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公開番号2025115974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025010373
出願日2025-01-24
発明の名称有価物の製造システム、有価物の製造装置及び有価物の製造方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人IPX
主分類B01D 53/62 20060101AFI20250731BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】環境負荷及びコストを低減しつつ、有価物を製造可能な有価物の製造システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、有価物の製造システムが提供される。この製造システムは、一酸化炭素及び二酸化炭素を含む原料ガスを生成するガス生成部と、原料ガスから、二酸化炭素を含む分離ガスを分離するガス分離部と、分離ガス中の二酸化炭素を液化するガス液化部と、分離ガスが分離された原料ガスから、有価物を生成する有価物生成部と、少なくとも有価物を後処理する後処理部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有価物の製造システムであって、
一酸化炭素及び二酸化炭素を含む原料ガスを生成するガス生成部と、
前記原料ガスから、前記二酸化炭素を含む分離ガスを分離するガス分離部と、
前記分離ガス中の前記二酸化炭素を液化するガス液化部と、
前記分離ガスが分離された前記原料ガスから、有価物を生成する有価物生成部と、
少なくとも前記有価物を後処理する後処理部とを備える、有価物の製造システム。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の有価物の製造システムにおいて、
前記後処理部は、前記有価物を精製する有価物精製部を有する、有価物の製造システム。
【請求項3】
請求項1に記載の有価物の製造システムにおいて、
前記ガス分離部は、圧力スイング吸着方式の分離器を有する、有価物の製造システム。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の有価物の製造システムにおいて、
前記分離ガス中の前記二酸化炭素の含有量は、20体積%以上80体積%以下である、有価物の製造システム。
【請求項5】
一酸化炭素及び二酸化炭素を含む原料ガスを生成するガス生成部に接続して使用される有価物の製造装置であって、
前記原料ガスから、前記二酸化炭素を含む分離ガスを分離するガス分離部と、
前記分離ガス中の前記二酸化炭素を液化するガス液化部と、
前記分離ガスが分離された前記原料ガスから、有価物を生成する有価物生成部と、
少なくとも前記有価物を後処理する後処理部とを備える、
有価物の製造装置。
【請求項6】
有価物の製造方法であって、
一酸化炭素及び二酸化炭素を含む原料ガスから、前記二酸化炭素を含む分離ガスを分離するガス分離工程と、
前記分離ガス中の前記二酸化炭素を液化するガス液化工程と、
前記分離ガスが分離された前記原料ガスから、有価物を生成する有価物生成工程と、
少なくとも前記有価物を後処理する後処理工程とを備える、有価物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有価物の製造システム、有価物の製造装置及び有価物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、廃棄物を処理した際に発生する合成ガス中の一酸化炭素を有機物質等の有価物の原料とすることで、環境負荷の低い有価物を製造する取り組みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-159562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、合成ガスから一酸化炭素を取り出して有価物を製造しているものの、合成ガス中の他の化合物等を最大限活用できているとは言い難い。つまり、当該他の化合物等は排気することになっており、有価物を製造する際に与える環境負荷及びコストには低減の余地がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、環境負荷及びコストを低減しつつ、有価物を製造可能な有価物の製造システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、有価物の製造システムが提供される。この製造システムは、一酸化炭素及び二酸化炭素を含む原料ガスを生成するガス生成部と、原料ガスから、二酸化炭素を含む分離ガスを分離するガス分離部と、分離ガス中の二酸化炭素を液化するガス液化部と、分離ガスが分離された原料ガスから、有価物を生成する有価物生成部と、少なくとも有価物を後処理する後処理部とを備える。
【0007】
かかる態様によれば、環境負荷及びコストを低減しつつ、有価物を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の有機物質の製造システムの構成を示す概略図である。
前処理部のPSA装置の構成の一例を示す模式図である。
PSA装置において用いられる多孔質材料の形状の一例を示す図である。
PSA装置の反応器の断面の一例を示す模式図である。
PSA装置の反応器の断面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、有価物の製造システム、有価物の製造装置及び有価物の製造方法について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では一例として、有価物が有機物質であるとして説明する。
まず、有価物の製造システムの一実施形態にかかる有機物質の製造システムについて説明する。図1は、本発明の有機物質の製造システムの構成を示す概略図である。以下に詳しく説明するように、有機物質の製造システムは、排ガスから液化二酸化炭素と主として有機物質とを生成可能なシステムである。
【0010】
図1に示す有機物質の製造システム100(以下、単に「製造システム100」とも言う。)は、ガス化炉(ガス生成部)10と、ガス化炉10に接続された有機物質の製造装置1(以下、単に「製造装置1」とも言う。)とを備えている。
なお、本明細書中では、ガス及び液体の流れ方向に対して上流側を単に「上流側」、下流側を単に「下流側」とも記載する。
本実施形態では、ガス化炉10としては、特に限定されないが、例えば、流動床炉、キルン炉、シャフト炉等が挙げられる。なお、ガス生成部は、ガス化炉10の他、燃焼炉(焼却炉)、製紙工場、セメント工場、火力発電所、精油所、エチレンクラッカー、製油所、化学工場、製鉄所における高炉、転炉、もしくは電炉(電気炉)から選ばれる少なくとも1つの事業所のCO

排出源であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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