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公開番号2025107634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024000966
出願日2024-01-09
発明の名称紙製ボイド管の除去器具
出願人戸田建設株式会社
代理人個人
主分類E04G 19/00 20060101AFI20250714BHJP(建築物)
要約【課題】ボイド管の引き抜き作業を簡易化するとともに、比較的大型のボイド管にも適用可能とする。
【解決手段】ボイド管2の肉厚部分が挿入可能な離隔を空けて互いに平行に配置され、ボイド管2と周囲のコンクリート3との間に差し込まれる外側棒部10と、ボイド管2の内空側に配置される内側棒部11とが一部で連結された構造を有する。前記外側棒部10は、差し込まれる側の端部に、厚みが徐々に小さくなる尖鋭状の尖端部12が形成されるとともに、他端側に、該外側棒部10の軸方向に打撃力を加えるための台座部13が備えられる。前記内側棒部11は、ボイド管2から突出する側の端部に、該内側棒部11を中心軸回りに回転させるハンドル15が取り付け可能なハンドル取付部14が備えられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートに埋設された紙製ボイド管を除去する際に用いられる除去器具であって、
ボイド管の肉厚部分が挿入可能な離隔を空けて互いに平行に配置され、ボイド管と周囲のコンクリートとの間に差し込まれる外側棒部と、ボイド管の内空側に配置される内側棒部とが一部で連結された構造を有し、
前記外側棒部は、差し込まれる側の端部に、厚みが徐々に小さくなる尖鋭状の尖端部が形成されるとともに、他端側に、該外側棒部の軸方向に打撃力を加えるための台座部が備えられ、
前記内側棒部は、ボイド管から突出する側の端部に、該内側棒部を中心軸回りに回転させるハンドルが取り付け可能なハンドル取付部が備えられていることを特徴とする紙製ボイド管の除去器具。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記尖端部が外側に向けてく字状に屈曲して形成されている請求項1記載の紙製ボイド管の除去器具。
【請求項3】
前記ハンドル取付部は、棒状の前記ハンドルが内嵌可能で、かつ前記内側棒部の中心軸に直交する方向に軸方向が延びる管部材で構成されている請求項1記載の紙製ボイド管の除去器具。
【請求項4】
前記内側棒部は、ボイド管から突出する側の長さが前記外側棒部より長く形成されている請求項1記載の紙製ボイド管の除去器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートに穴などを設けるため予め埋設された紙製ボイド管を、コンクリートの硬化後簡易に除去するための紙製ボイド管の除去器具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、コンクリート躯体を貫通する穴などを設けるため、コンクリートを流し込む前に予め円筒状の紙製ボイド管を型枠内に設置しておき、コンクリートの硬化後、埋設された前記ボイド管を取り除く施工が行われていた。
【0003】
従来の前記ボイド管の除去方法は、図6(A)に示されるように、ボイド管50と周囲のコンクリート51との間に、バール52などの先端側の厚みが徐々に小さくなる尖鋭状に形成された鋼棒を差し込み、てこの原理でボイド管50をコンクリート51から引き剥がしながらバール52を徐々に奥に差し入れ、図6(B)に示されるように、ボイド管50の高さまで差し込んだならば、バール52を抜き取り、この隙間部分に、図6(C)に示されるように、単管パイプなどを組み立てて作製した除去器具53を挿入して巻き取る方法が一般的であった。
【0004】
従来の前記除去器具53は、単管パイプなどで構成され、所定の離隔距離を空けて平行配置された2本の縦部材55、56と、これら縦部材55、56の上端部に直交して固定されたハンドル部材57とを備えて構成されている。この除去器具53の使用方法は、一方の縦部材55を、前記バール52を抜き取った後のボイド管50とコンクリート51との隙間部分に挿入するとともに、他方の縦部材56を前記一方の縦部材55との間でボイド管50の肉厚部分を挟み込むようにボイド管50の内空側に位置させ、この状態で、前記ハンドル部材57を前記縦部材55、56の軸方向回りに回転させることにより、ボイド管50をコンクリート51から剥離するものである。
【0005】
このような除去器具53を用いた除去方法は、ボイド管50の直径が15cm以上、長さが500mm以上の比較的大型のボイド管50に用いられることが多く、これより小径で短尺のボイド管50には、下記特許文献1などに開示される、ボイド外しなどと呼ばれる手工具が用いられることが多い。下記特許文献1には、金属の円棒を、長さの中心よりやや偏心した箇所を基部として2重に、かつ平行して折り曲げてその基部に捻り廻し棒差込孔と、つなぎ止めとを設けて短円棒と長円棒とを形成し、長円棒の先端部を外向きに削成して尖鋭にした尖端部を設けた型枠抜取用の手工具が開示されている。
【0006】
この手工具を用いたボイド管の除去方法は、長円棒の尖端部を、ボイド管の密着する外周面に差し込み、そのボイド管を密着部より剥ぎ取りながら、更にその長円棒の尖端部をボイド管の長さまで差し込んで、他方の短円棒との間に挟着し、本体の折り曲げ基部に設けている捻り廻し棒差込孔に、別に形成した捻り廻し棒を差し込み、これを力強く捻り廻せば、ボイド管は本体の長短2重の平行円棒に挟着し捲きついて抜き取ることができるようになるというものである。
【0007】
また、近年では、2重の平行円棒の基端部に捻り廻し用のハンドル棒が一体に取り付けられ、ラチェット機構により一方向へ回転し易くした手工具も市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実開昭57-89751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1などに開示される手工具は、直径が15cm未満で、長さが500mm未満の比較的小型のボイド管にしか適用することができず、適用サイズに制限を有する欠点がある。
【0010】
直径15cm以上、長さ500mm以上の比較的大型のボイド管では、これに適した除去器具が存在しないため、上述の通り、図6に示されるように、バール52の差し込み作業を行った後、除去器具53を用いた巻取り作業を行うというように、2工程の作業が必要となり、引き抜き作業に多大な労力と時間を要していた。
(【0011】以降は省略されています)

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