TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025130934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028334
出願日2024-02-28
発明の名称固定具、太陽光発電装置の固定構造、かしめ具、太陽光発電装置の固定方法、固定具の取り外し方法。
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類E04D 13/18 20180101AFI20250902BHJP(建築物)
要約【課題】太陽光発電装置を固定対象に沿って折り曲げた状態で太陽光発電装置を固定対象に固定するための固定具であって、固定具によって太陽光発電装置の固定を行った状態から容易に取り外すことが可能である固定具を提供する。
【解決手段】本発明の固定具3は、二股状を呈しており、固定対象51に沿って折り曲げられた太陽光発電装置2の折曲部52を挟み込むことで太陽光発電装置2を固定対象51に固定する一対の挟持部60A,60Bと、当該一対の挟持部60A,60Bを繋ぐ繋ぎ部61とを有する。繋ぎ部61には、易変形部68が形成されている。固定具3は、一対の挟持部60A,60Bが相対する方向において繋ぎ部61を圧縮或いは伸張させる外力が加えられることで、当該易変形部68に沿った変形を繋ぎ部61に生じさせることが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
太陽光発電装置が固定対象に沿って折り曲げられた状態で、前記太陽光発電装置を前記固定対象に固定するための固定具であって、
前記固定部は、二股状を呈するものであって、前記固定対象に沿って折り曲げられた前記太陽光発電装置の折曲部を挟み込むことで前記太陽光発電装置を前記固定対象に固定する一対の挟持部と、当該一対の挟持部を繋ぐ繋ぎ部とを有しており、
前記繋ぎ部には、易変形部が形成されており、
前記一対の挟持部が相対する方向において前記繋ぎ部を圧縮或いは伸張させる外力を前記固定具に加えることで、当該易変形部に沿った変形を前記繋ぎ部に生じさせることが可能である固定具。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記易変形部は、前記固定具の二股の境界に形成されている、請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
太陽光発電装置が固定対象に沿って折り曲げられた状態で、前記太陽光発電装置を前記固定対象に固定するための固定具であって、
前記固定部は、二股状を呈するものであって、前記固定対象に沿って折り曲げられた前記太陽光発電装置の折曲部を挟み込むことで前記太陽光発電装置を前記固定対象に固定する一対の挟持部と、当該一対の挟持部を繋ぐ繋ぎ部とを有しており、
前記繋ぎ部には、前記固定具の平均厚さよりも厚さの薄い薄肉部、或いは、前記繋ぎ部を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されている、固定具。
【請求項4】
前記薄肉部或いは前記貫通孔は、前記固定具の二股の境界に形成されている、請求項3に記載の固定具。
【請求項5】
太陽光発電装置と、
請求項3に記載の固定具とを備え、
固定対象に沿って折り曲げられた前記太陽光発電装置の折曲部が前記一対の挟持部に挟み込まれることで、前記太陽光発電装置が前記固定対象に固定されている太陽光発電装置の固定構造。
【請求項6】
前記折曲部と前記繋ぎ部との間に間隔があいた状態で、前記太陽光発電装置が前記固定対象に固定されている請求項5に記載の太陽光発電装置の固定構造。
【請求項7】
弾性材料から形成されて、前記折曲部を覆うパッキンをさらに備え、
前記折曲部と前記パッキンとが前記一対の挟持部に挟み込まれることで、前記太陽光発電装置が前記固定対象に固定されている請求項5に記載の太陽光発電装置の固定構造。
【請求項8】
請求項3に記載の固定具により固定対象への太陽光発電装置の固定を行う作業、及び前記固定具により前記固定対象への前記太陽光発電装置の固定が行われた状態において、前記太陽光発電装置から前記固定具を取り外す作業に使用されるかしめ具であって、
棒状或いは板状の一対の傾動部材と、
棒状或いは板状の連結部材とを備え、
前記連結部材の一方端が一方の前記傾動部材の中間位置に第一ヒンジを介して連結され、前記連結部材の他方端が他方の前記傾動部材の中間位置に第二ヒンジを介して連結されることで、前記一方の傾動部材が前記第一ヒンジを軸として傾動可能とされ、前記他方の傾動部材が前記第二ヒンジを軸として傾動可能とされ、
前記一方の傾動部材における前記第一ヒンジよりも一方側範囲と前記他方の傾動部材における前記第二ヒンジよりも一方側範囲との間に前記固定具が位置した状態において、前記繋ぎ部に前記連結部材を沿わせること、及び前記繋ぎ部と前記連結部材との間に間隔をあけることが可能であるかしめ具。
【請求項9】
請求項8に記載のかしめ具を用いて、前記固定具による前記固定対象への前記太陽光発電装置の固定を行う固定方法であって、
前記固定対象に沿って折り曲げられた前記太陽光発電装置の折曲部が、前記一対の挟持部の間の空間に挿入されるように、前記固定具を前記折曲部に被せる被覆工程と、
前記一方の傾動部材の前記一方側範囲と前記他方の傾動部材の前記一方側範囲との間に前記固定具が位置し、且つ、前記繋ぎ部に前記連結部材が沿うように、前記かしめ具を配置する配置工程と、
前記一対の傾動部材の一方側範囲同士が接近するように前記一対の傾動部材を傾動させる操作を行って、前記一対の傾動部材により前記一対の挟持部を押圧して前記固定具をかしめることで、前記折曲部が前記一対の挟持部に挟み込まれて前記太陽光発電装置が前記固定対象に固定された状態にする固定工程とを有する太陽光発電装置の固定方法。
【請求項10】
請求項8に記載のかしめ具を用いて、前記固定具により前記固定対象への前記太陽光発電装置の固定が行われた状態において、前記太陽光発電装置から前記固定具を取り外す方法であって、
前記固定具により前記固定対象への固定が行われた前記太陽光発電装置は、前記固定対象に沿って折り曲げられた前記太陽光発電装置の折曲部が前記固定具の前記一対の挟持部によって挟み込まれた状態にあり、
前記固定具の取り外し方法は、
前記一対の傾動部材の一方側範囲同士の間に前記固定具が位置し、且つ、前記繋ぎ部と前記連結部材との間に間隔があくように、前記かしめ具を配置する配置工程と、
前記一対の傾動部材の一方側範囲同士が接近するように前記一対の傾動部材を傾動させる操作を行って、前記一対の傾動部材により前記一対の挟持部を押圧することにより、前記薄肉部或いは前記貫通孔に沿った変形を前記繋ぎ部に生じさせる変形工程と、
前記繋ぎ部に前記変形が生じた状態で、前記折曲部から前記固定具を取り外す取り外し工程とを有する固定具の取り外し方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電装置を固定するための固定具、太陽光発電装置の固定構造、固定具により固定対象への太陽光発電装置の固定を行う作業及び太陽光発電装置から固定具を取り外す作業に使用されるかしめ具、かしめ具を用いて、固定具による固定対象への前記太陽光発電装置の固定を行う固定方法、かしめ具を用いて太陽光発電装置から固定具を取り外す方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、太陽光の入射により発電を行う太陽光発電装置が使用されているが、太陽光発電装置を固定対象に沿って折り曲げた状態で太陽光発電装置を固定対象に固定する技術はいまだ確立されていない。特許文献1には、折板屋根のハゼと称される凸部に遮光シートを固定する技術が開示されている。特許文献1では、凸部に沿って折り曲げられた遮光シートの折曲部を固定金具によって挟持することで、遮光シートが凸部に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-40150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで特許文献1で固定の行われる遮光シートは、通常、メンテナンス等のために取り外しを要しないものである。これに対して、太陽光発電装置は、電気的なメンテナンスや交換などのために、適宜の時に固定対象からの取り外しが必要とされる。このため太陽光発電装置の特有の課題として、固定対象からの太陽光発電装置の取り外しを容易とする太陽光発電装置の固定技術が求められている。
【0005】
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであって、その目的は、太陽光発電装置を固定対象に沿って折り曲げた状態で太陽光発電装置を固定対象に固定するための固定具であって、当該固定具によって太陽光発電装置の固定を行った状態において、太陽光発電装置から容易に取り外すことが可能である固定具、及び当該固定具と太陽光発電装置とを備えた太陽光発電装置の固定構造を提供することを目的とする。
【0006】
また本発明の他の目的は、上記の固定具により固定対象への太陽光発電装置の固定を行う作業、及び上記の固定具により固定対象への太陽光発電装置の固定が行われた状態において、太陽光発電装置から固定具を取り外す作業の双方に使用可能であることで、上記の双方の作業を行う上で必要とされる器具の数を少なく抑えることができるかしめ具を提供することである。
【0007】
また本発明の他の目的は、上記のかしめ具を用いて、上記の固定具による固定対象への太陽光発電装置の固定を確実に行える太陽光発電装置の固定方法を提供することである。
【0008】
また本発明の他の目的は、固定具により固定対象への太陽光発電装置の固定が行われた状態において、上記のかしめ具を用いて、太陽光発電装置から固定具を取り外す方法であって、太陽光発電装置に損傷を加えることなく、固定具を太陽光発電装置から取り外し可能な固定具の取り外し方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の目的を達成するため、本発明は、次の項に記載の主題を包含する。
【0010】
項1.太陽光発電装置が固定対象に沿って折り曲げられた状態で、前記太陽光発電装置を前記固定対象に固定するための固定具であって、 前記固定部は、二股状を呈するものであって、前記固定対象に沿って折り曲げられた前記太陽光発電装置の折曲部を挟み込むことで前記太陽光発電装置を前記固定対象に固定する一対の挟持部と、当該一対の挟持部を繋ぐ繋ぎ部とを有しており、
前記繋ぎ部には、易変形部が形成されており、
前記一対の挟持部が相対する方向において前記繋ぎ部を圧縮或いは伸張させる外力を前記固定具に加えることで、当該易変形部に沿った変形を前記繋ぎ部に生じさせることが可能である固定具。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

積水化学工業株式会社
継手
1日前
積水化学工業株式会社
管継手
28日前
積水化学工業株式会社
多層管
3日前
積水化学工業株式会社
多層管
3日前
積水化学工業株式会社
管継手
16日前
積水化学工業株式会社
樹脂材料
13日前
積水化学工業株式会社
樹脂材料
13日前
積水化学工業株式会社
集合継手
1日前
積水化学工業株式会社
製管装置
3日前
積水化学工業株式会社
集合継手
1日前
積水化学工業株式会社
酸素発生剤
3日前
積水化学工業株式会社
管更生方法
6日前
積水化学工業株式会社
配管システム
3日前
積水化学工業株式会社
雨水貯留装置
3日前
積水化学工業株式会社
排水システム
29日前
積水化学工業株式会社
ブロック部材
1日前
積水化学工業株式会社
電波吸収シート
10日前
積水化学工業株式会社
更生管支持装置
16日前
積水化学工業株式会社
巻き癖形成装置
22日前
積水化学工業株式会社
雨水排水システム
15日前
積水化学工業株式会社
雨水排水システム
23日前
積水化学工業株式会社
仮固定粘着テープ
1日前
積水化学工業株式会社
連通隙間シール装置
2日前
積水化学工業株式会社
光学デバイス用シール剤
3日前
積水化学工業株式会社
曲管の製造方法及び曲管
16日前
積水化学工業株式会社
複層管、および配管構造
1日前
積水化学工業株式会社
管継手及び配管システム
20日前
積水化学工業株式会社
積層材及び積層材の製造方法
20日前
積水化学工業株式会社
雨水排水システムおよび建築物
23日前
積水化学工業株式会社
コンクリート構造物の補修方法
2日前
積水化学工業株式会社
発注支援システム、発注支援方法
6日前
積水化学工業株式会社
固定具、太陽光発電装置の固定構造。
2日前
積水化学工業株式会社
樹脂組成物及び架橋ポリオレフィン成形体
1日前
積水化学工業株式会社
雨水排水継手、雨水排水システム、及び建物
15日前
積水化学工業株式会社
更生管用組成物、更生管及び更生管の製造方法
6日前
積水化学工業株式会社
樹脂管及びその製造方法並びに樹脂管の製造装置
8日前
続きを見る