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公開番号
2025130535
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027764
出願日
2024-02-27
発明の名称
配管システム
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16L
37/15 20060101AFI20250901BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】吐出流量を維持しながら、施工性に優れる配管システムを提供することができる配管システムを提供する。
【解決手段】配管システム1は、可撓管310と、被覆320と、を含む複合管300と、複合管300が接続される第1管継手100と、第2管継手200と、を備え、第1管継手は、非晶性透明樹脂で構成された継手本体101と、可撓管310の外部に接するパッキン103aと、可撓管310を抜け止めさせる抜け止めリング104a、104bと、環状の第1可動部材105と、を有し、第2管継手は、非晶性透明樹脂で構成された管端部外面のアウターボディ部材221と、可撓管310の内部に接するパッキン215と、環状の第2可動部材240と、を有し、第1可動部材105及び第2可動部材240は、可撓管310と接続される接続部において、可撓管310の挿し込みによって押し動かされる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
可撓管と、被覆と、を含む複合管と、
前記複合管が接続される第1管継手と、
前記複合管が接続される第2管継手と、を備え、
前記第1管継手は、非晶性透明樹脂で構成された継手本体と、前記可撓管の外部に接するパッキンと、前記可撓管を抜け止めさせる抜け止めリングと、環状の第1可動部材と、を有し、
前記第2管継手は、非晶性透明樹脂で構成された管端部外面のアウターボディ部材と、前記可撓管の内部に接するパッキンと、環状の第2可動部材と、を有し、
前記第1可動部材及び前記第2可動部材は、前記可撓管と接続される接続部において、前記可撓管の挿し込みによって押し動かされる、
配管システム。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記第1可動部材及び前記第2可動部材は、前記パッキンとの接触端部に面取り部を有する、
請求項1に記載の配管システム。
【請求項3】
前記第1可動部材及び前記第2可動部材のうちの少なくとも一方は、前記可撓管内に配置される内筒部を有し、
前記内筒部の外径は前記可撓管の内径と略同等である、
請求項1に記載の配管システム。
【請求項4】
前記第1可動部材及び前記第2可動部材のうちの少なくとも一方は、前記可撓管の端面に押し当てられる突部を有し、
前記突部の軸方向長さは、接続完了時に前記パッキンに干渉しない長さかつ、前記可撓管の各管継手内への挿入長さ以下である、
請求項1に記載の配管システム。
【請求項5】
前記第1可動部材及び前記第2可動部材が、注意喚起部を有し、
前記注意喚起部は、全体又は外周面に注意喚起色を有し、
前記注意喚起部は、接続完了状態の位置において、外部から前記注意喚起色を見え得る角度の全周から目視可能に構成され、
接続完了状態の前記第1可動部材及び前記第2可動部材の前記注意喚起部は、同系統色で示される、
請求項1に記載の配管システム。
【請求項6】
前記被覆は、発泡樹脂材を含むことを特徴とする、
請求項1から5のいずれか一項に記載の配管システム。
【請求項7】
前記被覆が、
単層のコルゲート管と、
前記コルゲート管の軸方向に50mm以上200mm以下の間隔で前記コルゲート管に配置された支持部と、
を有し、
前記支持部は、前記コルゲート管から径方向内側に向かって突出し、周方向に並べて配置された複数の支持突起を有し、
前記コルゲート管の発泡倍率が1.05倍以上4.00倍以下であり、
前記コルゲート管の外径となる凸部の肉厚が0.4mm以上である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の配管システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エルボ継手やT字分岐継手を用いた可撓管の配管システムにおいて、接続部分の施工後目視管理と、システムの圧力損失抑制を両立させた配管システムに関する。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
可撓管の管継手は、ワンタッチ継手、あるいはワンプッシュ継手という、所定の挿入量だけ管を継手に挿入するシステムが普及している。ワンタッチ継手とは、管を所定量、継手に挿入することで接続が完了する継手、ワンプッシュ継手とは事前に管端に別体の止水パッキン保護等の部材を挿入した上で、これと管を所定量、継手に挿入することで接続が完了する継手である。可撓管の管継手の区分については、上記以外にも、止水パッキンの位置(管の内部、あるいは外部)によっても区分することができる。止水パッキンの位置による管継手の区分について、以下説明する。
【0003】
可撓管の管継手としては、例えば、特許文献1のように、管の内部に継手の止水パッキンを配し、管の内部とパッキンとの接触により止水する方式である内部止水継手が知られている。内部止水継手は、施工信頼性と施工確認性に優れる。施工信頼性が高い理由としては、止水面が管内部のため、管外部に擦り傷があっても止水面ではないため漏水に直結しないことが挙げられる。施工確認性が高い理由としては、内部で止水しているため、外側に挿入確認孔を設けたり、外筒に透明樹脂を採用したりするなどにより、管端の挿入状態を目視確認できることが挙げられる。
一方で、内部止水継手は管内面にパッキンを据える内面筒部を設ける為、流水断面が縮径されることから、圧力損失が比較的大きい。このため、特に、エルボ継手やT字分岐継手を多用すると、圧力損失により吐出流量が少なくなる可能性があった。
【0004】
また、可撓管の管継手としては、例えば、特許文献2のように、管の外部に継手の止水パッキンを配し、管の外部とパッキンとの接触により止水する方式である外部止水継手が知られている。外部止水継手は管内面にパッキンを据える内面筒部を設ける必要がないことから、内部止水継手と比較して圧力損失が小さい。このため、例えば、エルボ継手やT字分岐継手を多用した配管であっても、吐出流量が維持され易い。
一方で、外部止水継手は、止水面が管の外部となるため、管外部についた小さな擦り傷によって止水が不十分となり、漏水が発生する虞がある。また、外部止水継手は、端部の金属製継手の部位を含めた全ての接続部の管端挿入量を視認確認することが困難であるため、確認不足による施工不良を起こしやすいという問題があった。
【0005】
また、特許文献3のように、外部止水方式で外観目視確認可能な金属継手は知られているものの、煩雑な構造のため生産コストが高いうえに、施工状態を十分に確認できるとはいえず、さらに内部側にも止水部が必要なため圧損は小さくはないなど、市場が求める品質に達していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5800975号公報
特開2004-225857号公報
特許第4890130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、内部止水継手は施工性に優れるが、エルボ継手等を多用する工法では吐出流量が減少しやすいという課題がある。また、外部止水継手は吐出流量が維持され易いが、外部擦り傷の影響を受けやすく、また施工状態の確認が困難であるという課題がある。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、吐出流量を維持しながら、施工性に優れた配管システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
【0010】
(1)本発明の配管システムは、可撓管と、被覆と、を含む複合管と、前記複合管が接続される第1管継手と、前記複合管が接続される第2管継手と、を備え、前記第1管継手は、非晶性透明樹脂で構成された継手本体と、前記可撓管の外部に接するパッキンと、前記可撓管を抜け止めさせる抜け止めリングと、環状の第1可動部材と、を有し、前記第2管継手は、非晶性透明樹脂で構成された管端部外面のアウターボディ部材と、前記可撓管の内部に接するパッキンと、環状の第2可動部材と、を有し、前記第1可動部材及び前記第2可動部材は、前記可撓管と接続される接続部において、前記可撓管の挿し込みによって押し動かされる。
このような構成であれば、第1管継手(外部止水継手)と第2管継手(内部止水継手)とを備える配管システムとすることができる。これにより、各継手ごとに、第1管継手(外部止水継手)と第2管継手(内部止水継手)のいずれを使用するかを選択することができる。管路の端部は、機器のキャビネットの中であるなどの理由により、光源が遮断され手元が暗かったり、作業スペースが狭かったりすることで管の擦り傷などが特に懸念される。一方で、端部以外の部分は比較的施工が安全に行えるため、たとえば可撓管同士をつなぐ継手が外部止水継手であっても比較的擦り傷等を可撓管が受けるリスクが低い。本発明の配管システムであれば、例えば、エルボ継手など、可撓管同士をつなぐ継手部分に第1管継手(外部止水継手)を用い、それ以外の継手部分(例えば、管路の両端)に第2管継手(内部止水継手)を用いることができる。また、第1管継手は、非晶性透明樹脂で構成された継手本体を有し、第2管継手は、非晶性透明樹脂で構成された管端部外面のアウターボディ部材を有する。これにより、管継手と可撓管との接続状態を外部から容易に確認することができる。よって、内部止水継手による圧力損失を最小限に抑え、吐出流量を維持しながら、施工性に優れる配管システムとすることができる。
(2)前記第1可動部材及び前記第2可動部材は、前記パッキンとの接触端部に面取り部を有していてもよい。
このような構成であれば、可撓管の挿し込みによって、第1可動部材及び第2可動部材が押し動かされパッキンを乗り越える際に、パッキンが所定の位置から外れたり、ねじ切れたりすることを抑制できる。これにより、パッキンによる止水性を確保することが容易となる。よって、施工性に優れる配管システムとすることができる。
(3)前記第1可動部材及び前記第2可動部材のうちの少なくとも一方は、前記可撓管の端面に押し当てられる突部を有し、前記突部の軸方向長さは、接続完了時に前記パッキンに干渉しない長さかつ、前記可撓管の各管継手内への挿入長さ以下であってもよい。
このような構成であれば、内筒部の外径が可撓管の内径と略同等であるため、内筒部を可撓管内面にスムーズに挿入することができるとともに、密に接触させることができる。これにより、パッキンによる止水性を確保することが容易となる。よって、施工性に優れる配管システムとすることができる。
(4)前記第1可動部材及び前記第2可動部材のうちの少なくとも一方は、前記可撓管の端面に押し当てられる突部を有し、前記突部の軸方向長さは、接続完了時に前記パッキンに干渉しない長さかつ、前記可撓管の各管継手内への挿入長さ以下であってもよい。
このような構成であれば、突部の軸方向長さは接続完了時にパッキンに干渉しない長さであるため、突部と、突部に連なる可撓管とを継手内の所定の位置まで挿し込んだ際に、突部が可撓管とパッキンとの接触を阻害することがない。
(5)前記第1可動部材及び前記第2可動部材が、注意喚起部を有し、前記注意喚起部は、全体又は外周面に注意喚起色を有し、前記注意喚起部は、接続完了状態の位置において、外部から前記注意喚起色を見え得る角度の全周から目視可能に構成され、接続完了状態の前記第1可動部材及び前記第2可動部材の前記注意喚起部は、同系統色で示されてもよい。
このような構成であれば、可撓管の継手への挿し込みが十分であるかを容易に確認することができる。また、同一の配管システム内における止水方式の混ぜ合わせにより、複数種類の継手を用いると、継手ごとに施工方法が異なるため施工者の確認に混乱が生じ、施工手順の不慣れによる施工不良による漏水リスクが懸念される。上記のように、接続完了状態の第1可動部材及び第2可動部材が同系統色で示されていれば、第1管継手(外部止水継手)と第2管継手(内部止水継手)とにおける施工確認部の接続完了状態の外観を統一することができる。施工確認部の接続完了状態の外観を統一することで、止水方式の異なる継手を使用しても、施工者の混乱を防ぐことができる。よって、吐出流量を維持しながら、施工性に優れる配管システムとすることができる。
(6)前記被覆は、発泡樹脂材を含んでいてもよい。
このような構成であれば、同じ肉厚で発泡していない場合の被覆と比較して、被覆を剥く際の力が相対的に小さくて済むことから、力の入る方向に管を振り回したりする可能性を減らすことができる。これにより、外部止水継手に、先にインコアを入れられた際でも振り落とされる危険性を減じることができる。
(7)前記被覆が、単層のコルゲート管と、前記コルゲート管の軸方向に50mm以上200mm以下の間隔で前記コルゲート管に配置された支持部と、を有し、前記支持部は、前記コルゲート管から径方向内側に向かって突出し、周方向に並べて配置された複数の支持突起を有し、前記コルゲート管の発泡倍率が1.05倍以上4.00倍以下であり、前記コルゲート管の外径となる凸部の肉厚が0.4mm以上であることが好ましい。
このような構成であれば、被覆がコルゲート管であるため、複合管の生産コストを削減しながら、コルゲート管が断熱性を有することで、可撓管内部の水温を一定に保つことができ、凍結を抑制することができる。よって、コストを削減しながら、気温によらず吐出流量を維持することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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