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公開番号
2025099027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023215354
出願日
2023-12-21
発明の名称
ホットメルト接着剤、それを用いた蓋材及び密封容器用部材セット
出願人
artience株式会社
,
トーヨーケム株式会社
代理人
主分類
C09J
123/08 20060101AFI20250626BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】ホットメルト接着剤の基本性能(塗工適性、耐ブロッキング性、及び低温ヒートシール性)が良好なことに加えて、高温環境下でもシール剥がれが生じない耐熱性を有し、かつ剥離時のジッピングがなく、安定したシール強度、優れた剥離外観を示すホットメルト接着剤、及び該組成物を用いてなる蓋材の提供。
【解決手段】ホットメルト接着剤100質量%中に、190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレートが3~400g/10分であるエチレン-酢酸ビニル共重合体(A)を20~50質量%、軟化点が90~150℃である粘着付与樹脂(B)を10~30質量%、融点が60℃以上120℃未満であるワックス(C)を20~50質量%、タルク(D)を5~25質量%、及びシリコーンオイル(E)を0.1~2.0質量%含有するホットメルト接着剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ホットメルト接着剤100質量%中に、190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレートが3~400g/10分であるエチレン-酢酸ビニル共重合体(A)を20~50質量%、軟化点が90~150℃である粘着付与樹脂(B)を10~30質量%、融点が60~120℃であるワックス(C)を20~50質量%、タルク(D)を5~25質量%、及びシリコーンオイル(E)を0.1~2.0質量%含有することを特徴とする、ホットメルト接着剤。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記ワックス(C)100質量%中に、融点が60~100℃かつ下記式を満足するワックス(C1)を50質量%以上含有することを特徴とする、請求項1に記載のホットメルト接着剤。
(式)5℃≦Y-X≦30℃
X:示差走査熱量計(DSC)測定により得られたDSC曲線における吸熱ピークのオンセット温度
Y:示差走査熱量計(DSC)測定により得られたDSC曲線における吸熱ピークのエンドセット温度
【請求項3】
前記粘着付与樹脂(B)が、石油系樹脂及び/またはテルペン系樹脂を含有することを特徴とする、請求項1に記載のホットメルト接着剤。
【請求項4】
前記シリコーンオイル(E)の25℃における動粘度が、50~10,000mm
2
/sであることを特徴とする、請求項1に記載のホットメルト接着剤。
【請求項5】
前記エチレン-酢酸ビニル共重合体(A)の酢酸ビニル含有率が、20~35質量%であることを特徴とする、請求項1~4いずれか1項に記載のホットメルト接着剤。
【請求項6】
樹脂シート、紙、及びアルミニウムシートからなる群より選ばれる少なくとも2種類以上が積層された基材の片面に、請求項5記載のホットメルト接着剤からなるホットメルト層を設けてなる、蓋材。
【請求項7】
容器と、請求項6記載の蓋材とからなる、開封可能な密封容器用部材セット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗工適性、耐ブロッキング性、及び低温ヒートシール性が良好なことに加えて、高温環境下でもシール剥がれが生じない耐熱性を有し、かつ剥離時のジッピングがなく、安定したシール強度及び優れた剥離外観を示すホットメルト接着剤、それを用いた蓋材及び密封容器用部材セットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
物品包装の分野では、内容物の保護や保存のために、容器の開口部に、シール性の優れたヒートシール層を介して蓋材を接着する方法が利用されている。
【0003】
ハイインパクトポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET
)等の熱可塑性樹脂シートを真空成型して得られた容器を、アルミニウム箔、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等のシート、またはそれらを成型した蓋材で密封する方法としては、蓋材の接着面に、低密度ポリエチレン、低分子量ポリエステルあるいはエチレン-不飽和エステル共重合体等の低融点樹脂をラミネートしたシート素材を使用するか、シール部分にのみ、あらかじめホットメルト接着剤を塗布しておく方法がとられている。
【0004】
中でも、食品容器のシーリングに使用するホットメルト接着剤は、接着のみを目的とした一般のホットメルト接着剤に要求される、塗工適性、気密性、耐水性、耐油性、耐アルカリ性、無毒性、耐ブロッキング性といった基本性能はもとより、以下のような特殊な品質が要求される。
【0005】
・剥離時のジッピング(強い抵抗感と音を伴う現象)がなく、剥離感が良好であること。・内容物がこぼれたり、飛散したりしないようスムーズな均等剥離ができること。
・接着力の調整が容易であること。容易に開封できるような接着力(開封強度)として、10N~15Nに設定できること(易開封性)。
・高温環境下における保管や輸送時にシール剥がれが生じないこと(耐熱性)。
・容器フランジ部に付着した内容物に熱が奪われ、ヒートシール温度が低下した場合でも接着できること(低温ヒートシール性)
【0006】
このうち、剥離時のジッピングを抑制するためには、ホットメルト層と容器間における界面剥離でなく、ホットメルト層において凝集破壊させる手法が用いられる。凝集破壊させる手法としては、低分子量の樹脂の添加や、特許文献1に開示されているように相溶性の低い樹脂の混合により、ホットメルト接着剤の凝集力を低下させる手法が開示されている。しかしながら、これらの手法は凝集力の低下に伴い、耐熱性が損なわれてしまうという課題がある。また、特許文献2にはタルク等の無機フィラーを添加する手法が開示されているが、ホットメルト接着剤に用いた場合、タルクの添加量が少ないと凝集破壊せず、凝集破壊するまでタルクの添加量を増やした場合、接着強度、及び耐熱性が著しく低下してしまう。そのため、特許文献1~2に記載の手法では、凝集破壊によるジッピングの抑制と耐熱性の両立が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-089521号公報
特開平5-295340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、ホットメルト接着剤の基本性能(塗工適性、耐ブロッキング性、及び低温ヒートシール性)が良好なことに加えて、高温環境下でもシール剥がれが生じない耐熱性を有し、かつ剥離時のジッピングがなく、安定したシール強度及び優れた剥離外観を示すホットメルト接着剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが鋭意検討した結果、以下に定める特定のホットメルト接着剤により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の一態様に係るホットメルト接着剤は、ホットメルト接着剤100質量%中に、190℃、荷重2.16kgにおけるメルトマスフローレートが3~400g/10分であるエチレン-酢酸ビニル共重合体(A)を20~50質量%、軟化点が90~150℃である粘着付与樹脂(B)を10~30質量%、融点が60~120℃であるワックス(C)を20~50質量%、タルク(D)を5~25質量%、及びシリコーンオイル(E)を0.1~2.0質量%含有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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