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公開番号2025117888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012860
出願日2024-01-31
発明の名称くん煙装置及びくん煙方法
出願人イカリ消毒株式会社,環境機器株式会社,住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社,新富士化成薬株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類A01M 1/20 20060101AFI20250805BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】床下空間などの横方向に対して上下方向の小さい空間に配置されての使用に適したくん煙装置及び当該くん煙装置を用いたくん煙方法を提供する。
【解決手段】くん煙装置は、くん煙剤と、くん煙剤を加熱する加熱装置と、くん煙剤及び加熱装置を収容したくん煙容器とを備え、くん煙容器は、くん煙剤が加熱されることにより生じた煙霧質を当該くん煙容器内から空間内へ横方向に向けて噴き出す少なくとも1つの煙噴出口を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
横方向に対して上下方向の小さい空間に適用されるくん煙装置であって、
くん煙剤と、
前記くん煙剤を加熱する加熱装置と、
前記くん煙剤及び前記加熱装置を収容したくん煙容器とを備え、
前記くん煙容器は、前記くん煙剤が加熱されることにより生じた煙霧質を当該くん煙容器内から前記横方向に向けて噴き出す少なくとも1つの煙噴出口を有する、
くん煙装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの煙噴出口は、前記煙霧質を放射状に噴き出す複数の煙噴出口を含む、
請求項1に記載のくん煙装置。
【請求項3】
前記くん煙剤は、ビストリフルロンを含む、
請求項1に記載のくん煙装置。
【請求項4】
前記くん煙容器は、上端に開口を有し前記くん煙剤を収容した容器本体と、前記容器本体の前記開口を覆う上カバーとを有し、
前記少なくとも1つの煙噴出口は前記容器本体の前記上端と前記上カバーとの前記上下方向の間に配置されている、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のくん煙装置。
【請求項5】
前記くん煙容器は、前記くん煙剤と前記上カバーとの前記上下方向の間に配置され、前記煙が前記上下方向に通過する少なくとも1つの煙孔を有する上蓋を、更に有する、
請求項4に記載のくん煙装置。
【請求項6】
前記上カバーは、上方へ凸又は下方へ凸となるように折られた又は曲げられたシートである、
請求項4に記載のくん煙装置。
【請求項7】
前記シートは、耐熱コーティングがなされた紙製シートである、
請求項6に記載のくん煙装置。
【請求項8】
前記くん煙容器は、前記くん煙剤が収容された収容部を有する容器本体と、前記くん煙剤の上方に前記上下方向の空隙をおいて配置されて前記収容部の上方を塞ぐ上蓋とを有し、
前記少なくとも1つの煙噴出口は、前記容器本体の側壁であって前記くん煙剤と前記上蓋との前記上下方向の間に配置され、前記空隙と前記空間内とを連通する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のくん煙装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの煙噴出口を前記容器本体の側壁にあけるための穿孔具を備える、
請求項8に記載のくん煙装置。
【請求項10】
横方向に対して上下方向の小さい空間に、くん煙剤を収容したくん煙容器を配置し、
前記くん煙剤を加熱し、
加熱された前記くん煙剤から発生した煙霧質を前記くん煙容器内から前記空間内へ前記横方向へ噴き出させ、前記煙とともに前記くん煙剤に含まれた有効成分を前記空間へ拡散させる、
くん煙方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、床下などの横方向に対して上下方向の小さい空間での使用に適したくん煙装置、及び、このくん煙装置を使用したくん煙方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
家屋の床下には、シロアリ、ムカデ、ヤスデ類、ゴキブリ、カマドウマ等の多種の害虫が生息する可能性がある。従来、これらの害虫の防除(即ち、予防及び駆除)方法として、液体状の害虫防除剤の散布又は塗布が行われている。また、特許文献1では、くん煙処理によって害虫防除成分を煙と共に床下空間に拡散させる方法が提案されている。
【0003】
特許文献1には、有機発泡剤を含有するくん煙殺虫剤組成物と発熱剤とを収容したくん煙剤容器と、くん煙剤容器の上部に設けられた上蓋とを備える床下用くん煙殺虫剤が開示されている。上蓋は、上蓋本体と、上蓋本体に着脱可能に取り付けられた噴煙ノズルとを備える。噴煙ノズルは、くん煙剤容器の直径より長く、噴煙方向を調整可能とするものである。この床下用くん煙殺虫剤を用いたくん煙方法は、家屋の基礎に設けられた床下換気口を通じて噴霧ノズルを床下空間内へ差し込み、殺虫剤組成物を発熱剤で加熱して揮発させ、殺虫剤組成物を煙と共に噴霧ノズルから噴出して床下空間へ拡散させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-342155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
家屋の基礎に設けられた床下換気口は、床下空間への小動物の侵入防止のためにメッシュやグリルで通気可能に塞がれていることが一般的であり、このような床下換気口には特許文献1の噴霧ノズルを通すことが困難である。また、床下換気口に代えて基礎と土台の間に床下パッキンを挟むことで隙間をあけて換気する基礎パッキング工法が採用された家屋があり、このような家屋では特許文献1の噴霧ノズルを通す床下換気口が存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
近年は、床下点検口を有する家屋が増えている。床下点検口は、床下の点検のために設けられている入り口である。床下点検口は、洗面所やキッチンの床に設けられることが多く、通常は点検口カバーで塞がれている。そこで、本願の発明者らは、床下点検口を通じて床下空間にくん煙装置を挿入し、床下空間に配置されたくん煙装置で害虫防除成分を煙と共に床下空間に拡散させる害虫防除方法を想到した。しかし、床下空間は横方向に対して上下方向の小さい扁平な空間であるため、従来のくん煙装置では、当該装置から立ち上る煙が高温の状態で床下天板に衝突してしまう。これにより、くん煙装置の直上の床下天板が熱で変質したり、くん煙装置の直上の床下天板に害虫防除成分が集中的に付着して床下空間に拡散する有効成分量が減少したりするおそれがある。
【0007】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、床下空間などの横方向に対して上下方向の小さい空間内に配置されての使用に適したくん煙装置及び当該くん煙装置を用いたくん煙方法を提供することにある。
【0008】
本開示の一態様に係るくん煙装置は、横方向に対して上下方向の小さい空間に適用されるくん煙装置であって、
くん煙剤と、
前記くん煙剤を加熱する加熱装置と、
前記くん煙剤及び前記加熱装置を収容したくん煙容器とを備え、
前記くん煙容器は、前記くん煙剤が加熱されることにより生じた煙霧質を当該くん煙容器内から前記横方向に向けて噴き出す少なくとも1つの煙噴出口を有するものである。
【0009】
また、本開示の一態様に係るくん煙方法は、
横方向に対して上下方向の小さい空間に、くん煙剤を収容したくん煙容器を配置し、
前記くん煙剤を加熱し、
加熱された前記くん煙剤から発生した煙霧質を前記くん煙容器内から前記空間内へ前記横方向へ噴き出させ、前記煙とともに前記くん煙剤に含まれた有効成分を前記空間へ拡散させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、床下空間などの横方向に対して上下方向の小さい空間内に配置されての使用に適したくん煙装置及び当該くん煙装置を用いたくん煙方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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