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公開番号
2025114430
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024044948
出願日
2024-03-21
発明の名称
ラウリン酸を含有する機能性鶏卵を生産するための養鶏用飼料混合物及びラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法。
出願人
株式会社エビアンクリエーション
代理人
個人
主分類
A23K
50/75 20160101AFI20250729BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】養鶏事業における利益を増大し、かつコストを低減することが可能で、実際に工業的に実施可能なラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法及びこれに用いられるラウリン酸を含有する機能性鶏卵を生産するための養鶏用飼料混合物を提供する。
【解決手段】少なくとも以下の工程を含むことを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法であって、
・養鶏用飼料混合物100質量部に対して、2質量部以上10質量部以下の範囲の粉粒状態のラウリン酸と0.05質量部以上0.1質量部以下の範囲の粉粒状態のCMF(セルロースミクロファイバ)と一般配合飼料を混合撹拌して養鶏用飼料混合物を得る混合攪拌工程
・得られた養鶏用飼料混合物を採卵鶏に10日以上15日以下の期間、給餌する給餌工程
・給餌開始に伴ってラウリン酸が鶏卵中に移行すると共に、ラウリン酸が鶏卵中に含まれる移行工程
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも以下の工程を含むことを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法であって、
得られたラウリン酸を含有する機能性鶏卵中のラウリン酸の含量が(30mg~55mg)/100gであることを特徴とする。
・養鶏用飼料混合物100質量部に対して、2質量部以上10質量部以下の範囲の粉粒状態のラウリン酸と0.05質量部以上0.1質量部以下の範囲の粉粒状態のCMF(セルロースミクロファイバ)と一般配合飼料を混合撹拌して養鶏用飼料混合物を得る混合攪拌工程
・得られた養鶏用飼料混合物を採卵鶏に10日以上15日以下の期間、給餌する給餌工程
・給餌開始に伴ってラウリン酸が鶏卵中に移行すると共に、ラウリン酸が鶏卵中に含まれる移行工程
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記養鶏用飼料混合物に冬虫夏草粉末を添加する請求項1に記載の機能性鶏卵の生産方法。
【請求項3】
請求項1に記載の機能性鶏卵の生産方法によって得られた鶏卵を食することで、
HbA1c(ヘモグロビンA1c)を低下させる機能性を有することを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法。
【請求項4】
請求項1に記載の機能性鶏卵の生産方法によって得られた鶏卵を食することで、
HbA1c(ヘモグロビンA1c)の2月当たりの低下率が3.1%以上であることを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法。
【請求項5】
請求項1に記載の機能性鶏卵の生産方法によって得られた鶏卵を食することで、
中性脂肪量を低下させる機能性を有することを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法。
【請求項6】
請求項1に記載の機能性鶏卵の生産方法によって得られた鶏卵を食することで、
悪玉コレステロール(LDL)を低下させる機能性を有することを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法。
【請求項7】
請求項1に記載の機能性鶏卵の生産方法によって得られた鶏卵を食することで、
悪玉コレステロール(LDL)の3月当たりの低下率が4.6%以上であることを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法。
【請求項8】
請求項1から請求項7に記載のラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法に使用される養鶏用飼料混合物であって、
少なくとも、粉粒状態のラウリン酸を養鶏用飼料混合物100質量部に対して、2質量部以上10質量部以下の範囲において含むことを特徴とするラウリン酸を含有する機能性鶏卵を生産するための養鶏用飼料混合物。
【請求項9】
前記養鶏用飼料混合物に冬虫夏草粉末を添加する請求項8に記載のラウリン酸を含有する機能性鶏卵を生産するための養鶏用飼料混合物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラウリン酸を含有する機能性鶏卵を生産するための養鶏用飼料混合物及びラウリン酸を含有する機能性鶏卵の生産方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ラウリン酸粉粒体に含まれているラウリン酸等の中鎖脂肪酸は、一般的な植物油として使用されている長鎖脂肪酸と比較して炭素数が略半分であり、消化・吸収のために胆汁酸を必要とせず、そのまま小腸の細胞に吸収され、直接肝臓へと運ばれるという特性を持つ。この特性から中鎖脂肪酸は、エネルギーとして分解されやすいことから、手術後の流動食や未熟児の栄養補給など医療用にも使用されている。また、分解の速さから、体内に脂肪を付きにくくすることが知られている。他にも、中鎖脂肪酸には、糖尿病を予防する働きがあるホルモンを増加させる働きがあること等が知られている。
【0003】
一方、近年の養鶏業界においては、鶏卵の付加価値を高めるため、特定成分を強化した鶏卵の生産が行われている。また、一般消費者の健康志向の高まりもあってこのような栄養強化卵の売上は堅実な伸びを示している。特定成分としては、脂溶性ビタミン、各種ミネラル等が知られている。
【0004】
一般に養鶏用飼料は、大きく分類すると、配合飼料と自家配合飼料に分類される。配合飼料とは、トウモロコシやマイロ、麦、ふすま、脱脂米ぬか、大豆粕類、魚粉、アルアルファミール、カルシウムなど、種々の原料を配合・加工して、栄養素が調整された飼料である。また、自家配合飼料とは、自家産や地場産の原料を有効活用して自社で配合した飼料のことである。
いずれの飼料を選択するかは各養鶏業者の経営方針等による。双方にメリットがあり、配合飼料を選択した場合のメリットとしては、栄養価のバラつきが少ないことや、保存性が高い点があげられる。一方、自家配合飼料を選択した場合のメリットとしては、特定成分を飼料に配合し、鶏に摂取させることにより、その特定成分を卵に移行させることができる点があげられる。もちろん、配合飼料に特定成分を混合して養鶏用飼料とすることも広く一般的に行われている。
【0005】
このようなメリットを有する自家配合飼料を利用して様々な有効な特定成分を鶏卵へ移行させることができることが知られているが、その特定成分の中でも中鎖脂肪酸を鶏卵へ移行・含有させることを目的として養鶏用飼料に中鎖脂肪酸を配合する下記の発明が開示されている。
【0006】
特許文献1には、栄養改善、飼料効率改善に優れた効果を有し、産卵鶏においては産卵率の向上、卵重の増加効果を有し、ブロイラーにおいては体脂肪の形成を抑制する鶏用飼料の発明が開示されている。
【0007】
また、特許文献2には、ココナッツの果実胚乳およびその果皮を養鶏用の飼料中に含有させ、鶏に投与することによりココナッツ脂質中に含まれる中鎖脂肪酸を鶏卵に移行させ、更に鶏卵中のコレステロールを低減させるための養鶏用飼料混合物に関する発明が開示されている。
【0008】
特許文献1に記載されている鶏用飼料の発明及び特許文献2に記載されている養鶏用飼料混合物に関する発明は、中鎖脂肪酸を鶏卵へ移行させるという観点からは役に立ちうる発明である。しかしながら、特許文献2においては、ココナッツの果実胚乳そのもの若しくは胚乳果皮部分を使用し、これをあらかじめ粉末化したものを使用しており、中鎖脂肪酸の鶏卵への移行率は低いものとなっている。また、ラウリン酸粉粒体は常温で固体であるため、単に養鶏用飼料へ配合することはできない。より効率的に鶏卵へ移行させるための有効な手段や方法は確立されているとはいえないのが現状である。
【0009】
係る事情に鑑み本発明者は、特許文献3によって通常の配合飼料では鶏卵中に移行することのないラウリン酸等の中鎖脂肪酸成分を鶏卵へ移行させるための養鶏用飼料組成物及びラウリン酸粉粒体を含有する機能性鶏卵の生産方法を提供することを課題として、ラウリン酸粉粒体を融点付近以下に加温し、ラウリン酸粉粒体を溶解させる溶解工程、液体状態のラウリン酸粉粒体と一般配合飼料を混合撹拌して養鶏用飼料組成物を得る混合攪拌工程、得られた養鶏用飼料組成物を採卵鶏に給餌する給餌工程、ラウリン酸粉粒体中の成分が鶏卵に移行する移行工程、を有するラウリン酸粉粒体を含有する機能性鶏卵を生産するための養鶏用飼料組成物及びラウリン酸粉粒体を含有する機能性鶏卵の生産方法を開示した。
【0010】
特開2006-288362号公報
特開平3-198748号公報
特開2022-54059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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