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公開番号2025107159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024231207
出願日2024-12-26
発明の名称非ヒト哺乳動物の口腔用組成物および非ヒト哺乳動物の口腔ケア方法
出願人アース製薬株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 33/20 20060101AFI20250710BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】非ヒト哺乳動物において容易に口腔衛生を改善し得る手段を提供すること。
【解決手段】本発明は、非ヒト哺乳動物の口腔用組成物であって、(a)ラジカル発生触媒;(b)ラジカル発生源;(c)増粘剤;及び(d)水を含有し、前記増粘剤が少なくとも2.0質量%含まれることを特徴とする、口腔用組成物を提供する。また、非ヒト哺乳動物の口腔ケア方法であって、上記口腔用組成物を、前記非ヒト哺乳動物の歯及び/又は歯肉に付着させることを含む方法を提供する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
非ヒト哺乳動物の口腔用組成物であって、
(a)ラジカル発生触媒;
(b)ラジカル発生源;
(c)増粘剤;及び
(d)水
を含有し、前記増粘剤が少なくとも2.0質量%含まれることを特徴とする、口腔用組成物。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
さらに着色剤を含む、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
スケーリングされた前記非ヒト哺乳動物の口腔内に適用されることを特徴とする、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
非ヒト哺乳動物の歯周病の原因となる細菌及び/又は関連する細菌の、種類及び/又は数及び/又は出現頻度を減少させる、あるいは、その増加を抑制するための口腔用組成物である、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
非ヒト哺乳動物の口腔ケア方法であって、
請求項1に記載の口腔用組成物を、前記非ヒト哺乳動物の歯及び/又は歯肉に付着させること
を含む方法。
【請求項6】
スケーリングされた前記非ヒト哺乳動物の口腔内に適用されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
非ヒト哺乳動物の歯周病の原因となる細菌及び/又は関連する細菌の、種類及び/又は数及び/又は出現頻度を減少させる、あるいは、その増加を抑制するための口腔ケア方法である、請求項5に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非ヒト哺乳動物の口腔用組成物および非ヒト哺乳動物の口腔ケア方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
非ヒト哺乳動物の場合、主体的な意思をもって自ら歯ブラシを使用することや、口腔用殺菌剤を使用した口腔内殺菌を行うことができず、そのような処置は、飼主や獣医などの十分に訓練された第三者によって実施されなければ十分な効果を発揮することは難しい。歯周病は、2歳までのイヌの約80%、ネコの70%が罹患しているといわれており、歯周病を効果的に治療又は予防できる手段が求められている。
【0003】
歯周病は、口臭を発生させ、症状が進行すると歯茎の腫れや出血を生じさせ、歯を支持する骨を溶かしたり、歯周病の原因となる微生物が他の臓器に影響を及ぼし、場合によっては生命にかかわる症状を引き起こす。また、歯周病の中には、プラークに由来しないものや、更に重症化してしまうと、専門的な治療(主に抗生物質などによる化学的療法、抜歯等)を受けなくてはならず、例えば投与した薬剤によっては、副作用として種々の消化器系疾患を誘発するといった懸念もある。
【0004】
ヒトとペットなどの非ヒト哺乳動物では、生活環境や生活習慣が異なるため、口腔内環境も異なっており、口腔内に存在する細菌叢も異なる。また、ヒトとは異なり、ペットなどの非ヒト哺乳動物は嗜好性が合わないものは拒絶してしまう。また、ペットなどの非ヒト哺乳動物はうがいをすることができないため、口腔内に適用した組成物は飲み込んでしまうため、安全性が高い組成物が求められる。そのため、ヒトの口腔用組成物がそのまま非ヒト哺乳動物に適用できるとは限らないため、よりペットに適用した口腔内用組成物を開発する必要がある(例えば、特許文献1、2など)。
【0005】
市販の非ヒト哺乳動物用の歯磨きジェルは、歯ブラシによるブラッシング(物理的除去)を念頭に設計されている。すなわち、歯ブラシによる物理的除去を加味して、歯および歯肉の汚れを除去するよう設計されている。しかしながら、非ヒト哺乳動物は、歯ブラシを長時間使用するのは痛みより嫌悪感を生じ、正しいブラッシングが行えないなどの問題があった。このように従来提供されているペット用の口腔内用組成物では、口腔衛生環境の改善効果が十分に得られているとは言い難い状況である。
【0006】
近年、ラジカルを利用し、口腔においても適用可能な殺菌技術が開発されている。例えば、特許文献3には、口腔内付着物の除去用薬剤である、ラジカル発生剤を含む口腔用薬剤が開示されている。しかしながら、非ヒト哺乳動物において効果を発揮する口腔用組成物については開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-43016
特開2015-067539
国際公開第2022/014675号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非ヒト哺乳動物において容易に口腔衛生を改善し得る新たな手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するべく検討を行った結果、容易に非ヒト哺乳動物の口腔衛生の改善に寄与する口腔用組成物及びそれを用いた口腔ケア方法に関する発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下を含む。
【0010】
[1] 非ヒト哺乳動物の口腔用組成物であって、
(a)ラジカル発生触媒;
(b)ラジカル発生源;
(c)増粘剤;及び
(d)水
を含有し、前記増粘剤が少なくとも2.0質量%含まれることを特徴とする、口腔用組成物。
[2] 前記増粘剤がヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むことを特徴とする、項目1に記載の口腔用組成物。
[3] 前記ラジカル発生触媒はルイス酸性度が0.4eV以上のアンモニウム塩であることを特徴とする、項目1又は2に記載の口腔用組成物。
[4] 前記ラジカル発生触媒が、下記化学式(I)で表されるアンモニウム塩を含む、項目1~3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
JPEG
2025107159000002.jpg
44
94
(前記化学式(I)中、R

、R

、R

及びR

は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はアルキル基であり、エーテル結合、カルボニル基、エステル結合、もしくはアミド結合、又は芳香環が含まれていてもよく、X

は、アニオンである。)
[5] 前記化学式(I)で表されるアンモニウム塩が、下記化学式(II)で表されるアンモニウム塩である、項目4に記載の口腔用組成物。
JPEG
2025107159000003.jpg
44
97
(前記化学式(II)中、R
11
は、炭素数が5~40のアルキル基であり、エーテル結合、カルボニル基、エステル結合、もしくはアミド結合、又は芳香環が含まれていてもよく、R

及びX

は、前記化学式(I)と同じである。)
[6] 前記化学式(II)で表されるアンモニウム塩が、下記化学式(III)で表されるアンモニウム塩である、項目5の口腔用組成物。
JPEG
2025107159000004.jpg
35
99
(前記化学式(III)中、R
11
及びX

は、前記化学式(II)と同じである。)
[7] 前記化学式(2)で表されるアンモニウム塩が、塩化ベンゼトニウムおよび/または塩化ベンザルコニウムである、項目6に記載の口腔用組成物。
[8] 前記ラジカル発生源は亜ハロゲン酸、亜ハロゲン酸イオン及び亜ハロゲン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、項目1~7のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[9] 中性又はアルカリ性であることを特徴とする項目1~8のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[10] さらに着色剤を含む、項目1~9のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[11] スケーリングされた前記非ヒト哺乳動物の口腔内に適用されることを特徴とする、項目1~10のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[12] 前記非ヒト哺乳動物が、イヌ又はネコである、項目1~11のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[13] 非ヒト哺乳動物の歯周病の原因となる細菌及び/又は関連する細菌の、種類及び/又は数及び/又は出現頻度を減少させる、あるいは、その増加を抑制するための口腔用組成物である、項目1~12のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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