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公開番号2025110345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004225
出願日2024-01-15
発明の名称加工食材の間欠供給装置
出願人株式会社ケーイーアール
代理人個人,個人
主分類A23P 30/10 20160101AFI20250718BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 粉状または粒状の食材を食品加工機に供給する装置であって、食材を安定した状態で所定位置に供給できる供給装置を提供する。
【解決手段】 内部を所定容積とする貫通孔10を有する計量部1と、貫通孔に対して加工食材を充填する充填部2と、貫通孔に充填された加工食材を排出するための排出部3と、貫通孔が充填部から排出部までの間を往復移動させるために計量部に対して駆動力を付与する駆動手段とを備える。計量部は、貫通孔の底部を閉口状態と開口状態との二形態を現出させる開閉部13を備える。排出部は、計量部の貫通孔の内部に侵入可能な侵入部を備える。侵入部は、開閉部により貫通孔の底部が閉口状態となるとき貫通孔内に侵入して加工食材を圧縮する圧縮ストロークと、開閉部により貫通孔の底部が開口状態となるとき貫通孔内に侵入させて加工食材を排出する排出ストロークとの二種類の侵入形態を出現させるものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
食品加工機による加工前の粉状または粒状の加工食材を所定量ごとに間欠供給するための装置であって、
内部を所定容積とする貫通孔を有する計量部と、この計量部の貫通孔に対して加工食材を充填する充填部と、前記計量部の貫通孔に充填された加工食材を該貫通孔から排出するための排出部と、前記貫通孔が前記充填部から前記排出部までの間を往復移動させるために前記計量部に対して駆動力を付与する駆動手段とを備え、
前記計量部は、前記貫通孔の底部を閉口状態と開口状態との二形態を現出させる開閉部を備えるものであり、
前記排出部は、前記計量部の前記貫通孔の内部に侵入可能な侵入部を備え、この侵入部は、前記開閉部により前記貫通孔の底部が閉口状態となるとき該貫通孔内に侵入して加工食材を圧縮する圧縮ストロークと、前記開閉部により前記貫通孔の底部が開口状態となるとき該貫通孔内に侵入させて加工食材を排出する排出ストロークとの二種類の侵入形態を出現させるものである
ことを特徴とする加工食材の間欠供給装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記開閉部は、少なくとも前記貫通孔が配設される領域の下部に配置され、該領域の下部との間で摺動可能に設けられるスライド部材によって構成されるものであり、
前記スライド部材は、前記貫通孔の底部を閉口状態とする底面形成部と、前記貫通孔の底部を開口状態とする連通部とを備え、前記領域の下部を摺動することにより、前記底面形成部および前記連通部のいずれか一方が、前記貫通孔の底部に配置されるものである
請求項1に記載の加工食材の間欠供給装置。
【請求項3】
前記侵入部は、前記貫通孔の上部から下向きに進退可能に設けられ、前記圧縮ストロークにおいて進退作動させた後に続けて排出ストロークにより進退作動させることにより、前記貫通孔に充填される加工食材を圧縮したうえで排出するものである請求項2に記載の加工食材の間欠供給装置。
【請求項4】
前記計量部は、前記貫通孔が配設されている計量領域と、該貫通孔を有しない非計量領域とに区分されるとともに、前記移動手段によって移動するとき、前記計量領域および前記非計量領域のいずれか一方が前記充填部の底面に配置されるものであり、
前記充填部は、加工食材を適宜量で貯留できる高さの枠体と、この枠体の内部において前記計量部の計量領域または非計量領域の表面に摺接される擦り切り部とを備え、前記計量部の計量領域が前記枠体の内側に配置されて状態で加工食材が貫通孔に充填された後、該計量領域が該枠体から外方へ移動するとき、前記計量部の貫通孔の上部開口部の位置で充填される加工食材を擦り切るように設けられている請求項3に記載の加工食材の間欠供給装置。
【請求項5】
前記充填部は、移動方向の両側に配設される平行な中空の第1および第2の規制レールに沿って移動可能に設けられるものであり、
前記排出部は、前記両側の規制レールに跨がって設けられる中空のフレームを備え、前記侵入部は、このフレームに支持されつつ昇降可能に設けられるものであり、
前記フレームの中空部は、前記規制レールの中空部に連続して形成されており、
前記第1の規制レールは、中空内部に対して冷却用空気を強制流入するための送気手段を備えるものであり、
前記第2の規制レールは、該規制レールの中空部に連続する送気流路構成部を備え、該送気流路構成部により、前記第1の規制レールから流入して前記フレームの中空内部を流通した前記冷却用空気を該第2の規制レールから所定流路に沿って移動させ、前記排出部を構成する部材に向かって放出させるものである請求項1~4のいずれかに記載の加工食材の間欠供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工食材の間欠供給装置に関し、特に、食品加工機によって加工される前の状態における粉状または粒状の加工食材を所定量ごとに間欠供給するための装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
食品加工機による加工には、蒸す、焼く、揚げるなどの加熱調理を挙げることができるが、これらの加熱調理の前段階として、所定の配合利率によって配合された各種食材を混合または混練したうえで、混合等された加工食材を所定量ごとに分離して加熱調理器に供給している。ここで、所定量ごとに計量された加工食材は、加熱調理される前に分離した状態を維持するため、間欠的に供給される必要がある。そこで、粘性の高い加工食材は、連続する加工食材を供給しつつ所定量ごとに(または所定時間ごとに)切断処理(刃物等によるカッティング)を施すなどにより、個別の供給食材に分離され、間欠的に供給し得るものである。他方、粘性の弱い(粉状または粒状の)加工食材は、計量容器内に充填されることにより所定量ごとに分離するものであり、計量容器から所定量の加工食材が個別に加熱調理器に供給されるものであった。
【0003】
ところが、計量容器に充填された状態の粉状または粒状の加工食材は、加熱調理器に供給されるとき、計量容器から排出されることとなるため、加熱調理器に供給された際に、食材の形状が安定しないものとなっていた。そのため、計量容器からの供給には、漏斗状の供給補助具(ホッパ)を使用することにより、その末端において所定の位置に食材を供給することが周知であった(例えば特許文献1参照)。このような供給補助具(ホッパ)を使用する場合には、供給される粉状または粒状の食材は、供給位置において山形に盛り上がった状態となるため、加熱調理時(またはその前)に所定に形状に成形していた。しかし、粉状または粒状の(粘性が弱い)食材であるとはいえ、食材そのものまたは調味料等の添加等によって適度な水分量を保持している(僅かながら粘性を有している)ことから、漏斗状の供給補助具の表面に付着することがあり、計量された適量の食材を確実に供給できるものではなかった。
【0004】
また、上述のように、粉状または粒状の食材を供給した後、加熱調理時(またはその前)に所定の形状に成形することとなるが、山形に盛り上がった状態が一定ではないことから、成形後の形状にバラツキを生じさせるものとなっていた。焼き菓子や揚げ煎餅などのように、形状や大きさに多少のバラツキは、手作業に似た風合いを生じさせるものとして好まれることもあるが、所定間隔で整列させつつ加熱調理器に供給される食材は、成形前の状態が不均衡である場合、隣接して供給された食材同士が成形時に過剰に接近し、相互間で部分的に連続することがあった。特に、前掲の焼き菓子や揚げ煎餅などの場合には、供給された食材を適度に圧縮して所定の肉厚等に変形させたうえで加熱調理されることから、供給された食材が歪な形状となる場合、圧縮によって拡張した周辺の食材が近隣の食材に接することとなり、加熱調理後の仕上がり状態が不良となることが多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭54-126784号公報
特公昭46-33711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
粉状または粒状の食材を成形しつつ食品加工機(特に加熱調理器)で加工する場合、周辺の食材が相互に接することを防止するためには、供給位置の間隔を大きくすることが想定されるが、その場合には食品加工機に供給できる数が減少するため生産効率を低減させることとなり好ましくなかった。また、前掲の焼き菓子や揚げ煎餅などのように、食材を適度に圧縮して面積を拡大させるような成形方法の場合には、無制限に拡張することで規格外(想定外)に大面積の食品に仕上がるため、不良品となることもあった。
【0007】
そこで、粉状または粒状の食材を安定した状態で所定位置に供給できる供給装置が切望されていた。このような供給装置は、暫定的に圧縮成形したうえで、供給位置に供給しておき、加熱調理時(加熱調理前)に所定の形状に成形する方法が想定されるところ、粉状または粒状の食材を圧縮成形する技術として、貫通孔に充填された粉末材料を突起によって圧縮成形し、貫通孔を反転させて逆向きに押し出して排出する装置が開発されていた(特許文献2参照)。
【0008】
ところが、上記技術は、圧縮加工によって食品を完成させるものであることから、食材を間欠供給するものではなく、また、十分な圧縮力を作用させて加工するものであることから、その後の成形(圧縮による拡張変形等)を考慮する必要がないものであった。従って、食材を成形可能な状態で食品加工機(加熱調理器)に供給する装置として使用できるものではなかった。また、前記技術を加工食材の供給装置に転用するとしても、加工前(加熱調理前)の食材は、その食材自体または調味料等の配合状態その他の諸条件に応じて粘性が異なることから、弱い粘性であるとはいえ、その粘性の程度によっては、圧縮時における圧縮力を支える底板部分(前掲技術の「鍔板」)に密着し、排出時には容易に剥離されないことも想定されるものであった。
【0009】
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、粉状または粒状の食材を食品加工機に供給する装置であって、食材を安定した状態で所定位置に供給できる供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、食品加工機による加工前の粉状または粒状の加工食材を所定量ごとに間欠供給するための装置であって、内部を所定容積とする貫通孔を有する計量部と、この計量部の貫通孔に対して加工食材を充填する充填部と、前記計量部の貫通孔に充填された加工食材を該貫通孔から排出するための排出部と、前記貫通孔が前記充填部から前記排出部までの間を往復移動させるために前記計量部に対して駆動力を付与する駆動手段とを備え、前記計量部は、前記貫通孔の底部を閉口状態と開口状態との二形態を現出させる開閉部を備えるものであり、前記排出部は、前記計量部の前記貫通孔の内部に侵入可能な侵入部を備え、この侵入部は、前記開閉部により前記貫通孔の底部が閉口状態となるとき該貫通孔内に侵入して加工食材を圧縮する圧縮ストロークと、前記開閉部により前記貫通孔の底部が開口状態となるとき該貫通孔内に侵入させて加工食材を排出する排出ストロークとの二種類の侵入形態を出現させるものであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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