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公開番号2025109398
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003258
出願日2024-01-12
発明の名称シート姿勢保持装置
出願人日鉄テックスエンジ株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B23K 9/32 20060101AFI20250717BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】補助者を必要とすることなく好適な姿勢にシートを保持することができて、作業現場において簡単に設置することが可能なシート姿勢保持装置を提供すること。
【解決手段】シート姿勢保持装置1は、下部フレーム10と、下部フレームから立設される中央フレーム20と、中央フレームの上部を構成する上部バー26に元部側を取り付けられ、先端部側が足場70の手摺80に掛止可能な掛止部45となっている掛止部材40と、上部バー26から上方に向かって延設されていて、足場の手摺に掛止された掛止部材のある側とは反対側へ傾斜している上部フレーム30とを備える。シート姿勢保持装置1は、火花養生シート90が取り付けられることにより当該シートの姿勢を保持するものである。掛止部材40は、上部バー26の軸回りに回転可能である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
載置される下部フレームと、
前記下部フレームから立設される中央フレームと、
前記中央フレームの上部を構成する上部バーに元部側を取り付けられ、前記元部とは反対の先端部側が既設設備の手摺に掛止可能な掛止部となっている掛止部材と、
前記上部バーから上方に向かって延設されていて、前記既設設備の手摺に掛止された前記掛止部材のある側とは反対側へ傾斜している上部フレームと、を備え、
前記上部フレームおよび前記中央フレームに沿ってシートが取り付けられることにより当該シートの姿勢を保持するシート姿勢保持装置であって、
前記掛止部材は、前記上部バーの軸回りに回転可能に取り付けられていることを特徴とするシート姿勢保持装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシート姿勢保持装置であって、
前記掛止部材は、前記上部バーの軸方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とするシート姿勢保持装置。
【請求項3】
請求項2に記載のシート姿勢保持装置であって、
前記掛止部材を複数備え、
前記複数の掛止部材の各々は、前記元部から前記掛止部までの長さを変更可能に構成されていることを特徴とするシート姿勢保持装置。
【請求項4】
請求項1から3までの何れかに記載のシート姿勢保持装置であって、
前記下部フレームは、前記中央フレームが延設されている第1下部バーと、前記掛止部材が前記既設設備の手摺に掛止された状態において前記第1下部バーよりも当該既設設備に近い位置に位置する第2下部バーとを有し、前記第1下部バーと前記第2下部バーとが一定距離離されて連結されたものであることを特徴とするシート姿勢保持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火花養生シート等のシートを取り付けることでそのシートの姿勢を保持するシート姿勢保持装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば製鉄所の工場内や屋外に設置される足場等の既設設備の一部(例えば手摺)が腐食した場合、その腐食箇所を修理する必要がある。修理においては、グラインダーやプラズマ切断機等を使って腐食箇所を切断し、新しい部材をアーク溶接等の溶融溶接により繋ぎ合わせる。このような切断や溶接の作業時には火花が飛び散る。よって、飛散した火花で火災等が発生するのを防止するため、火花養生シート(スパッタシート)を設置して、火花を受け止める必要がある。
【0003】
従来の作業現場では、溶接等の作業中、作業者とは別の補助者が、作業者の近くで火花養生シートを把持してその姿勢を保持することで、火花が落下等するのを防止していた。具体的には例えば、図16に示すように、補助者PBが、手摺800の内側(通路側)の作業床720上に作業者PAと並んで立ち、火花養生シート900の上部を把持して手摺800の外側(通路とは反対の側)へ、溶接等の対象箇所を囲うように垂らすことで火花養生を行っていた。あるいは、図17に示すように、補助者PBが、高所作業車HVを使ったり、作業者の立つ足場とは別に補助者用に仮設された足場を使ったりして、手摺800を挟んで作業者PAと向かい合って立ち、火花養生シート900の上部を把持して手摺800の外側から、溶接等の対象箇所を囲うように垂らすことで火花養生を行っていた。
【0004】
これらの火花養生の方法では、どちらも、火花養生シートの姿勢保持のための補助者が必要となる。そのため、溶接等の作業を一人の作業者で完了することができない。また、補助者は作業が完了するまで火花養生シートの姿勢保持のために両手を上げていなければならず、作業時間が長くなった場合は疲れてしまう。また、図16に示した方法では、作業者に補助者が並んで立っているため、溶接等の作業スペースを補助者が埋めてしまい、溶接等の作業性が悪くなることがある。また、図17に示した方法では、高所作業車や仮設足場を使用する分の費用が必要となり、設備修理の費用が高くなってしまう。
【0005】
ところで従来より、溶接等により生じる火花の養生装置として、下記特許文献1に示すものが知られている。下記特許文献1に記載の養生装置では、耐火シートを含む火花受け部を傘状に開いた状態で、火花受け部に連結されている棒状本体部の端部に設けられたフック部を、溶接対象の配管自体に引っ掛けて吊るすことができるようになっている。この文献に記載の養生装置によれば、溶接個所のある配管の下方に耐火シートを設置でき、溶接火花を確実に受け止めることが可能であるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-229685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の養生装置は、溶接個所のほぼ真下に耐火シートを設置するものであり、作業者が立っている高さよりも低い位置に耐火シートを設置するものである。このため、強い風が吹いている作業現場では、溶接火花が耐火シートに着地する前に吹き流されてしまい、溶接火花を耐火シートによって好適に受け止めることができない場合がある。また、溶接個所の下方に耐火シート(火花受け部)を配置できるだけの十分なスペースがない場合には養生装置を設置できない。よって、上記特許文献1に記載の養生装置は、風を受ける環境に設置されることがあったり、作業者が歩行する床材が配されていたりする足場のような既設設備に対しては取り付けることが難しい。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは、補助者を必要とすることなく火花を受け止めるのに適した姿勢に火花養生シート等のシートを保持することができて、溶接等の作業現場において簡単に設置することが可能なシート姿勢保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされたシート姿勢保持装置の一態様は、載置される下部フレームと、前記下部フレームから立設される中央フレームと、前記中央フレームの上部を構成する上部バーに元部側を取り付けられ、前記元部とは反対の先端部側が既設設備の手摺に掛止可能な掛止部となっている掛止部材と、前記上部バーから上方に向かって延設されていて、前記既設設備の手摺に掛止された前記掛止部材のある側とは反対側へ傾斜している上部フレームと、を備え、前記上部フレームおよび前記中央フレームに沿ってシートが取り付けられることにより当該シートの姿勢を保持するシート姿勢保持装置であって、前記掛止部材は、前記上部バーの軸回りに回転可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
この態様のシート姿勢保持装置によれば、掛止部材の掛止部を既設設備の手摺に掛止させ、下部フレームを載置することにより、既設設備の下方に設置スペースを必要とすることなく、当該シート姿勢保持装置を既設設備に取り付けることができる。そして、火花養生シート等のシートを上部フレームに取り付け、上部フレームおよび中央フレームの形状に沿って下部フレームの載置面まで、張った状態に保ちつつ垂らしていく。これにより、既設設備の近くで、火花を受け止め易い起立姿勢のままシートを保持することが可能となる。よって、シートを起立姿勢に保持する補助者がいなくても、溶接等の作業を行う作業者だけで、火花養生シート等のシートが好適に設置された状態で安全に溶接等の作業を行うことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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