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公開番号2025117438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012273
出願日2024-01-30
発明の名称産業用ホース
出願人住友理工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16L 11/08 20060101AFI20250804BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】耐熱性に優れ、メッキワイヤー層4と中間ゴム層3との接着性に優れる産業用ホースを提供する。
【解決手段】
内面ゴム層1、有機繊維層2、中間ゴム層3、およびメッキワイヤー層4をこの順で積層した層構造を含む産業用ホースであって、上記内面ゴム層1が、(A)~(D)成分を含有するゴム組成物からなり、(B)成分および(C)成分の合計含有量(B+C)が(A)成分100質量部に対して0.8~2.2質量部であり、(C)成分に対する(B)成分の質量比(B/C)が1.8~18である、産業用ホース。
(A)アクリロニトリルブタジエンゴムを含むゴム成分。
(B)スルフェンアミド系加硫促進剤およびチアゾール系加硫促進剤の少なくとも一方。
(C)チウラム系加硫促進剤。
(D)N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内面ゴム層、有機繊維層、中間ゴム層、およびメッキワイヤー層をこの順で積層した層構造を含む産業用ホースであって、上記内面ゴム層が、(A)~(D)成分を含有するゴム組成物からなり、(B)成分および(C)成分の合計含有量(B+C)が(A)成分100質量部に対して0.8~2.2質量部であり、(C)成分に対する(B)成分の質量比(B/C)が1.8~18である、産業用ホース。
(A)アクリロニトリルブタジエンゴムを含むゴム成分。
(B)スルフェンアミド系加硫促進剤およびチアゾール系加硫促進剤の少なくとも一方。
(C)チウラム系加硫促進剤。
(D)N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
上記(C)成分に対する上記(B)成分の質量比(B/C)が、2~10である、請求項1記載の産業用ホース。
【請求項3】
上記(A)成分が、アクリロニトリルブタジエンゴムおよびブタジエンゴムを含むゴム成分である、請求項1または2記載の産業用ホース。
【請求項4】
上記アクリロニトリルブタジエンゴムのアクリロニトリル量が、18~35%である、請求項1または2記載の産業用ホース。
【請求項5】
上記ゴム組成物が、さらに、カーボンブラックを含有し、上記カーボンブラックの含有量が、(A)成分100質量部に対して80~150質量部である、請求項1または2記載の産業用ホース。
【請求項6】
上記(D)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.3~1.0質量部である、請求項1または2記載の産業用ホース。
【請求項7】
上記内面ゴム層の厚みが、0.6~4.0mmであり、上記中間ゴム層の厚みが、0.1~1.0mmである、請求項1または2記載の産業用ホース。
【請求項8】
上記有機繊維層が、ポリアミド繊維およびポリエステル繊維の少なくとも一方からなる糸を編組してなる層であり、上記メッキワイヤー層が、黄銅メッキワイヤーを編組してなる層である、請求項1または2記載の産業用ホース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体が流通する筒状の流路を有するホース、とりわけ産業用ホースに関する。具体的には、建設機械(建機)、鉱山(マイニング)機械などの産業機械向けの高圧油圧ホースや自動車用の各種ホースに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械、鉱山機械などの産業機械に用いられる産業用ホースは、耐圧性などの観点から、メッキワイヤー層などの補強層が設けられている。例えば、特許文献1には、作動油などの流体が流通する筒状の流路を形成する内面ゴム層、有機繊維層(補強糸層)、中間ゴム層、メッキワイヤー層および外面ゴム層をこの順で積層した層構造を含む産業用ホースが開示されている。
【0003】
産業用ホースには、例えば高温流体(例えば100℃以上の作動油など)の流通に起因する熱劣化を抑制するため、耐熱性が求められる。また、産業用ホースには、メッキワイヤー層の緩みなどに起因する耐圧性の劣化を抑制するために、メッキワイヤー層と中間ゴム層の層間には接着性が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-185758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、耐熱性に優れ、メッキワイヤー層と中間ゴム層との接着性にも優れる産業用ホースの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、意外にも、内面ゴム層の構成材料として、スルフェンアミド系加硫促進剤およびチアゾール系加硫促進剤の少なくとも一方、チウラム系加硫促進剤、ならびに、N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミドを用い、上記加硫促進剤の合計含有量および質量比を特定範囲に制御することによって、耐熱性に優れ、メッキワイヤー層と中間ゴム層との接着性にも優れる産業用ホースが得られることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]を、その要旨とする。
[1]
内面ゴム層、有機繊維層、中間ゴム層、およびメッキワイヤー層をこの順で積層した層構造を含む産業用ホースであって、上記内面ゴム層が、(A)~(D)成分を含有するゴム組成物からなり、(B)成分および(C)成分の合計含有量(B+C)が(A)成分100質量部に対して0.8~2.2質量部であり、(C)成分に対する(B)成分の質量比(B/C)が1.8~18である、産業用ホース。
(A)アクリロニトリルブタジエンゴムを含むゴム成分。
(B)スルフェンアミド系加硫促進剤およびチアゾール系加硫促進剤の少なくとも一方。
(C)チウラム系加硫促進剤。
(D)N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド。
[2]
上記(C)成分に対する上記(B)成分の質量比(B/C)が、2~10である、[1]記載の産業用ホース。
[3]
上記(A)成分が、アクリロニトリルブタジエンゴムおよびブタジエンゴムを含むゴム成分である、[1]または[2]記載の産業用ホース。
[4]
上記アクリロニトリルブタジエンゴムのアクリロニトリル量が、18~35%である、[1]~[3]のいずれかに記載の産業用ホース。
[5]
上記ゴム組成物が、さらに、カーボンブラックを含有し、上記カーボンブラックの含有量が、(A)成分100質量部に対して80~150質量部である、[1]~[4]のいずれかに記載の産業用ホース。
[6]
上記(D)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して0.3~1.0質量部である、[1]~[5]のいずれかに記載の産業用ホース。
[7]
上記内面ゴム層の厚みが、0.6~4.0mmであり、上記中間ゴム層の厚みが、0.1~1.0mmである、[1]~[6]のいずれかに記載の産業用ホース。
[8]
上記有機繊維層が、ポリアミド繊維およびポリエステル繊維の少なくとも一方からなる糸を編組してなる層であり、上記メッキワイヤー層が、黄銅メッキワイヤーを編組してなる層である、[1]~[7]のいずれかに記載の産業用ホース。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐熱性に優れ、メッキワイヤー層と中間ゴム層との接着性にも優れる産業用ホースを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態にかかる産業用ホースの一例を示す断面図である。
実施例の反力(トルク)評価試験において得られた反力(トルク)-時間曲線を示す図(グラフ)である。
実施例の接着性評価試験において用いた試験用サンプルの説明図(平面図)である。
実施例の接着性評価試験において用いた試験用サンプルの説明図(図3のA-A線断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について詳しく説明する。但し、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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