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公開番号
2025107976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024225560
出願日
2024-12-20
発明の名称
潤滑組成物用のメラミン系化合物
出願人
アフトン・ケミカル・コーポレーション
,
Afton Chemical Corporation
代理人
弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類
C23F
11/00 20060101AFI20250714BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】トリルトリアゾールに匹敵する性能を提供し、トランスミッション流体、アクスル流体、ディファレンシャル流体、トラクター流体、産業用ギア流体、及び/又は他のギアタイプ用途のための潤滑剤配合物と適合性である代替の銅腐食抑制剤を提供する。
【解決手段】トランスミッション流体(手動、自動、デュアルクラッチ、又は電動)、アクスル流体、ディファレンシャル流体、トラクター流体、産業用ギア流体、及び/又は他のギアタイプ用途のための潤滑流体のための腐食抑制剤として好適なメラミン系化合物。メラミン系化合物は、ヒドロカルビル置換メラミンポリカルボン酸又は無水物化合物を形成するのに有効な条件でメラミンと反応させたヒドロカルビル置換コハク酸無水物の反応生成物を含む油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体の形態である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式Iの構造を有する油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体の形態の腐食抑制剤であって、
JPEG
2025107976000018.jpg
22
128
式中、R
1
、R
2
、及びR
3
の各々が、独立して、-NH
2
、ヒドロカルビル置換スクシンイミド基、又はヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミド基であり、R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの1つ又は2つが、独立して、前記ヒドロカルビル置換スクシンイミド基又は前記ヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミド基のいずれかであり、残りのR
1
、R
2
、及びR
3
が、独立して、前記-NH
2
又はヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミドのいずれかである、腐食抑制剤。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記スクシンイミド基又は前記ジカルボン酸-アミド基のヒドロカルビル置換基が、C12~C30ヒドロカルビル基、好ましくはC12~C24ヒドロカルビル基である、請求項1に記載の腐食抑制剤。
【請求項3】
前記腐食抑制剤が、約5重量パーセント~約25重量パーセントの窒素を有する、請求項1に記載の腐食抑制剤。
【請求項4】
前記腐食抑制剤が、ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物とメラミンとの反応生成物であり、前記ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物の、前記メラミンに対するモル過剰を伴い、好ましくは前記ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物の、前記メラミンに対するモル比が、約1.1:1~約4:1、好ましくは約1.1:1~約3:1である、請求項1に記載の腐食抑制剤。
【請求項5】
R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの1つが、独立して、前記ヒドロカルビル置換スクシンイミド基又はヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミン基のいずれかであり、R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの残りの2つが、-NH
2
基である、請求項1に記載の腐食抑制剤。
【請求項6】
R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの2つが、独立して、前記ヒドロカルビル置換スクシンイミド基又は前記ヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミン基のいずれかであり、R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの残りの1つが、前記-NH
2
基である、請求項5に記載の腐食抑制剤。
【請求項7】
前記油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体が、以下の構造のうちの1つ以上を有し、
JPEG
2025107976000019.jpg
128
169
式中、その各R基が、独立して、C12~C30ヒドロカルビル基である、請求項1に記載の腐食抑制剤。
【請求項8】
約0.1~約0.5重量パーセントの前記腐食抑制剤を含む潤滑組成物が、150℃で168時間、ASTM D130に準拠して試験した後に約100ppm未満の銅を示す、請求項1に記載の腐食抑制剤。
【請求項9】
油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体腐食抑制剤を調製する方法であって、ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物をメラミンと反応させることを含み、前記ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物の、前記メラミンに対するモル過剰を伴う、方法。
【請求項10】
ヒドロカルビル置換基が、C12~C30ヒドロカルビル基、好ましくはC12~C24ヒドロカルビル基である、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、潤滑剤添加剤に好適なメラミン系化合物、特に、腐食抑制剤として好適なメラミン系化合物、及び改善された銅腐食性能を達成するためのそのようなメラミン系化合物を含む潤滑組成物に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
トランスミッション(手動、自動、デュアルクラッチ、及び/又は電動)、アクスル、ディファレンシャル、並びに/あるいは産業用ギアは、一般に、所望の用途に好適な特定の性能特性を提供する潤滑剤を必要とする。典型的には、そのような用途のための潤滑剤は、例えば、極圧、耐摩耗性、摩擦、及び/又は銅腐食のうちの1つ以上の性能特性を満たす流体を必要とし得るが、そのような流体の一般的な要件のうちのいくつかのみを示唆し得る。性能を達成するために、各種の添加剤が潤滑剤に含まれ得る。例えば、そのような潤滑剤は、銅などの金属を腐食から保護するために、トリアゾールなどの油溶性銅腐食抑制剤を含むことが多い。
【0003】
トリルトリアゾール(例えば、メチル置換ベンゾトリアゾール)は、トランスミッション流体、アクスル流体、ディファレンシャル流体、トラクター流体、及び/又は産業用ギア流体に良好な銅腐食性能を提供する一般的な銅腐食抑制剤であり、トリルトリアゾールを一般に含むいくつかの用途を示唆している。銅腐食は、ASTM D130及び/又はASTM D130のより極端なバージョンに従って、150℃で最大168時間試験を延長することによって評価することができる。銅腐食は、目視による変色評価及び/又は潤滑剤中の銅浸出の量によって測定される。トリルトリアゾールは、そのような流体においてほとんど変色せず、低レベルの銅浸出で効果的な腐食抑制を提供することができるが、トリルトリアゾールの使用は、いくつかの理由で望ましくない場合がある。トリルトリアゾールに匹敵する性能を提供し、トランスミッション流体、アクスル流体、ディファレンシャル流体、トラクター流体、産業用ギア流体、及び/又は他のギアタイプ用途のための潤滑剤配合物と適合性である代替の銅腐食抑制剤を見出すことは、困難であった。
【発明の概要】
【0004】
1つのアプローチ又は実施形態では、油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体の形態の腐食抑制剤が本明細書に記載され、いくつかの態様では、式Iの構造を有し、
【0005】
JPEG
2025107976000001.jpg
22
128
式中、R
1
、R
2
、及びR
3
の各々が、独立して、-NH
2
、ヒドロカルビル置換スクシンイミド基、又はヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミド基であり、R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの1つ又は2つが、独立して、ヒドロカルビル置換スクシンイミド基又はヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミド基のいずれかであり、残りのR
1
、R
2
、及びR
3
が、独立して、-NH
2
又はヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミドのいずれかである。
【0006】
他のアプローチ又は実施形態では、前の段落の腐食抑制剤は、他の特徴又は実施形態を任意の組み合わせで含む。これらの他の特徴又は実施形態は、以下:スクシンイミド基若しくはジカルボン酸-アミド基のヒドロカルビル置換基が、C12~C30ヒドロカルビル基であること、並びに/又はスクシンイミド基若しくはジカルボン酸-アミド基のヒドロカルビル置換基が、C12~C24ヒドロカルビル基であること、並びに/又は腐食抑制剤が、約5重量パーセント~約25重量パーセントの窒素を有すること、並びに/又は腐食抑制剤が、ヒドロカルビル置換コハク酸若しくは無水物とメラミンとの反応生成物であり、ヒドロカルビル置換コハク酸若しくは無水物の、メラミンに対するモル過剰を伴うこと、並びに/又はヒドロカルビル置換コハク酸若しくは無水物の、メラミンに対するモル比が、約1.1:1~約4:1であること、並びに/又はヒドロカルビル置換コハク酸若しくは無水物の、メラミンに対するモル比が、約1.1:1~約3:1であること、並びに/又はR
1
、R
2
、及びR
3
のうちの1つが、独立して、ヒドロカルビル置換スクシンイミド基若しくはヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミン基のいずれかであり、R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの残りの2つが、-NH
2
基であること、並びに/又はR
1
、R
2
、及びR
3
のうちの2つが、独立して、ヒドロカルビル置換スクシンイミド基若しくはヒドロカルビル置換ジカルボン酸-アミン基のいずれかであり、R
1
、R
2
、及びR
3
のうちの残りの1つが、-NH
2
基であること、並びに/又は油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体が、以下の構造を有し、
【0007】
JPEG
2025107976000002.jpg
128
169
【0008】
式中、その各R基が、独立して、C12~C30ヒドロカルビル基であること、及び/若しくは約0.1~約0.5重量パーセントの腐食抑制剤を含む潤滑組成物が、150℃で168時間、ASTM D130に準拠して試験した後に約100ppm未満の銅を示すことのうちの1つを有することのうちの1つ以上を含む。
【0009】
別のアプローチ又は実施形態では、油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体腐食抑制剤を調製する方法が本明細書に記載される。一態様では、本方法は、ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物をメラミンと反応させることを含み、ヒドロカルビル置換コハク酸又は無水物の、メラミンに対するモル過剰を伴う。
【0010】
別のアプローチ又は実施形態では、前段落の油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体腐食抑制剤を調製する方法は、他の方法工程、特徴、又は実施形態を任意の組み合わせで含む。これらの他の工程、特徴、又は実施形態は、以下:ヒドロカルビル置換基が、C12~C30ヒドロカルビル基であること、並びに/又はヒドロカルビル置換基が、C12~C24ヒドロカルビル基であること、並びに/又はヒドロカルビル置換コハク酸若しくは無水物の、メラミンに対するモル比が、約1.1:1~約4:1であること、並びに/又はヒドロカルビル置換コハク酸若しくは無水物の、メラミンに対するモル比が、約1.1:1~約3:1であること、並びに/又は形成された腐食抑制剤が、約5~約25重量パーセントの窒素を有すること、並びに/又は反応条件が、約50℃~約200℃(他のアプローチでは、約50℃~約150℃若しくは約100℃~約200℃)の温度、及び約1~約20時間(他のアプローチでは、約4~約16時間、更なるアプローチでは、約6~約12時間)の反応時間を含むこと、並びに/又は形成された油溶性ヒドロカルビル置換メラミン誘導体が、式Iの構造を有し、
(【0011】以降は省略されています)
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