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公開番号
2025122310
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017670
出願日
2024-02-08
発明の名称
生体用縫合装置
出願人
レイクR&D株式会社
代理人
個人
主分類
A61B
17/04 20060101AFI20250814BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】縫合糸のリリースを容易にすること。
【解決手段】縫合糸50を体内に送り込むための縫合糸挿入用穿刺針1及び縫合糸を体内から引き出すための縫合糸挿入用穿刺針2を並列に配置し、長尺線状の先端がループ状に形成されたスネアループ10を体内に挿脱するための操作ロッド20を含む操作部40とを備え、スネアループ10が鉛直下方向に対して略垂直な方向にループ形状に延び、該ループ形状の先端を交差部分が接触しないように捩った円環状の縫合糸係合部14を有し、スネアループ10の剛性に比べて高剛性な縫合糸50が、縫合糸係合部14に挿入された状態であって操作ロッド20から押し出されることによって、交差部分に押し込まれてスネアループ10の縫合糸係合部14から外れるように構成した生体用縫合装置。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
長尺線状の先端がループ状に形成された所定剛性を有するステンレス製単線のスネアループ及び該スネアループを挿脱自在な円筒状の操作ロッドを含む操作部と、縫合糸を体内に送り込むための内部通路が軸方向に貫通された縫合糸挿入用穿刺針と、前記縫合糸の先端を体内から引き出すための内部通路が軸方向に貫通されて前記操作ロッドが挿脱自在であって前記縫合糸挿入用穿刺針と並列に配置された縫合糸引出用穿刺針と、該縫合糸挿入用穿刺針及び縫合糸引出用穿刺針とを並んだ状態で配置させるための連結部材とを備えた生体用縫合装置であって、
前記スネアループが、前記円筒状の操作ロッドから突き出たときに前記操作ロッドの先端から鉛直下方向に対して略垂直な方向にループ形状に延び、該ループ形状の先端を交差部分が接触しない範囲で30度から180度未満の角度捩った円環状の縫合糸係合部を有し、
前記縫合糸が、前記スネアループの剛性に比べて高剛性であって、前記スネアループの縫合糸係合部に挿入された状態であって前記スネアループが操作ロッドから押し出されたとき、前記交差部分に押し込まれてスネアループの縫合糸係合部から外れるように構成した生体用縫合装置。
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【請求項2】
長尺線状の先端がループ状に形成されたスネアループ及び該スネアループを挿脱自在な円筒状の操作ロッドを含む操作部と、縫合糸を体内に送り込むための内部通路が軸方向に貫通された縫合糸挿入用穿刺針と、前記縫合糸の先端を体内から引き出すための内部通路が軸方向に貫通されて前記操作ロッドが挿脱自在であって前記縫合糸挿入用穿刺針と並列に配置される縫合糸引出用穿刺針と、該縫合糸挿入用穿刺針及び縫合糸引出用穿刺針とを並んだ状態で配置させるための連結部材とを備え、
前記スネアループが、所定の第1の直径に設定されたステンレス製の単線から成り、
前記円筒状の操作ロッドから突き出たときに前記操作ロッドの先端から鉛直下方向に対して略垂直な方向にループ形状に延びるように形成された生体用縫合装置であって、
前記縫合糸が、長尺状の樹脂製の単線であって、鉛直下方向に細長い形状に垂れ下がった状態において直線形状を維持しようとする直線形状維持力を有し、該直線形状維持力が、前記スネアループの第1の直径との径差が1.5倍から5倍の範囲で大きいことによって設定され、
前記スネアループが、前記ループ形状の先端から突出して前記縫合糸の直径に比べて1.5倍から5倍の範囲の内径に設定され且つ交差部が接触しない範囲で30度から180度未満の角度捩って形成された円環状の縫合糸係合部を設けた生体用縫合装置。
【請求項3】
前記スネアループが、80度から100度の角度捩って形成された円環状の縫合糸係合部を設けた請求項1又は2記載の生体用縫合装置。
【請求項4】
前記スネアループが、170度から180度未満の角度捩って形成された円環状の縫合糸係合部を設けた請求項1又は2記載の生体用縫合装置。
【請求項5】
前記スネアループの縫合糸係合部が、前記縫合糸の直径に比べて2倍から3倍の範囲の内径に設定した請求項3に記載の生体用縫合装置。
【請求項6】
前記スネアループの縫合糸係合部が、前記縫合糸の直径に比べて2倍から3倍の範囲の内径に設定した請求項4に記載の生体用縫合装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば患者の胃壁を腹壁に一時的に固定するために胃壁と腹壁とを縫合するため等に用いられる生体用縫合装置に係り、特に体内に縫合糸引出用穿刺針によって送り込んでスネアループに保持した縫合糸をスネアループから容易に取り外すことができる生体用縫合装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
一般に生体用縫合装置は、例えば胃に食物を流し込むための胃瘻を内視鏡的に形成する際、患者の胃壁を腹壁に一時的に固定するために胃壁と腹壁とを縫合する場合に用いられる。従来技術による生体用縫合装置は、図9(a)他に示す患者の腹壁101と胃壁102を一時的に固定するために縫合するものであって、先端が胃内に達するように体外から穿刺されて縫合糸50を胃内に導入する縫合糸挿入用穿刺針1と、該縫合糸挿入用穿刺針1により胃内に導入した縫合糸50を胃外に引き出すための縫合糸引出用穿刺針2と、該縫合糸挿入用穿刺針1及び縫合糸引出用穿刺針2とを平行に並んだ状態で配置させるための板状の連結部材3と、長尺状の先端がループ状に形成されたスネアループ10を外方から挿脱自在な円筒状の操作ロッド20に出し入れする操作部40とを備える。
【0003】
前記縫合糸挿入用穿刺針1は、円筒形状であって縫合糸50を体外から体内に送り込むための内部通路が軸方向に貫通して形成され、その手元側端部に入口口金4が取り付けられている。前記縫合糸引出用穿刺針2は、円筒形状であって前記胃内に導入した縫合糸50の先端を体内から体外に引き出すための内部通路が軸方向に貫通して形成され、その手元側端部に入口口金5が取り付けられている。
【0004】
前記操作部40は、長尺状素材の先端側がループ状に形成されたスネアループ10と、該スネアループ10を貫通させる円筒状の操作ロッド20と、前記スネアループ10の後端側に取り付けられ、操作者が手で摘まむための摘部30とを備える。このスネアループ10は、縫合糸50の先端付近に係合させて縫合糸50を牽引するために開口したループを先端に形成した長尺状ステンレス鋼線製の単線等のような弾性ワイヤであって、その先端に縫合糸50を挟んで保持係合するための縫合糸係合部を備える。例えば、スネアループ10は、図10(a)及び(b)に示す如く、長尺状ステンレス鋼線により先端に立体的なループ形(ハート形や円形)であって先端部に突出し、スネアループ10径eと略同一内径且つ深さZのU字を形成した縫合糸係合部15を設け、胃内に挿入した状態においては胃壁及び腹壁とほぼ平行な方向(鉛直下方向に対して略垂直な方向)に延びるように成形されている。また、スネアループ10は、ループ状に形成された部分を窄めた状態に弾性変形させて縫合糸引出用穿刺針2の内部通路を通過させることができる。
【0005】
このように構成された生体用縫合装置は、医師が次の工程を施すことによって、胃壁と腹壁とを縫合する。
(A)腹壁101及び胃壁102に対して連結部材3により連結された縫合糸挿入用穿刺針1及び縫合糸引出用穿刺針2を体外から突き通し、縫合糸挿入用穿刺針1と縫合糸引出用穿刺針2の各先端を並んで胃内に開口させる状態とし、次いで、図9(a)に示す如く、入口口金4から縫合糸50を縫合糸挿入用穿刺針1の後端位置まで挿入すると共に、入口口金5からスネアループ10を縫合糸引出用穿刺針2に挿入し、スネアループ10のループ部分を胃壁及び腹壁とほぼ平行な方向(横方向)であって縫合糸挿入用穿刺針1側に向かって延ばした状態とさせる第1工程。
(B)前記第1工程において縫合糸引出用穿刺針2の先端からスネアループ10のループ部分を胃壁及び腹壁とほぼ平行な方向に延ばした状態において、図9(b)に示す如く、縫合糸挿入用穿刺針1から縫合糸50が縫合糸引出用穿刺針2から横方向に延びたスネアループ10のループ部分内を通すように突き出させる第2工程。
(C)図9(c)に示す如く、前記操作部40を用いてスネアループ10を縫合糸引出用穿刺針2の入口口金5から引き抜くことにより、ループ部分の端部が縫合糸50を引っ掛けて体外に引き出す第3工程。
【0006】
この第3工程における詳細は、図10(a)に示す如く、縫合糸引出用穿刺針2の下方から先端にU字形の縫合糸係合部15を有するループ形状を横方向に拡げた状態のスネアループ10の開口部に対し、縫合糸挿入用穿刺針1から縫合糸50を下方向に挿入した後、スネアループ10を引き抜くことによって、図10(b)に示す如く、縫合糸50をスネアループ10先端のU字形の縫合糸係合部15に引き込み、縫合糸50の径とほぼ同寸法eにU字開口した縫合糸係合部15に保持係合することによって引っ掛け、更にスネアループ10を縫合糸引出用穿刺針2内から引き抜くことによって行われる。
(D)次いで生体用縫合装置は、医師が縫合糸挿入用穿刺針1及び縫合糸引出用穿刺針2を体外に引き出し、縫合糸を結び合わせることにより腹壁101と胃壁102を縫合することができる。
【0007】
なお、前述の生体用縫合装置に関する技術が記載された文献としては、次の特許文献1及び2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2007-50200号公報
特開2007-151615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般に生体用縫合装置は、前述の操作によって患者の胃壁を腹壁に一時的に固定する施術を行う際に、一旦、縫合糸係合部15に縫合糸50を保持係合した後に縫合糸50を外す必要が生じる場合があるが、特許文献1に記載された従来技術による生体用縫合装置は、縫合糸50をU字形の縫合糸係合部15に挟み込んで挟持するため、縫合糸係合部15から外す(リリース)のが困難であると言う課題があった。
【0010】
また、特許文献2に記載された生体用縫合装置は、鉛直下方向に垂らした状態のスネアループに、縫合糸と結ばれて円弧状にカーブするように形状記憶された高剛性の形状記憶ワイヤを横方向から挿入することにより縫合糸挿入用穿刺針の先端と形状記憶ワイヤとを係合把持させ、この係合させた状態の縫合糸挿入用穿刺針を引き抜くことによって形状記憶ワイヤに繋がれた縫合糸を胃外へ引き抜く技術が記載されている。この特許文献2に記載された技術は、スネアループ先端の縫合糸係合部が細線を一回転させてなるガイド部(環状部)により構成される技術が記載されているが、このガイド部は段落0038に記載されている様に縫合糸挿入用穿刺針と形状記憶合金ワイヤと係合して強固に把持するものであって、その他の作用効果については記載されていないと共に、形状記憶ワイヤを係合把持した後に外す(リリース)際の課題及び技術については示唆されてもいない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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