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公開番号
2025121550
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024017007
出願日
2024-02-07
発明の名称
コーヒー香味改善剤
出願人
長谷川香料株式会社
代理人
主分類
A23F
5/46 20060101AFI20250813BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】コーヒー香味改善に有効な剤、およびコーヒー香味改善方法を提供すること。
【解決手段】2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物を有効成分として含む、コーヒー香味改善剤、およびこれらの有効成分の1種または2種以上の化合物を消費財に添加することを含む消費財のコーヒー香味改善方法が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物を有効成分として含む、コーヒー香味改善剤。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコーヒー香味改善剤を含有する、消費財添加用組成物。
【請求項3】
消費財のコーヒー香味改善用である、請求項2に記載の消費財添加用組成物。
【請求項4】
2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物を含む、コーヒー香味を有する消費財添加用組成物。
【請求項5】
2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物、請求項1に記載のコーヒー香味改善剤または請求項2に記載の消費財添加用組成物を、消費財に添加することを含む、消費財のコーヒー香味改善方法。
【請求項6】
請求項5に記載の消費財のコーヒー香味改善方法において、前記消費財がコーヒー香味を有する飲食品であって、前記添加では、前記飲食品の全質量を基準として、前記化合物の合計濃度が0.01ppt~1ppmの範囲となるように前記化合物を添加し、前記飲食品のコーヒー香味を改善する、消費財のコーヒー香味改善方法。
【請求項7】
2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物、請求項1に記載のコーヒー香味改善剤、または請求項2に記載の消費財添加用組成物を、消費財に添加することを含む、消費財の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の消費財の製造方法において、前記消費財がコーヒー香味を有する飲食品であって、前記添加では、前記飲食品の全質量を基準として、前記化合物の合計濃度が0.01ppt~1ppmの範囲となるように前記化合物を添加する、消費財の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒー香味を改善可能な剤に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒーは世界中で愛飲されている最もポピュラーな嗜好飲料であり、それをより嗜好性の高い香味にする研究が盛んに行われている。例えば、ラズベリーケトンを有効成分とするモカコーヒー調香味付加ないし強化剤組成物(特許文献1)、脂肪酸メチルエステルを一定濃度以上含有することを特徴とするコーヒー豆(特許文献2)、イソ吉草酸エチル又はイソ吉草酸エチルを含有する植物抽出物を含有し飲料全体に対するイソ吉草酸エチルの割合が0.1ppb~25ppbである、乳加熱臭の抑制されたミルク入りコーヒー飲料(特許文献3)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-212010号公報
再公表2018-38047号公報
特開2010-75178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術は、優れたコーヒー香味を得るという要求に十分に対応できるものではなかった。従って本発明の課題は、コーヒー香味を改善可能な剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねたところ、特定のエステル化合物がコーヒー香味の改善に有用であることを見出した。かくして、本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
[1] 2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物を有効成分として含む、コーヒー香味改善剤。
[2] [1]に記載のコーヒー香味改善剤を含有する、消費財添加用組成物。
[3] 消費財のコーヒー香味改善用である、[2]に記載の消費財添加用組成物。
[4] 2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物を含む、コーヒー香味を有する消費財添加用組成物。
[5] 2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物、[1]に記載のコーヒー香味改善剤または[2]に記載の消費財添加用組成物を、消費財に添加することを含む、消費財のコーヒー香味改善方法。
[6] [5]に記載の消費財のコーヒー香味改善方法において、前記消費財がコーヒー香味を有する飲食品であって、前記添加では、前記飲食品の全質量を基準として、前記化合物の合計濃度が0.01ppt~1ppmの範囲となるように前記化合物を添加し、前記飲食品のコーヒー香味を改善する、消費財のコーヒー香味改善方法。
[7] 2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上の化合物、[1]に記載のコーヒー香味改善剤または[2]に記載の消費財添加用組成物を、消費財に添加することを含む、消費財の製造方法。
[8] [7]に記載の消費財の製造方法において、前記消費財がコーヒー香味を有する飲食品であって、前記添加では、前記飲食品の全質量を基準として、前記化合物の合計濃度が0.01ppt~1ppmの範囲となるように前記化合物を添加する、消費財の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明によって、コーヒーの香味を改善可能な剤が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の一実施の形態について、詳細に説明する。本明細書において、「~」は下限値および上限値を含む範囲を意味し、「濃度(ppm、ppb、ppt、%)」は特に断りのない限りそれぞれ「質量濃度」を表すものとする。また、本明細書において、「香味」とは、香気(香り)によって変化し得る1種または複数種の感覚、代表的には嗅覚および/または味覚を含む感覚を意味する。本明細書において、用語「香味付与(香味を付与する)」には、香味を新たに加える、および/または、香味を増強することを含み、香味を付与乃至増強した結果、香味が改善されるものをも含んでいる。また、本明細書において、飲食品の香味を風味と呼ぶことがある。また、本明細書において、通常は喫食しないもの(例えば、化粧品、芳香剤など)について「香味」という場合は、主にそのものの「香気」を指す。また、本明細書において、「添加」とは、「配合」とほぼ同義であり、ある対象に噴霧、滴下などによって単に加えること、およびある対象と混ぜ合わせることの、少なくとも1つを含む。
(コーヒー香味改善剤)
本発明の一態様に係るコーヒー香味改善剤(以下、本明細書では、本件コーヒー香味改善剤ということがある。)は、2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルからなる群から選択される1種または2種以上を有効成分(以下、これらの有効成分を総称して、または有効成分それぞれを、「本件有効成分」ということがある。)として含むことを特徴とし、コーヒー香味を有する消費財のコーヒー香味を改善することができる。
【0008】
本件有効成分である2-メチルペンタン酸メチル、3-メチルペンタン酸メチル、4-メチルペンタン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、2-メチルペンタン酸エチル、3-メチルペンタン酸エチル、4-メチルペンタン酸エチルおよびシクロヘキサンカルボン酸エチルの入手方法は特に限定されず、市販の試薬等を購入する、公知の方法で合成する、など、任意の方法により入手してよい。
【0009】
本明細書において、「コーヒー香味」とは、焙煎コーヒー豆の加工品(代表的には抽出物)から感じられる天然のコーヒー香味、および天然のコーヒー香味を模して調合された組成物(代表的には香料組成物)のコーヒー香味、のいずれも含む。
【0010】
本明細書において、「コーヒー香味を有する消費財」(本明細書において、コーヒー香味消費財ということがある。)は、前記「コーヒー香味」を有していれば特に限定されず、コーヒー香味に加えて他の香味を有するものであってもよい。代表的な例として、コーヒー香味を有する飲食品(本明細書において、コーヒー香味飲食品ということがある。)、コーヒー香味を有する香粧品(本明細書において、コーヒー香味香粧品ということがある。)、コーヒー香味を有する日用品(本明細書において、コーヒー香味日用品ということがある。)が挙げられる。コーヒー香味飲食品の具体例として、コーヒー(焙煎コーヒー豆の抽出液)、ミルクコーヒー、その他コーヒー香味を有する飲料、インスタントコーヒー(焙煎コーヒー豆の抽出液を乾燥させて粉末状に加工したもの)、コーヒーリキュール、それを用いたアルコール飲料などのコーヒー香味を有するアルコール飲料、コーヒー香味のキャンディ、クッキー、チョコレート、ゼリー、冷菓、ケーキ等のコーヒー香味を有する菓子類が挙げられるが、これらに限定されない。コーヒー香味香粧品の具体例として、コーヒー香味を有するアロマキャンドル、エアフレッシュナー、お香などの芳香および/または消臭剤、コーヒー香味を有するヘアケア製品が挙げられるが、これらに限定されない。コーヒー香味日用品の具体例として、コーヒー香味を有する文房具、コーヒー香味を有する防虫剤などが挙げられるが、これらに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
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