適用ステップと、
前記物理量データを適用した前記形状データに対して高周波熱処理解析を実行する解析ステップと、
をコンピュータに実行させる熱処理シミュレーションプログラム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記物理量データは、前記成形加工解析によって算出される応力分布に関するデータ、及び、ひずみ分布に関するデータの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の熱処理シミュレーションプログラム。
【請求項3】
前記形状データは、前記成形加工解析を行って得られた形状を、前記高周波熱処理解析を実行するために3次元要素データに変換したデータである、請求項1に記載の熱処理シミュレーションプログラム。
【請求項4】
前記形状データは、前記成形加工解析を行って得られた形状に関する成形後形状データに基づいて生成され、
前記成形後形状データは、3次元要素データである、請求項1に記載の熱処理シミュレーションプログラム。
【請求項5】
前記形状データは、前記成形後形状データを3次元CADデータに変換した後に、当該3次元CADデータを3次元要素データに変換して得られる、
請求項4に記載の熱処理シミュレーションプログラム。
【請求項6】
前記成形加工解析は、冷間成形処理、熱間成形処理、鍛造処理、鋳造処理、及び、塑性加工処理の少なくとも1つの解析を含む、請求項1に記載の熱処理シミュレーションプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
素材データに対して成形加工解析を行って得られる物理量データ、及び、前記素材データに対して前記成形加工解析を行って得られた形状に基づいて生成された形状データを取得する取得手順と、
前記形状データに前記物理量データを適用する適用手順と、
前記物理量データを適用した前記形状データに対して高周波熱処理解析を実行する解析手順と、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項8】
素材データに対して成形加工解析を行って得られる物理量データ、及び、前記素材データに対して前記成形加工解析を行って得られた形状に基づいて生成された形状データを取得し、
前記形状データに前記物理量データを適用し、
前記物理量データを適用した前記形状データに対して高周波熱処理解析を実行する、演算部
を備える熱処理シミュレーション装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱処理シミュレーションプログラム、記録媒体、及び、熱処理シミュレーション装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車部品や建設部品などを作製する際、耐疲労特性や耐摩耗性の向上を目的として、成形加工工程後に焼入れなどの熱処理が行われている。高周波焼入れは、短時間加熱やインライン処理が可能であり、低変形で焼入品質の再現性に優れるなどの特徴を持つ表面硬化熱処理法の1つである。
【0003】
高周波焼入れにおいて、焼入範囲や硬さ分布、変形量などの熱処理品質に影響を及ぼす因子は多く存在する。所望の焼入れを行うためには、熱処理の際の各種条件が適切かつ最適に設定されることが重要となる。
【0004】
この条件を設定するために、熱処理設備を用いた試作試験を行うと、作業時間が膨大となり、熱処理コストやリードタイムが増大してしまう。そこで、高周波焼入れの試作試験の回数を減らすことを目的として、高周波焼入れのシミュレーション装置が開発されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、有限要素法などの数値計算により高周波焼入れの解析を行う高周波焼入れシミュレーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-230331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した高周波焼入れシミュレーション装置による解析結果が、実際の高周波焼入れの結果と異なる場合がある。特に焼入後の熱処理変形や残留応力は、熱処理前工程で部品内部に付与された応力やひずみの影響が大きいため、相違が見られる場合が多い。そのため、従来、所望の焼入れを行うためには、高周波焼入れシミュレーション装置で解析を行った後に、都度試作試験で焼入品質の確認を行わなければならなかった。
【0008】
そこで、試作試験回数のさらなる低減を目的に、高周波焼入れシミュレーション装置による解析精度の向上が望まれる。
【0009】
本発明では、以上の点に鑑み、解析精度をより向上させることができる熱処理シミュレーションプログラム、記録媒体、及び、熱処理シミュレーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の熱処理シミュレーションプログラムは、取得ステップと、適用ステップと、解析ステップと、をコンピュータに実行させる。取得ステップでは、コンピュータは、素材データに対して成形加工解析を行って得られる物理量データ、及び、前記素材データに対して前記成形加工解析を行って得られた形状に基づいて生成された形状データを取得する。適用ステップでは、コンピュータは、前記形状データに前記物理量データを適用する。解析ステップでは、コンピュータは、前記物理量データを適用した前記形状データに対して高周波熱処理解析を実行する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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