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公開番号2025098936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2024188791
出願日2024-10-28
発明の名称水性金属表面処理剤、及び金属箔ラミネートの製造方法
出願人日本ペイント・サーフケミカルズ株式会社
代理人個人,個人
主分類C23C 22/30 20060101AFI20250625BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】金属をラミネート加工する場合に、密着性及び耐電解液性を向上させることが可能な水性表面処理剤を提供すること。
【解決手段】金属の表面処理に用いられる水性金属表面処理剤であって、三価クロム化合物(A)と、水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)と、リン酸化合物(C)と、を含み、水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)は、重量平均分子量が50,000以上1,000,000以下であり、固形分酸価が740mgKOH/g超である、水性金属表面処理剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属の表面処理に用いられる水性金属表面処理剤であって、
三価クロム化合物(A)と、水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)と、リン酸化合物(C)と、を含み、
前記水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)は、重量平均分子量が50,000以上1,000,000以下であり、固形分酸価が740mgKOH/g超である、水性金属表面処理剤。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記水性金属表面処理剤の固形分総量に対し、前記三価クロム化合物(A)に含まれる三価クロムの質量の比率が、三価クロムとして5%以上15%以下であり、
前記水性金属表面処理剤の固形分総量に対し、前記リン酸化合物(C)の固形分質量の比率が、リン酸イオンとして5%以上40%以下である、請求項1に記載の水性金属表面処理剤。
【請求項3】
前記水性金属表面処理剤は、さらに硝酸イオン(D)を含み、
前記三価クロム化合物(A)と前記硝酸イオン(D)とのモル比(A/D)が0.3以上0.4以下である、請求項1または2に記載の水性金属表面処理剤。
【請求項4】
金属箔ラミネートの製造方法であって、
金属箔の少なくとも一方の表面を処理する表面処理工程と、
前記表面処理工程によって処理した前記金属箔の表面にフィルムをラミネートするラミネート工程と、を含み、
前記表面処理工程で用いる水性金属表面処理剤が、三価クロム化合物(A)と、水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)と、リン酸化合物(C)と、を含み、
前記水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)は、重量平均分子量が50,000以上1,000,000以下であり、固形分酸価が740mgKOH/g超である、金属箔ラミネートの製造方法。
【請求項5】
前記水性金属表面処理剤の固形分総量に対し、前記三価クロム化合物(A)に含まれる三価クロムの質量の比率が、三価クロムとして5%以上15%以下であり、
前記水性金属表面処理剤の固形分総量に対し、前記リン酸化合物(C)の固形分質量の比率が、リン酸イオンとして5%以上10%以下である、請求項4に記載の金属箔ラミネートの製造方法。
【請求項6】
前記水性金属表面処理剤はさらに硝酸イオン(D)を含み、
前記三価クロム化合物(A)と前記硝酸イオン(D)とのモル比(A/D)が0.3以上0.4以下である、請求項4または5に記載の金属箔ラミネートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性金属表面処理剤、及び金属箔ラミネートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属を保護し、意匠を施すために、金属にラミネートフィルムを接着させることにより、金属をラミネート加工している。
【0003】
ラミネート加工されている金属の美観や耐食性を維持するためには、ラミネートフィルムの密着性を向上させることが重要であり、例えば、アルミニウム箔の一方の面または両方の面に化成処理層を形成する方法が知られている。
【0004】
アルミニウム表面に化成処理層を形成する方法としては、例えば、水溶性クロム3価化合物および水性有機高分子化合物を含む表面処理剤を用いた方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭53-037550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、ラミネート加工されている金属を電池用外装材に適用する場合には、密着性及び耐電解液性を向上させることが望まれている。
【0007】
本発明は、金属をラミネート加工する場合に、密着性及び耐電解液性を向上させることが可能な水性表面処理剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本開示は、金属の表面処理に用いられる水性金属表面処理剤であって、三価クロム化合物(A)と、水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)と、リン酸化合物(C)と、を含み、前記水溶性または水分散性アクリル樹脂(B)は、重量平均分子量が50,000以上1,000,000以下であり、固形分酸価が740mgKOH/g超である、水性金属表面処理剤に関する。
【0009】
(2) 前記水性金属表面処理剤の固形分総量に対し、前記三価クロム化合物(A)に含まれる三価クロムの質量の比率が、三価クロムとして5%以上15%以下であり、前記水性金属表面処理剤の固形分総量に対し、前記リン酸化合物(C)の固形分質量の比率が、リン酸イオンとして5%以上40%以下である、(1)に記載の水性金属表面処理剤。
【0010】
(3) 前記水性金属表面処理剤は、さらに硝酸イオン(D)を含み、前記三価クロム化合物(A)と前記硝酸イオン(D)とのモル比(A/D)が0.3以上0.4以下である、(1)または(2)に記載の水性金属表面処理剤。
(【0011】以降は省略されています)

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