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公開番号2025117427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012260
出願日2024-01-30
発明の名称固定具およびそれを備える取付装置
出願人株式会社コロナ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16M 13/02 20060101AFI20250804BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】取付先の自由度の高い固定具および取付装置を提供する。
【解決手段】室外方向に沿う軸周りの回転力をユーザより受け付け室外方向に移動する入力ねじ74と、入力ねじ74の軸力を縦方向の力に変換する変換部と、変換部により変換された縦方向の力により額縁と接触するように縦方向に突出して額縁との間で突っ張り力を発生させる接触面65と、入力ねじ74を貫通させる貫通孔79を有し、入力ねじ74の回転をロックするロック部材78と、を備え、入力ねじ74は、ねじ切りされた外表面に平坦面を形成する平坦部75を有し、貫通孔79は、入力ねじ74を回転させる回転領域82と、平坦部75と嵌まり合い入力ねじ74の回転を規制するロック領域83と、を有し、ロック部材78は、入力ねじ74に対してスライドされることにより入力ねじ74の位置を回転領域82およびロック領域83で切り替える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
第一部材に対して第二部材を第一方向の突っ張り力で取り付けるために、前記第二部材上で前記突っ張り力を発生させる固定具であって、
前記第一方向に直交する第二方向に沿う軸周りの回転力をユーザより受け付けることにより前記第二方向に移動する入力ねじと、
前記入力ねじの軸力を前記第一方向の力に変換する変換部と、
前記変換部により変換された前記第一方向の力により前記第一部材と接触するように前記第一方向に突出して前記第一部材との間で突っ張り力を発生させる接触面と、
前記入力ねじを貫通させる貫通孔を有し、前記入力ねじの回転をロックするロック部材と、を備え、
前記入力ねじは、ねじ切りされた外表面にねじ軸方向に所定長さ切り欠かれて平坦面を形成する平坦部を有し、
前記貫通孔は、前記入力ねじを回転させる回転領域と、前記回転領域に連続して配置され前記入力ねじの平坦部と嵌まり合い前記入力ねじの回転を規制するロック領域と、を有し、
前記ロック部材は、前記入力ねじに対してスライドされることにより前記入力ねじの位置を前記回転領域および前記ロック領域間で切り替える、固定具。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記変換部を収容するケースをさらに備え、
前記ロック部材は、前記ケース上をスライドする、請求項１記載の固定具。
【請求項３】
前記ロック部材および前記ケースに設けられ、前記入力ねじが前記ロック領域にスライドされると嵌まり合い、前記入力ねじが前記ロック領域から前記回転領域にスライドされると嵌まり合いが解除される嵌め合い構造をさらに備える、請求項２記載の固定具。
【請求項４】
前記ロック部材は、
前記貫通孔を有する第一面と、
前記第一面に直交しスライド方向に沿って根元および先端を有する板バネ部と、前記板バネ部の前記根元側よりも前記先端側に配置される凸部と、を有する第二面と、を有し、
前記ケースは、
前記入力ねじが前記回転領域にある場合よりも前記ロック領域にある場合の前記板バネ部の腕の長さを短くするように前記板バネ部に接触し、前記第二面を支持する支持面を有する第一ケースと、
前記第二面を覆うように前記第一ケースを覆い、前記入力ねじが前記回転領域にある場合および前記入力ねじが前記ロック領域にある場合に前記凸部と嵌まり合う凹部と、を有する第二ケースと、を有する、請求項２記載の固定具。
【請求項５】
前記変換部は、
前記第二方向側が下方に位置するように傾斜する第一スライド面を有し、前記軸力により前記第二方向に移動する第一スライド部材と、
前記第二方向側が下方に位置するように傾斜し、前記第一スライド面に接触する第二スライド面を有し、前記第一スライド部材の前記第二方向への移動により前記第二スライド面が前記第一スライド面を滑ることにより前記第一方向に移動する第二スライド部材と、を有し、
前記接触面は、前記第二スライド部材に配置され、
前記入力ねじは、ねじ頭とは反対の先端で前記第一スライド部材に前記軸力を伝達する、請求項１記載の固定具。
【請求項６】
前記第一部材は、窓を囲い、一対の額縁上下枠および一対の額縁縦枠を有する額縁であり、
前記第二部材は、前記額縁に機器を取り付ける枠部材であり、前記一対の額縁上下枠と平行に配置される一対の上下枠と、前記一対の額縁縦枠と平行に配置される一対の縦枠と、を有する枠部材であり、
前記第一方向は、縦方向であり、
前記固定具は、上方に位置する前記一対の上下枠に固定され、前記一対の額縁上下枠に対して前記縦方向に突っ張ることで前記機器を保持する前記枠部材を前記額縁に固定する、請求項１記載の固定具。
【請求項７】
窓を囲い、一対の額縁上下枠および一対の額縁縦枠を有する額縁に機器を取り付けるための取付装置であって、
前記一対の額縁上下枠と平行に配置される一対の上下枠と、前記一対の額縁縦枠と平行に配置される一対の縦枠と、を有する枠部材と、
前記一対の額縁上下枠に対して前記枠部材を前記第一方向である縦方向に突っ張ることで前記機器を保持する前記枠部材を前記額縁に固定する前記請求項１から６のいずれか一項記載の前記固定具と、を備える取付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、固定具およびそれを備える機器などを窓枠に取り付けるための取付装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、特許文献１に、窓の額縁（窓枠）に空気調和機などの機器を取り付けるための取付装置として、窓据付装置が開示されている。この窓据付装置は、窓から垂れ下がった部分または立ち上がった部分に対して、締付力を利用した固定具を用いて固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実公平６－０１２４６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示された窓据付装置は、窓据付装置を窓に固定するためには窓が垂れ下がった部分または立ち上がった部分を有していることが必要であるため、窓据付装置を取り付け可能な額縁が限定されてしまう。このため、取付先を限定することのない固定具および取付装置が求められている。
【０００５】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、取付先の自由度の高い固定具および取付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る固定具は、上述した課題を解決するために、第一部材に対して第二部材を第一方向の突っ張り力で取り付けるために、第二部材上で突っ張り力を発生させる固定具であって、第一方向に直交する第二方向に沿う軸周りの回転力をユーザより受け付けることにより第二方向に移動する入力ねじと、入力ねじの軸力を第一方向の力に変換する変換部と、変換部により変換された第一方向の力により第一部材と接触するように第一方向に突出して第一部材との間で突っ張り力を発生させる接触面と、入力ねじを貫通させる貫通孔を有し、入力ねじの回転をロックするロック部材と、を備え、入力ねじは、ねじ切りされた外表面にねじ軸方向に所定長さ切り欠かれて平坦面を形成する平坦部を有し、貫通孔は、入力ねじを回転させる回転領域と、回転領域に連続して配置され入力ねじの平坦部と嵌まり合い入力ねじの回転を規制するロック領域と、を有し、ロック部材は、入力ねじに対してスライドされることにより入力ねじの位置を回転領域およびロック領域で切り替える。
【０００７】
また、本発明に係る取付装置は、窓を囲い、一対の額縁上下枠および一対の額縁縦枠を有する額縁に機器を取り付けるための取付装置であって、一対の額縁上下枠と平行に配置される一対の上下枠と、一対の額縁縦枠と平行に配置される一対の縦枠と、を有する枠部材と、一対の額縁上下枠に対して枠部材を縦方向に突っ張ることで機器を保持する枠部材を額縁に固定する前記固定具と、を備える。
【発明の効果】
【０００８】
本発明に係る固定具およびそれを備える取付装置においては、取付先に関して高い自由度を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明に係る取付装置の一実施形態である取付装置の外観斜視図。
額縁に取り付けられた状態の取付装置の外観斜視図。
空気調和機が取り付けられた状態の取付装置の外観斜視図。
空気調和機が取り付けられる窓および額縁の説明図。
左方から見た下固定具を特に説明する図。
上固定具を室内側から示す斜視図。
上ケースを取り外した上固定具を室外側から示す斜視図。
入力ねじを含む図１の取付装置の縦断面であり、突っ張り力が作用していない状態を示す図。
入力ねじを含む図１の取付装置の縦断面であり、突っ張り力が作用している状態を示す図。
図６の嵌め合い構造を特に説明するための縦断面図であり、（ａ）は入力ねじが回転領域にある状態を示す図、（ｂ）は入力ねじがロック領域にある状態を示す図。
従来の取付装置の一例であって、上枠近傍を示す図。
額縁に配置された状態の図１１の取付装置を説明する図。
変形例としての固定具を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明に係る固定具およびそれを備える取付装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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