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公開番号2025104934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223131
出願日2023-12-28
発明の名称吸収性物品製造方法
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類A61F 13/15 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収性物品にスリットを形成する際に、カッターロールに刃残りが生じるのを抑制する
【解決手段】吸収性コア(132)と、非肌側シート(133)と、を有する吸収性物品(1)を製造する方法であって、カッターロール(551)とアンビルロール(552)を用いて、非肌側シート(133)にスリット(18)を形成するスリット形成工程(S105)を有し、カッターロール(551)は、周面(551f)から半径方向の外側に突出する刃(551c)を有し、アンビルロール(552)は、周面(552f)から半径方向の内側に窪んだ溝(552d)を有し、刃(551c)の一部(cp)が、スリット(18)が形成されるように、非肌側シート(133)を周面(552f)に向かって押圧し、刃(551c)の他の一部(np)が、スリット(18)が形成されないように、非肌側シート(133)を溝(552d)に向かって押圧する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
吸収性コアと、前記吸収性コアよりも厚さ方向の非肌側に設けられた非肌側シートと、を有する吸収性物品を製造する方法であって、
前記非肌側シートを搬送方向に搬送する、搬送工程と、
搬送される前記非肌側シートに前記吸収性コアを積層する積層工程と、
前記積層工程の後で、カッターロールと前記カッターロールと対向して配置されたアンビルロールを用いて、少なくとも前記非肌側シートにスリットを形成するスリット形成工程と、
を有し、
前記カッターロールは、周面から半径方向の外側に突出する刃を有し、
前記アンビルロールは、周面から半径方向の内側に窪んだ溝を有し、
前記刃の一部が、前記スリットが形成されるように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記アンビルロールの周面に向かって押圧し、
前記刃の他の一部が、前記スリットが形成されないように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記溝に向かって押圧する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記スリット形成工程において、前記刃は、前記厚さ方向において前記非肌側シートが設けられている側から、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記アンビルロールの周面に向かって押圧する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記吸収性物品は、少なくとも、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを含む吸収層、及び、前記吸収層よりも肌側に設けられた層、を有し、
前記吸収層の方が、前記吸収層よりも肌側に設けられた層よりも、平均繊維長が短く、且つ、平均繊維径が細い、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記刃の幅方向において、
前記刃の一方側の端は、前記溝の一方側の端と同じ位置、または、前記溝の一方側の端よりも一方側に位置し、
前記刃の他方側の端は、前記溝の他方側の端と同じ位置、または、前記溝の他方側の端よりも他方側に位置している、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項5】
請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記アンビルロールの周面と前記溝との境界部が面取りされている、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項6】
請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記スリット形成工程は、
前記搬送方向と直交する方向に沿った第1スリットを形成する第1スリット形成工程と、前記搬送方向に沿った第2スリットを形成する第2スリット形成工程と、を有し、
前記第1スリット形成工程において、前記刃の一部が、前記第1スリットが形成されるように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記アンビルロールの周面に向かって押圧し、
前記刃の他の一部が、前記第1スリットが形成されないように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記溝に向かって押圧する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記第1スリット形成工程において、前記刃は、前記搬送方向と直交する方向に対して所定の角度傾いた前記第1スリットを形成する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記吸収性物品は、互いに交差する前後方向と幅方向とを有し、
前記前後方向は、前記搬送方向に沿った方向であり、
前記第1スリット形成工程において、前記刃は、前記吸収性物品の前記前後方向における中央位置よりも一方側と他方側とで、前記搬送方向と直交する方向に対する前記第1スリットの傾きが逆になるように、前記第1スリットを形成する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項9】
請求項6に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記第1スリット形成工程で用いられる前記カッターロールは、前記搬送方向に沿って断続的に並ぶ複数の前記刃を有し、
前記第1スリット形成工程で用いられる前記アンビルロールは、前記搬送方向に沿って連続した前記溝を有している、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の吸収性物品製造方法であって、
前記吸収性物品は、互いに交差する前後方向と幅方向とを有し、
前記アンビルロールは、前記吸収性物品の前記幅方向における両端部に、前記溝を有している、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、陰唇に密着させて装着する陰唇間パッド等の吸収性物品が知られている。このような陰唇間パッド(吸収性物品)では、吸収体等の剛性が高い部材に複数のスリットを設けて、着用者の身体の凹凸に沿って3次元的に変形しやすくすることにより、着用時におけるフィット性を高めることができる。例えば、特許文献1には,製品の長手方向や短手方向に沿って複数のスリットが設けられた陰唇間パッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-97693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
陰唇間パッド(吸収性物品)の製造工程において、吸収体にスリットを形成する際には、複数の刃部を有するカッターロールと、アンビルロールとで吸収体を厚さ方向に挟み込みながら押圧する方法が一般的である。しかしながら、このような方法では、スリット形成後の吸収性コア等がカッターロールの刃部に付着(圧着)してしまい、刃から離脱し難くなる、所謂「刃残り」が生じやすく、製造効率が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、カッターロールとアンビルロールとを用いて吸収性物品にスリットを形成する際に、カッターロールに刃残りが生じるのを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性コアと、前記吸収性コアよりも厚さ方向の非肌側に設けられた非肌側シートと、を有する吸収性物品を製造する方法であって、前記非肌側シートを搬送方向に搬送する、搬送工程と、搬送される前記非肌側シートに前記吸収性コアを積層する積層工程と、前記積層工程の後で、カッターロールと前記カッターロールと対向して配置されたアンビルロールを用いて、少なくとも前記非肌側シートにスリットを形成するスリット形成工程と、を有し、前記カッターロールは、周面から半径方向の外側に突出する刃を有し、前記アンビルロールは、周面から半径方向の内側に窪んだ溝を有し、前記刃の一部が、前記スリットが形成されるように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記アンビルロールの周面に向かって押圧し、前記刃の他の一部が、前記スリットが形成されないように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記溝に向かって押圧する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カッターロールとアンビルロールとを用いて吸収性物品にスリットを形成する際に、カッターロールに刃残りが生じるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
展開状態のパッド1の平面図である。
図1のA-A矢視概略断面図である。
パッド1の構成を説明する図である。
パッド1の構成を説明する図である。
吸収層13の構成について説明する平面図である。
広葉樹吸水性繊維(広葉樹パルプ)と針葉樹吸水性繊維(針葉樹パルプ)の繊維長の分布を示す図である。
パッド1の製造工程を表すフロー図である。
パッド1等の吸収性物品を製造する製造装置500について説明する概略図である。
図9A~図9Cは、第1スリット18aを形成する際に用いられるカッターロール551の構成について説明する図である。
図10A~図10Bは、第1スリット18aを形成する際に用いられるアンビルロール552の構成について説明する図である。
カッターロール551とアンビルロール552によって第1スリット18aを形成する動作について説明する図である。
図12A及び図12Bは、カッターロールとアンビルロールとを用いてスリットを形成する際に、アンビルロールの周面に溝が設けられていない場合について説明する図である。
図13A及び図13Bは、カッターロールとアンビルロールとを用いてスリットを形成する際に、アンビルロールの周面に溝が設けられていた場合について説明する図である。
図13の変形例を表す図である。
図15A~図15Cは、第2スリット18bを形成する際に用いられるカッターロール561の構成について説明する図である。
第1スリット形成機構550の変形例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
吸収性コアと、前記吸収性コアよりも厚さ方向の非肌側に設けられた非肌側シートと、を有する吸収性物品を製造する方法であって、前記非肌側シートを搬送方向に搬送する、搬送工程と、搬送される前記非肌側シートに前記吸収性コアを積層する積層工程と、前記積層工程の後で、カッターロールと前記カッターロールと対向して配置されたアンビルロールを用いて、少なくとも前記非肌側シートにスリットを形成するスリット形成工程と、を有し、前記カッターロールは、周面から半径方向の外側に突出する刃を有し、前記アンビルロールは、周面から半径方向の内側に窪んだ溝を有し、前記刃の一部が、前記スリットが形成されるように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記アンビルロールの周面に向かって押圧し、前記刃の他の一部が、前記スリットが形成されないように、前記吸収性コア及び前記非肌側シートを前記溝に向かって押圧する、ことを特徴とする吸収性物品製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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