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公開番号
2025104890
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223048
出願日
2023-12-28
発明の名称
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物および積層体
出願人
日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
5/00 20060101AFI20250703BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明が解決しようとする課題は、高い意匠性を有するFRP塗装物品を優れた目止め性能により生産性を向上させ、長期の屋外暴露から保護することである。
【解決手段】成分(A):アクリルポリオール、成分(B):3官能以上の(メタ)アクリレート、成分(C):セルロースエステル樹脂からなる粘性調整剤、成分(D1):アシルフォスフィン系光重合開始剤、成分(D2):水素引き抜き型光重合開始剤、成分(E):紫外線吸収剤、成分(F):希釈溶剤、成分(G):ポリイソシアネートを含む、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であって、
前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、
成分(A):アクリルポリオール、
成分(B):3官能以上の(メタ)アクリレート、
成分(C):セルロースエステル樹脂からなる粘性調整剤、
成分(D1):アシルフォスフィン系光重合開始剤、
成分(D2):水素引き抜き型光重合開始剤、
成分(E):紫外線吸収剤、
成分(F):希釈溶剤、
成分(G):ポリイソシアネート、
を含み、
前記成分(A)の重量平均分子量が、25000~65000であり、
前記成分(A)の水酸基価が、30~100mgKOH/gであり、
前記成分(A)のガラス転移温度が、-20~20℃であり、
前記成分(A)は、酸価を有し、
前記成分(D1)が、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、フェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィン酸エチルおよびビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)2,4,4-トリメチルペンチルホスフィン=オキシド、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシドからなる群より選択される少なくとも1つであり、
前記成分(A)の含有量が、前記成分(A)および成分(B)の合計100質量部に対して、35~75質量部であり、
前記成分(C)の含有量が、前記成分(A)および成分(B)の合計100質量部に対して、3~10質量部であり、
前記成分(D1)の含有量が、前記成分(A)および成分(B)の合計100質量部に対して、1~25質量部である、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記成分(B)が、イソシアヌル酸トリス(2-(メタ)アクリロイルオキシエチル)、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートおよびジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1つであり、
前記成分(D2)が、ベンゾフェノン、4-メチルベンゾフェノン、4-フェニルベンゾフェノン、2-(1,1’-ビフェニル-4-イル)カルボニル安息香酸2-エチルヘキシル、4-ベンゾイル-4’-メチルジフェニルスルフィド、2-ベンゾイル安息香酸メチル、1-〔4-(4-ベンゾイルフェニルスルファニル)フェニル〕-2-メチル-2-(4-メチルフェニルスルホニル)プロパン-1-オン、ポリエチレングリコールビス(パラ-ジメチルアミノベンゾエート)、ベンゾイルぎ酸メチル、チオキサントン、2,4-ジエチルチオキサンテン-9-オン、2-イソプロピルチオキサントン、3-ベンゾイル-7-(N,N-ジエチルアミノ)クマリン、7-メトキシ-3-(4-tert-ブチル-ベンゾイル)クマリン、3-(4-tert-ブチルベンゾイル)ベンゾ[f]クマリン、7-エチルチオ-3-ベンゾイルクマリン、3-(4-tert-ブチルベンゾイル)-5,7-ジメトキシクマリンおよび7-(sec-ブチルチオ)-3-ベンゾイルクマリンからなる群より選択される少なくとも1つであり、
前記成分(E)が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤およびベンゾフェノン系紫外線吸収剤からなる群より選択される少なくとも1つであり、
前記成分(D2)の含有量が、前記成分(A)と成分(B)の合計100質量部に対して、1~10質量部であり、
前記成分(E)の含有量が、前記成分(A)および成分(B)の合計100質量部に対して、1~20質量部である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記成分(G)が、以下のビウレットタイプ、イソシアヌレートタイプおよびアダクトタイプからなる群より選択される少なくとも1つを含み、
TIFF
2025104890000012.tif
229
168
前記成分(G)のイソシアネート基のモル数と前記成分(A)の水酸基のモル数の比(イソシアネート基モル数〕/(水酸基モル数)が、0.7~3.0である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記ピーク波長を350から420nmにもつ発光ダイオードから発せられる活性エネルギー線の光源装置は、少なくとも1つのピーク波長の光を射出する複数の発光ダイオードからなる光源装置、または、複数のピーク波長の光を射出する複数の発光ダイオードからなる光源装置でもよい光源装置であり、ピーク照度15mW/cm
2
以上で硬化可能である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
被塗物と、前記被塗物の表面の少なくとも一部上の請求項1~4のいずれか一項の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の塗膜とを有し、
前記塗膜が、少なくとも1層ある、積層体。
【請求項6】
前記塗膜の膜厚が、10~120μmである、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記被塗物が、強化繊維を含み、
前記強化繊維が、炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、ケブラー繊維、ダイニーマ繊維、ザイロン繊維、セルロース系繊維、金糸および銀糸からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項5に記載の積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物および積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
繊維強化プラスチック(以下、「FRP」という。)は、軽量ながら鉄、アルミ等の金属と同等以上の剛性等を有し、繊維の種類、形状、織りにより、様々な特性を発現する為、自動車等の軽量化にとって有効な素材である。
【0003】
近年、繊維模様を意匠として見せ、且つ透明な塗料にて保護を行った自動車塗装部品が増加しているが、従来のアクリルポリオールとポリイソシアネートからなる熱硬化型の透明樹脂組成物を塗装して焼付を行うと、繊維内に内包された微小な気泡による破裂跡(以下:ピンホール)が発生し、著しく塗装外観を低下させていた。
【0004】
加えて、織物に由来して、縦糸と横糸の交差する場所には凹凸が生じるため、従来の樹脂組成物を塗装しても平滑な表面状態が得られなかった。
【0005】
つまり、従来の工法では、ピンホールと表面凹凸が発生しなくなるまで、研磨、塗装、焼付を何度も繰り返しており、極めて生産効率が悪かった。
【0006】
また、FRPの賦形に必要なマトリクス樹脂は、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等が使用されているが、長期にわたって太陽光暴露に耐えうる耐候性を有しておらず、透明の樹脂組成物にて保護することが必要となるが、前記の通り、多くの作業時間、エネルギー、ヒューマンリソースを消費していた。
【0007】
FRPが誕生し汎用的に使用されるようになって約1世紀が経過するが、これらピンホール等の課題を根本的に解決する手法は未だ確立されていない。
この課題に対し、特許文献1では、UV硬化と熱硬化を併用することにより、ピンホールの発生を抑制することで諸問題を解決していたが、紫外線から赤外線まで幅広く発光する水銀ランプの使用を前提としており、UV照射時の赤外線によって被塗物が急加熱されて発生するピンホールの抑制が不十分であった。加えて透明樹脂組成物に適用した場合、長期の屋外耐候性が不足する課題があった。
【0008】
従来の車両向けで長期の屋外耐候性を有するUV硬化性の樹脂組成物としては、特許文献2~4等があげられるが、水銀ランプからの紫外線の多くが紫外線吸収剤の吸収波長と重なるため、表面凹凸が点在するFRPにおいて、凹みの最深部から塗膜最表面までのUV硬化性を確保しつつ、三次元構造のFRP物品に対して、均一にUV硬化を行ってピンホールを抑制することは、UV硬化のみの設計では困難であった。
【0009】
UV硬化性の樹脂組成物に紫外線吸収剤を添加してLEDからの発光によって硬化することを特徴とした特許文献5~7は、インクジェット印刷等で印刷される屋外使用も想定したポスター等のインキ組成物であって、本塗料が想定する車両向けに要求される長期の屋外耐候性には好適なものではなかった。
【0010】
特許文献8は、床などの屋外光がある程度差し込む環境を想定した屋内用途のLEDからの発光によって硬化する樹脂組成物であって、具体的にマロン酸エステル系紫外線吸収剤、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤が規定されているが、本塗料が想定する車両向けに要求される長期の屋外耐候性には好適なものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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