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公開番号2025108301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024002149
出願日2024-01-10
発明の名称柱梁接合部の耐火被覆方法及び耐火被覆構造
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20250715BHJP(建築物)
要約【課題】下地材を設けることなく柱梁接合部を耐火被覆材で覆うことが可能な柱梁接合部の耐火被覆方法及び柱梁接合部の耐火被覆構造を提供することである。
【解決手段】工場において、木製柱10の柱側被覆面14に柱側控え面17が設けられるように柱側耐火被覆材40aを貼り付ける工程と、工場において、木製梁20の梁側被覆面24に梁側控え面26が設けられるように梁側耐火被覆材50aを貼り付ける工程と、建築現場において、木製柱10に木製梁20を柱側被覆面17と梁側被覆面26とが同一面状となるように柱側接合金具12と梁側接合金具22とを用いて接合する工程と、建築現場において、柱側控え面17と梁側控え面26とに亘って控え面側耐火被覆材60を貼り付けて柱側接合金具12及び梁側接合金具22を覆う工程と、を有する柱梁接合部の耐火被覆方法及び耐火被覆構造。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木製柱に木製梁が接合された柱梁接合部の耐火被覆方法であって、
工場において、前記木製柱の、前記木製梁が接合される柱側接合面に垂直な柱側被覆面に、前記柱側接合面の側から所定範囲に前記柱側被覆面が露出する柱側控え面が設けられるように柱側耐火被覆材を貼り付ける工程と、
工場において、前記木製梁の、前記木製柱に接合される梁側接合面に垂直な梁側被覆面に、前記梁側接合面の側から所定範囲に前記梁側被覆面が露出する梁側控え面が設けられるように梁側耐火被覆材を貼り付ける工程と、
建築現場において、前記柱側耐火被覆材が貼り付けられた前記木製柱に前記梁側耐火被覆材が貼り付けられた前記木製梁を、前記柱側被覆面と前記梁側被覆面とが同一面状となるように、前記柱側接合面に取り付けた柱側接合金具と前記梁側接合面に取り付けた梁側接合金具とを用いて接合する工程と、
建築現場において、前記木製柱に前記木製梁を接合した後、前記柱側控え面と前記梁側控え面とに亘って控え面側耐火被覆材を貼り付けて前記柱側接合金具及び前記梁側接合金具を前記控え面側耐火被覆材で覆う工程と、を有することを特徴とする柱梁接合部の耐火被覆方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記柱側耐火被覆材、前記梁側耐火被覆材及び前記控え面側耐火被覆材が、それぞれ耐水強化石膏ボードである、請求項1に記載の柱梁接合部の耐火被覆方法。
【請求項3】
工場において、前記柱側耐火被覆材の上に、前記柱側控え面の側から所定範囲に前記柱側耐火被覆材の表面が露出する副柱側控え面が設けられるように副柱側耐火被覆材を貼り付ける工程と、
工場において、前記梁側耐火被覆材の上に、前記梁側控え面の側から所定範囲に前記梁側耐火被覆材の表面が露出する副梁側控え面が設けられるように副梁側耐火被覆材を貼り付ける工程と、
建築現場において、前記柱側控え面と前記梁側控え面とに亘って前記控え面側耐火被覆材を貼り付けた後、前記副柱側控え面と前記副梁側控え面とに亘って副控え面側耐火被覆材を貼り付ける工程と、をさらに有する請求項1または2に記載の柱梁接合部の耐火被覆方法。
【請求項4】
木製柱に木製梁が接合された柱梁接合部の耐火被覆構造であって、
前記木製柱の、前記木製梁が接合される柱側接合面に垂直な柱側被覆面に、前記柱側接合面の側から所定範囲に前記柱側被覆面が露出する柱側控え面が設けられるように貼り付けられた柱側耐火被覆材と、
前記木製梁の、前記木製柱に接合される梁側接合面に垂直且つ前記柱側被覆面と同一面状の梁側被覆面に、前記梁側接合面の側から所定範囲に前記梁側被覆面が露出する梁側控え面が設けられるように貼り付けられた梁側耐火被覆材と、
前記柱側控え面と前記梁側控え面とに亘って貼り付けられ、前記柱側接合面に取り付けた柱側接合金具と前記梁側接合面に取り付けられて柱側接合金具に接合される梁側接合金具とを覆う控え面側耐火被覆材と、を有することを特徴とする柱梁接合部の耐火被覆構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木製柱に木製梁が接合された柱梁接合部の耐火被覆方法及び耐火被覆構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば研修施設、社員寮、集合住宅などの建築物として、環境対策のために、躯体の一部を木製柱と木製梁とを用いた木造としたものが知られている。このような建築物では、躯体の耐火性を高めるために、木製柱の表面及び木製梁の表面に、それぞれ石膏ボードなどの耐火被覆材を貼り付けた構成とするのが一般的である。
【0003】
従来、木製柱に木製梁が接合された柱梁接合部を耐火被覆材で被覆する耐火被覆方法ないし耐火被覆構造として、工場において、予め木製柱の表面及び木製梁の表面に耐火被覆材を貼り付けておき、トラック等で搬送した木製柱と木製梁とを建築現場において接合金具を用いて接合した後、接合金具を覆うように柱梁接合部の残りの部分に耐火被覆材を貼り付けるようにした耐火被覆方法ないし耐火被覆構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-63733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の耐火被覆方法ないし耐火被覆構造では、接合金具を覆う耐火被覆材を貼り付けるために、木製柱と木製梁との間に耐火被覆材を支持する下地材を設ける必要があり、その作業が煩雑である、という問題点があった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、下地材を設けることなく柱梁接合部を耐火被覆材で覆うことが可能な柱梁接合部の耐火被覆方法及び耐火被覆構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の柱梁接合部の耐火被覆方法は、木製柱に木製梁が接合された柱梁接合部の耐火被覆方法であって、工場において、前記木製柱の、前記木製梁が接合される柱側接合面に垂直な柱側被覆面に、前記柱側接合面の側から所定範囲に前記柱側被覆面が露出する柱側控え面が設けられるように柱側耐火被覆材を貼り付ける工程と、工場において、前記木製梁の、前記木製柱に接合される梁側接合面に垂直な梁側被覆面に、前記梁側接合面の側から所定範囲に前記梁側被覆面が露出する梁側控え面が設けられるように梁側耐火被覆材を貼り付ける工程と、建築現場において、前記柱側耐火被覆材が貼り付けられた前記木製柱に前記梁側耐火被覆材が貼り付けられた前記木製梁を、前記柱側被覆面と前記梁側被覆面とが同一面状となるように、前記柱側接合面に取り付けた柱側接合金具と前記梁側接合面に取り付けた梁側接合金具とを用いて接合する工程と、建築現場において、前記木製柱に前記木製梁を接合した後、前記柱側控え面と前記梁側控え面とに亘って控え面側耐火被覆材を貼り付けて前記柱側接合金具及び前記梁側接合金具を前記控え面側耐火被覆材で覆う工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の柱梁接合部の耐火被覆方法は、上記の構成において、前記柱側耐火被覆材、前記梁側耐火被覆材及び前記控え面側耐火被覆材が、それぞれ耐水強化石膏ボードであるのが好ましい。
【0009】
本発明の柱梁接合部の耐火被覆方法は、上記の構成において、工場において、前記柱側耐火被覆材の上に、前記柱側控え面の側から所定範囲に前記柱側耐火被覆材の表面が露出する副柱側控え面が設けられるように副柱側耐火被覆材を貼り付ける工程と、工場において、前記梁側耐火被覆材の上に、前記梁側控え面の側から所定範囲に前記梁側耐火被覆材の表面が露出する副梁側控え面が設けられるように副梁側耐火被覆材を貼り付ける工程と、建築現場において、前記柱側控え面と前記梁側控え面とに亘って前記控え面側耐火被覆材を貼り付けた後、前記副柱側控え面と前記副梁側控え面とに亘って副控え面側耐火被覆材を貼り付ける工程と、をさらに有するのが好ましい。
【0010】
本発明の柱梁接合部の耐火被覆構造は、木製柱に木製梁が接合された柱梁接合部の耐火被覆構造であって、前記木製柱の、前記木製梁が接合される柱側接合面に垂直な柱側被覆面に、前記柱側接合面の側から所定範囲に前記柱側被覆面が露出する柱側控え面が設けられるように貼り付けられた柱側耐火被覆材と、前記木製梁の、前記木製柱に接合される梁側接合面に垂直且つ前記柱側被覆面と同一面状の梁側被覆面に、前記梁側接合面の側から所定範囲に前記梁側被覆面が露出する梁側控え面が設けられるように貼り付けられた梁側耐火被覆材と、前記柱側控え面と前記梁側控え面とに亘って貼り付けられ、前記柱側接合面に取り付けた柱側接合金具と前記梁側接合面に取り付けられて柱側接合金具に接合される梁側接合金具とを覆う控え面側耐火被覆材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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