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公開番号2025113293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025081446,2023172646
出願日2025-05-14,2019-11-20
発明の名称蒸着用組成物
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類C23C 14/24 20060101AFI20250725BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】新規ELデバイス用組成物を提供することを目的とする。または、本発明の一態
様では、簡便に安定した特性のELデバイスを製造することが可能なELデバイス用組成
物を提供することを目的とする。または、本発明の一態様では安価に安定した特性のEL
デバイスを製造することが可能なELデバイス用組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】異なる物質をあらかじめ混合したELデバイス用の組成物であって、当該組
成物を用い繰り返し蒸着を行ってもELデバイスの特性に変化のない組成物について検討
を行った。その結果、0.1Pa以下の圧力において、含まれる物質の5%重量減少温度
の差が50℃以下であるELデバイス用組成物を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ナフトフロピラジン骨格及びベンゾフロピリミジン骨格の少なくとも一を有する第1の有機化合物と、トリアリールアミン骨格及びカルバゾール骨格の少なくとも一を有する第2の有機化合物と、を混合してなる蒸着用組成物であって、
前記第1の有機化合物と、前記第2の有機化合物との間の0.1Pa以下の圧力下における熱重量測定で測定した5%重量減少温度の差が、50度以下である蒸着用組成物。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記第1の有機化合物が下記一般式(G1)で表される蒸着用組成物。
JPEG
2025113293000036.jpg
19
167
(式中、Qは酸素を表す。また、Ar

は、置換もしくは無置換の縮合芳香環を示す。また、R

およびR

は、一方が水素、他方が正孔輸送性の骨格を有する総炭素数1乃至100の基を表す。)
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記第1の有機化合物が下記構造式(100)で表される蒸着用組成物。
JPEG
2025113293000037.jpg
38
167
【請求項4】
請求項1において、
前記第1の有機化合物が下記一般式(G2)で表される蒸着用組成物。
JPEG
2025113293000038.jpg
31
167
(式中、Qは酸素を表す。Ar

、Ar

、Ar

、およびAr

はそれぞれ独立に、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素環を表し、前記芳香族炭化水素環の置換基は、炭素数1乃至6のアルキル基、または炭素数1乃至6のアルコキシ基、または炭素数5乃至7の単環式飽和炭化水素基、または炭素数7乃至10の多環式飽和炭化水素基、またはシアノ基のいずれか一であり、前記芳香族炭化水素環を形成する炭素数は6以上25以下である。また、mおよびnはそれぞれ0または1である。また、Aは総炭素数12乃至100の基であり、かつ、ベンゼン環、ナフタレン環、フルオレン環、フェナントレン環、トリフェニレン環、ジベンゾチオフェン環を含む複素芳香環、ジベンゾフラン環を含む複素芳香環、カルバゾール環を含む複素芳香環、ベンゾイミダゾール環、トリフェニルアミン構造のいずれか一または複数を有する。また、R

は、水素、炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数5乃至7の単環式飽和炭化水素、置換もしくは無置換の炭素数7乃至10の多環式飽和炭化水素、置換もしくは無置換の炭素数6乃至13のアリール基、または置換もしくは無置換の炭素数3乃至12のヘテロアリール基を表す。)
【請求項5】
請求項1または請求項4において、
前記第1の有機化合物が下記構造式(200)または(201)で表される蒸着用組成物。
JPEG
2025113293000039.jpg
83
167
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
前記第2の有機化合物がビカルバゾール骨格を有する蒸着用組成物。
【請求項7】
請求項6において、
前記ビカルバゾール骨格は、2位乃至4位のいずれかにおいて2つのカルバゾリル基が互いに結合する蒸着用組成物。
【請求項8】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
前記第2の有機化合物がトリアリールアミン骨格とカルバゾール骨格とを有する蒸着用組成物。
【請求項9】
請求項8において、
前記トリアリールアミン骨格における窒素原子と前記カルバゾール骨格とが、フェニレン基を介して結合する蒸着用組成物。
【請求項10】
請求項8または請求項9において、
前記カルバゾール骨格が2位乃至4位または9位で結合する蒸着用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、ELデバイス用組成物に関する。なお、本発明の一態様は、上記の技
術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、ま
たは、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マ
ニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである
。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導
体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置
、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminesc
ence)を利用するELデバイス(有機ELデバイス)の実用化が進んでいる。これら
ELデバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光材料を含む有機化合物層(EL層)
を挟んだものである。このデバイスに電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリア
の再結合エネルギーを利用することにより、発光材料からの発光を得ることができる。
【0003】
このようなELデバイスは自発光型であるためディスプレイの画素として用いると、液晶
に比べ、視認性が高く、バックライトが不要である等の利点があり、フラットパネルディ
スプレイ素子として好適である。また、このようなELデバイスを用いたディスプレイは
、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特
徴の一つである。
【0004】
また、これらのELデバイスは発光層を二次元に連続して形成することが可能であるため
、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球やLEDに代表される点光源、ある
いは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源と
しての利用価値も高い。
【0005】
このようなELデバイスは、インクジェット法などに代表される湿式法や、蒸着法などに
代表される乾式法などにより作製されるが、高精細化が容易であること、長寿命化が容易
であることなどの理由により、現状、蒸着法による製造が主流となっている。
【0006】
蒸着法によりELデバイスを製造する際、発光層は発光中心物質とホスト材料の少なくと
も2種類の物質を共蒸着することにより形成される。共蒸着とは、異なる蒸着源から異な
る物質を同時に蒸着する蒸着法のことであるが、発光層内部のキャリアバランスの改善や
その他の理由の為、3種類以上の物質を共蒸着する場合もある。
【0007】
複数の物質を共蒸着する場合、その数と同じだけの蒸着源が必要となり、蒸着装置のコス
トやメンテナンスの手間が大きくなってしまう場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2015-97201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の一態様では、新規ELデバイス用組成物を提供することを目的とする。または、
本発明の一態様では、簡便に安定した特性のELデバイスを製造することが可能なELデ
バイス用組成物を提供することを目的とする。または、本発明の一態様では安価に安定し
た特性のELデバイスを製造することが可能なELデバイス用組成物を提供することを目
的とする。
【0010】
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一
態様は、必ずしも、これらの課題の全てを有する必要はない。なお、これら以外の課題は
、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面
、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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