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公開番号
2025119525
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014468
出願日
2024-02-01
発明の名称
イオントフォレーシスと超音波を適用する美容方法
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
8/96 20060101AFI20250806BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】皮膚用有効成分によるの毛穴の目立ちを改善させる効果を増強することを目的とする。
【解決手段】不全角化の改善効果を有する皮膚用有効成分を適用後、イオントフォレーシスを適用する際に、さらに超音波を適用する美容方法を提供する。これにより、毛穴の目立ちを改善させる効果を増強することができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
分子量100~1000Daの皮膚用有効成分を含む組成物を皮膚へ適用する工程と、
適用後の皮膚にマイナス極側からイオントフォレーシスと超音波を同時に適用する工程とを含む、美容方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記皮膚用有効成分が、アミノ酸誘導体、或いはグリチルリチン酸若しくはその塩、またはそれらの誘導体である、請求項1に記載の美容方法。
【請求項3】
前記アミノ酸誘導体が、グリシン誘導体又はその塩である、請求項1に記載の美容方法。
【請求項4】
前記グリシン誘導体が、グリシルグリシンである、請求項3に記載の美容方法。
【請求項5】
前記美容方法が、前記皮膚用有効成分の角層への浸透を促進する、請求項1に記載の美容方法。
【請求項6】
毛穴ケアのための、請求項1に記載の美容方法。
【請求項7】
前記組成物は、さらに保湿剤として2.0~50%多価アルコールを含む、請求項1に記載の美容方法。
【請求項8】
前記多価アルコールが、2価又は3価のアルコールである、請求項7に記載の美容方法。
【請求項9】
前記多価アルコールが、1,3ブチレングリコール又はジプロピレングリコールである、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記組成物は、さらに浸透促進剤として0.1~10%の親油部と親水部を含むブロックコポリマーを含む、請求項1に記載の美容方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオントフォレーシスと超音波を適用する美容方法、並びにイオントフォレーシスと超音波を適用する際に用いられるための化粧用組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚外用剤には、抗酸化剤、血行促進剤、美白剤、保湿剤、ビタミン類等の様々な有効成分が配合されるが、角層、特に顆粒層において細胞間がタイトジャンクションを形成するため、水溶性の薬剤は経皮吸収されにくい。経皮吸収を高めるために、界面活性剤、ナノ粒子、リポソーム、エレクトロポレーション、マイクロニードルなど様々な手法などが開発されている。近年、歯科、眼科、泌尿器科等の医療分野、並びに美容分野において、水溶性薬剤の経皮または粘膜吸収を促進させるためにイオントフォレーシス(イオン導入)の技術が利用されている。
【0003】
イオントフォレーシスは、肌に比較的低い電流(例えば10V、0.5mA/cm
2
程度)を数秒から数時間適用することで、本来皮膚透過性が低い水溶性薬剤やペプチド性物質等の経皮送達を促進させる手法である。例えば、水溶性ステロイド(特許文献1)、および局所麻酔剤としてのリドカイン塩(特許文献2)などについてイオントフォレーシスによる投与が報告されている。美容分野では、マイナスに荷電する有効成分、例えばビタミンCやグリシルグリシン、トラネキサム酸を適用後に、マイナス極側からのイオントフォレーシスを行うことで、その経皮送達を高める手法が報告されている(特許文献3、特許文献4)。また、プラス極側からのイオントフォレーシスによって経皮送達を行う手法も知られている(特許文献5)。特に、毛穴収縮効果を有するグリシルグリシンは、水溶性のため経皮送達がされにくい成分として知られている。毛穴などの付属器官を介して電流が流れやすいという電気学的性質に基づいて、グリシルグリシンを毛穴周辺部位に集積させることを意図して、マイナス側からのイオントフォレーシスが行われている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第96/011034号パンフレット
特開平10-316590号公報
特開2010-260796号公報
特開2006-298850号公報
特開2007-130076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
皮膚用有効成分の浸透効果の向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明者が鋭意研究を行ったところ、驚くべきことにグリシルグリシン適用後、イオントフォレーシスを適用する際に、超音波を適用することで、毛穴の目立ちを改善させる効果が増強することを見出し、本発明に至った。
そこで本発明は以下に関する:
[1] 分子量100~1000Daの皮膚用有効成分を含む組成物を皮膚へ適用する工程と、
適用後の皮膚にマイナス極側からイオントフォレーシスと超音波を同時に適用する工程とを含む、美容方法。
[2] 前記皮膚用有効成分が、アミノ酸誘導体、或いはグリチルリチン酸若しくはその塩、またはそれらの誘導体である、項目1に記載の美容方法。
[3] 前記アミノ酸誘導体が、グリシン誘導体又はその塩である、項目1に記載の美容方法。
[4] 前記グリシン誘導体が、グリシルグリシンである、項目3に記載の美容方法。
[5] 前記美容方法が、前記皮膚用有効成分の角層への浸透を促進する、項目1に記載の美容方法。
[6] 毛穴ケアのための、項目1に記載の美容方法。
[7] 前記組成物は、さらに保湿剤として2.0~50%多価アルコールを含む、項目1に記載の美容方法。
[8] 前記多価アルコールが、2価又は3価のアルコールである、項目7に記載の美容方法。
[9] 前記多価アルコールが、1,3ブチレングリコール又はジプロピレングリコールである、項目6に記載の方法。
[10] 前記組成物は、さらに浸透促進剤として0.1~10%の親油部と親水部を含むブロックコポリマーを含む、項目1に記載の美容方法。
[11] イオントフォトレーシスの出力が、0.1mA~2.5mAであり、超音波の周波数が0.5MHz~10MHzである、項目1に記載の美容方法。
[12] 超音波の出力が0.1W/cm
2
~1.0W/cm
2
である、項目1に記載の美容方法。
[13] イオントフォレーシスと超音波の適用とともに用いられるための化粧用組成物であって、分子量100~1000Daの皮膚用有効成分を含む、前記化粧用組成物。
[14] 前記皮膚用有効成分が、アミノ酸誘導体、或いはグリチルリチン酸若しくはその塩、又はグリチルリチン酸の誘導体である、項目13に記載の化粧用組成物。
[15] 前記皮膚用有効成分が、グリシン誘導体又はその塩である、項目13に記載の化粧用組成物。
[16] さらに、浸透促進剤、保湿剤及び油分からなる群から選ばれる少なくとも1の成分を含む、項目13に記載の化粧用組成物
[17] 0.01~10%のグリシルグリシン
0.1~10%の浸透促進剤
2.0~50%の保湿剤
を含む、項目13に記載の化粧用組成物。
【発明の効果】
【0007】
皮膚用有効成分の肌への浸透が促進される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、グリシルグリシンを適用後に、イオントフォレーシスと超音波を適用した場合におけるグリシルグリシンの角層浸透量を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、皮膚用有効成分を含む組成物を皮膚へ適用する工程と、
適用後の皮膚にイオントフォレーシスと超音波とを適用する工程と
を含む、美容方法に関する。本発明の美容方法により、皮膚用有効成分の角層への浸透が亢進し、それにより皮膚細胞、特に表皮細胞及び/又は真皮細胞に対して皮膚用有効成分の効力が増大する。本発明の美容方法は、不全角化の治療、予防、又は改善、特に毛穴のケアを目的としており、毛穴に対する改善効果、すなわち毛穴の開き、目立ち、詰まり、及び/又は黒ずみの改善効果、毛穴収縮効果を発揮することができる。本発明の美容方法は、個人により行われてもよいし、医療従事者以外の者、例えば化粧品販売店における従業員、及びエステサロンなどの美容提供者などによって行われる方法であり、医師が行う行為には当たらず、いわゆる非治療的な方法ということができる。
【0010】
毛孔部周囲がすり鉢状にくぼむ部分が毛穴として認識され、この部位が広くなると毛穴が開いていると認識されるようになる。毛穴が目立つ場合、毛孔部周囲のすり鉢状にくぼむ部分の角層は、不全角化状態になっていることが多い。不全角化とは、角層分化が適切に行われていないことを言い、角層分化において本来消失する核が残存している状態をいう。不全角化を呈する皮膚は、皮膚バリア機能や保湿力が低く、乾燥肌、肌荒れの状態となるとともに、毛穴の開きが大きくなる。不全角化の原因の一つとして、皮脂中の不飽和脂肪酸の産生増大が挙げられる。理論に限定することを意図するものではないが、毛穴に蓄積した不飽和脂肪酸が酸化することで生じる酸化物が表皮細胞に作用し、それにより角層のターンオーバーが乱れ、不全角化が生じ、また毛穴の開きが大きくなると考えられる。不全角化が生じた角層に、皮膚用有効成分が浸透することで、不全角化が改善し、毛穴の開きが改善し、それにより毛穴収縮効果が発揮される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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