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公開番号2025109455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003356
出願日2024-01-12
発明の名称配管ガイド
出願人株式会社オンダ製作所
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F16L 1/00 20060101AFI20250717BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】多重管へ挿し込みやすく、かつ多重管から抜けにくい配管ガイドを提供する。
【解決手段】配管ガイドは、内管固定部と、外管固定部と、ガイド部と、を備える。外管固定部は、基部と、係合部と、バネ機能部と、を備える。係合部は、基部の外周に設けられ、外管固定部が外管の内周側に挿し込まれた際に、外管の内周部に引っ掛かり、外管固定部が外管から引き抜かれる方向へ変位するのを抑制する。バネ機能部は、基部の外周に設けられ、外管固定部が外管の内周側に挿し込まれた際に弾性変形し、弾性力で外管を径方向外側へと付勢する。係合部は、バネ機能部によって外管が径方向外側へと付勢されるのに伴って外管が径方向内側へと付勢される箇所において外管の内周部に引っ掛かる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
波付管である外管と前記外管の内周側に通される内管とが含まれる多重管を、狭所へ通管して敷設する際に用いられる配管ガイドであって、
前記内管の端部から前記内管の内周側に挿し込まれることにより、前記内管に対して固定される内管固定部と、
前記内管固定部に連設され、前記内管固定部が前記内管に固定された状態で、前記外管と前記内管との相対位置が軸方向へずらされて、前記外管の一部が前記内管の端部から延出する位置へと押し出される際に、前記外管の端部から前記外管の内周側に挿し込まれることにより、前記外管に対して固定される外管固定部と、
前記外管固定部に連設され、前記外管固定部が前記外管の内周側に挿し込まれた際に、前記外管の端部から突出する位置に配置されるガイド部と、
を備え、
前記外管固定部は、
前記内管固定部と前記ガイド部との間に設けられる基部と、
前記基部の外周に設けられ、前記外管固定部が前記外管の内周側に挿し込まれた際に、前記外管の内周部に引っ掛かることにより、前記外管固定部が前記外管から引き抜かれる方向へ変位するのを抑制する係合部と、
前記基部の外周に設けられ、前記外管固定部が前記外管の内周側に挿し込まれた際に弾性変形し、弾性変形に伴って生じる弾性力で、前記外管を径方向外側へと付勢するバネ機能部と、
を備え、
前記係合部は、前記バネ機能部によって前記外管が径方向外側へと付勢されるのに伴って、前記外管が径方向内側へと付勢される箇所において前記外管の内周部に引っ掛かるように構成されている、
配管ガイド。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の配管ガイドであって、
前記係合部は、前記バネ機能部が前記外管の内周側に配置されている箇所において前記外管に対して外力が加えられて前記外管を径方向内側へと変形させた際に、前記外管が径方向外側へ変形する箇所において前記外管の内周部に引っ掛かるように構成されている、
配管ガイド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の配管ガイドであって、
前記係合部は、軸方向に沿って縦列に配置され、それぞれが径方向へ突出する複数のツメを有し、
前記複数のツメのうち、前記内管固定部に最も近い位置にあるツメは、他の位置にあるツメよりも、径方向への突出量が小となる形状とされている、
配管ガイド。
【請求項4】
請求項3に記載の配管ガイドであって、
前記複数のツメは、それぞれにおける前記ガイド部側となる位置に突出方向先端部があり、前記突出方向先端部から前記内管固定部側に向かって径方向寸法が徐々に小さくなる傾斜面を有する、
配管ガイド。
【請求項5】
請求項4に記載の配管ガイドであって、
前記傾斜面は、前記突出方向先端部から前記内管固定部側に向かって周方向寸法が徐々に大きくなる形状とされている、
配管ガイド。
【請求項6】
請求項5に記載の配管ガイドであって、
前記複数のツメのうち、前記内管固定部に最も近い位置にあるツメは、他の位置にあるツメよりも、前記傾斜面の軸方向に対する傾斜角が緩傾斜となる形状とされている、
配管ガイド。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の配管ガイドであって、
前記基部は、
外周側に前記係合部及び前記バネ機能部が存在しない部分である第1部分と、
外周側に前記係合部及び前記バネ機能部が存在する部分である第2部分と、
を有し、
前記第1部分は、前記ガイド部と前記第2部分との間に設けられ、
前記第2部分は、前記第1部分と前記内管固定部との間に設けられており、
前記第1部分は、前記外管の内径に相当する外径とされて前記外管に嵌り込むことにより、前記配管ガイドを前記多重管の軸方向に対して傾ける向きの力が前記配管ガイド又は前記外管に作用した場合でも、前記外管固定部の周りでは前記外管固定部と前記外管とが同一軸線上に配置される状態を維持可能に構成されている、
配管ガイド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、配管ガイドに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
多重管を敷設する際に用いられる配管ガイドが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の配管ガイドは、外管の内周部に引っ掛かる係合突起を有し、この係合突起によって配管ガイドから外管が外れるのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6896225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
床下等の空間が狭い場合、通線工具で多重管を引っ張って通管を行う場合がある。その際、通線工具は、粘着テープ等を利用して多重管に固定されていた。これに対し、本件発明者らは、上述のような配管ガイドを多重管に取り付けて、配管ガイドと通線工具とを連結することを検討している。しかし、本件発明者らが検討を重ねた結果、以下のような課題を新たに見出すに至った。
【0005】
配管ガイドを通線工具で引っ張る場合、配管ガイドには、多重管の端部から引き抜かれる方向へ強い負荷がかかることがある。配管ガイドを通線工具で引っ張った際に、配管ガイドが外管の端部から引き抜かれてしまうと、配管ガイド及び内側パイプが、外管の端部から引き出されてしまい、多重管を適切に敷設することができなくなる。
【0006】
このような問題に対しては、例えば係合突起の突出高さを高くすることにより、外管を配管ガイドから外れにくくすることはできる。しかし、単に係合突起の突出高さを高くするだけでは、配管ガイドを外管へ挿し込みにくくなる、という問題を招く。
【0007】
本開示の一局面においては、多重管へ挿し込みやすく、かつ多重管から抜けにくい配管ガイドを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示の一態様は、波付管である外管と外管の内周側に通される内管とが含まれる多重管を、狭所へ通管して敷設する際に用いられる配管ガイドであって、内管固定部と、外管固定部と、ガイド部と、を備える。内管固定部は、内管の端部から内管の内周側に挿し込まれることにより、内管に対して固定される。外管固定部は、内管固定部に連設され、内管固定部が内管に固定された状態で、外管と内管との相対位置が軸方向へずらされて、外管の一部が内管の端部から延出する位置へと押し出される際に、外管の端部から外管の内周側に挿し込まれることにより、外管に対して固定される。ガイド部は、外管固定部に連設され、外管固定部が外管の内周側に挿し込まれた際に、外管の端部から突出する位置に配置される。外管固定部は、基部と、係合部と、バネ機能部と、を備える。基部は、内管固定部とガイド部との間に設けられる。係合部は、基部の外周に設けられ、外管固定部が外管の内周側に挿し込まれた際に、外管の内周部に引っ掛かることにより、外管固定部が外管から引き抜かれる方向へ変位するのを抑制する。バネ機能部は、基部の外周に設けられ、外管固定部が外管の内周側に挿し込まれた際に弾性変形し、弾性変形に伴って生じる弾性力で、外管を径方向外側へと付勢する。係合部は、バネ機能部によって外管が径方向外側へと付勢されるのに伴って、外管が径方向内側へと付勢される箇所において外管の内周部に引っ掛かるように構成されている。
【0009】
このように構成された配管ガイドによれば、外管固定部には、上述のような係合部に加えてバネ機能部が設けられている。そのため、係合部が外管の内周部に引っ掛かることで、配管ガイドが外管から引き抜かれるのを抑制できる。特に、バネ機能部によって外管が径方向外側へと付勢される際、係合部が外管の内周部に引っ掛かる箇所では、外管が径方向内側へと付勢される。したがって、係合部と外管の内周部との接触圧を高めることができ、これにより、配管ガイドを多重管から抜けにくくすることができる。また、バネ機能部は外管を径方向外側に付勢するので、バネ機能部自体も配管ガイドが外管から引き抜かれるのを抑制する。したがって、バネ機能部及び係合部に相当する構成を備えていない従来技術に比べ、配管ガイドを多重管から抜けにくくすることができる。また、配管ガイドを多重管に取り付けるため、外管固定部を外管に挿し込む際には、バネ機能部を弾性変形させて径方向内側へ変位させれば、外管固定部を外管に挿し込む際にバネ機能部が邪魔になることはない。したがって、係合突起の突出高さを高くする場合とは異なり、バネ機能部を設けたことにより、多重管への挿し込みやすさが損なわれることはない。
【0010】
なお、本開示の配管ガイドは、更に以下のような構成を備えていてもよい。
(2)本開示の一態様では、係合部は、バネ機能部が外管の内周側に配置されている箇所において外管に対して外力が加えられて外管を径方向内側へと変形させた際に、外管が径方向外側へ変形する箇所において外管の内周部に引っ掛かるように構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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