TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215022
出願日2023-12-20
発明の名称入退場の管理方法及び管理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G07C 9/37 20200101AFI20250625BHJP(チェック装置)
要約【課題】1つの出入口を有する所定エリアに対する管理対象の入退場の検出を、1台のカメラを用いて実現する。
【解決手段】所定エリアの出入口付近に設けられた1台のカメラによって撮影されたカメラ画像を用いて、出入口を通過する任意の人物の顔画像及び全身画像が取得される。カメラ画像に含まれる任意の人物の顔画像と、管理対象の登録顔画像とを用いた顔認証処理によって、管理対象による所定エリアへの入場が検出される。所定エリアへの入場が検出された管理対象の全身画像を用いて、当該管理対象の特徴量が抽出される。管理対象による所定エリアへの入場後におけるカメラ画像に含まれる任意の人物の全身画像を用いて、当該任意の人物の特徴量が抽出される。抽出された管理対象の特徴量と、抽出された任意の人物の特徴量とを用いた再同定処理によって、管理対象による所定エリアからの退場が検出される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
1つの出入口を有する所定エリアに対する管理対象の入退場を管理する方法であって、
前記出入口付近に設けられた1台のカメラによって撮影されたカメラ画像を用いて、前記出入口を通過する任意の人物の顔画像及び全身画像を取得するステップと、
前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の顔画像と、前記管理対象の登録顔画像とを用いた顔認証処理を行って、前記管理対象による前記所定エリアへの入場を検出するステップと、
前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像のうちの前記顔認証処理によって前記所定エリアへの入場が検出された前記管理対象の全身画像を用いて、当該管理対象の特徴量を抽出するステップと、
前記管理対象による前記所定エリアへの入場後における前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像を用いて、当該任意の人物の特徴量を抽出するステップと、
前記カメラ画像に基づいて抽出された前記管理対象の特徴量と、前記カメラ画像に基づいて抽出された前記任意の人物の特徴量とを用いた再同定処理を行って、前記管理対象による前記所定エリアからの退場を検出するステップと、
を含むことを特徴とする入退場の管理方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記所定エリアの内部に設けられた少なくとも1台のサブカメラにより撮影されたサブカメラ画像を用いて、前記所定エリアの内部に存在する任意の人物の全身画像を取得するステップと、
前記サブカメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像を用いて、当該任意の人物の特徴量を抽出するステップと、
前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像のうち、前記顔認証処理において認証されなかった人物を示す未認証人物の全身画像を用いて、当該未認証人物の特徴量を抽出するステップと、
前記サブカメラ画像に基づいて抽出された任意の人物の特徴量と、前記カメラ画像に基づいて抽出された未認証人物の特徴量とを用いた再同定処理を行って、前記所定エリアの内部に存在する前記未認証人物を特定するステップと、
前記未認証人物が特定された場合において、前記サブカメラ画像に前記特定された未認証人物の顔画像が含まれるときは、当該未認証人物の顔画像と、前記管理対象の登録顔画像とを用いた追加の顔認証処理を行うステップと、
を更に含み、
前記追加の顔認証処理において、前記特定された未認証人物の顔画像と、前記管理対象の登録顔画像とが一致する場合、前記管理対象による前記所定エリアへの入場が検出される
ことを特徴とする入退場の管理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記所定エリアの内部に設けられた少なくとも1台のサブカメラにより撮影されたサブカメラ画像を用いて、前記所定エリアの内部に存在する任意の人物の全身画像を取得するステップと、
前記管理対象による前記所定エリアへの入場後における前記サブカメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像を用いて、当該任意の人物の特徴量を抽出するステップと、
前記カメラ画像に基づいて抽出された前記管理対象の特徴量と、前記サブカメラ画像に基づいて抽出された前記任意の人物の特徴量とを用いた再同定処理を行って、前記所定エリアの内部に存在する前記管理対象を特定するステップと、
前記管理対象が特定された場合、前記特定された管理対象を追跡するステップと、
を更に含むことを特徴とする入退場の管理方法。
【請求項4】
請求項1~3何れか1項に記載の方法であって、
前記所定エリアの内部に設けられた少なくとも1台のサブカメラにより撮影されたサブカメラ画像を用いて、前記所定エリアの内部に存在する任意の人物の全身画像を取得するステップと、
前記管理対象による前記所定エリアへの入場後における前記サブカメラ画像に含まれる前記任意の人物の画像の前記サブカメラ画像上の座標に基づいて、前記任意の人物を推定するステップと、
を更に含み、
前記サブカメラの撮影範囲には、前記所定エリアの内部又は外部に設置された前記管理対象の占有物が含まれ、
前記任意の人物の画像の前記サブカメラ画像上の座標から、前記サブカメラ画像における前記占有物の設置箇所の座標までの距離が所定距離以下の場合、当該任意の人物が当該占有物に対応する管理対象であると推定される
ことを特徴とする入退場の管理方法。
【請求項5】
1つの出入口を有する所定エリアに対する管理対象の入退場を管理する装置であって、
各種処理を行うプロセッサを備え、
前記プロセッサが、
前記出入口付近に設けられた1台のカメラによって撮影されたカメラ画像を用いて、前記出入口を通過する任意の人物の顔画像及び全身画像を取得し、
前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の顔画像と、前記管理対象の登録顔画像とを用いた顔認証処理を行って、前記管理対象による前記所定エリアへの入場を検出し、
前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像のうちの前記顔認証処理によって前記所定エリアへの入場が検出された前記管理対象の全身画像を用いて、当該管理対象の特徴量を抽出し、
前記管理対象による前記所定エリアへの入場後における前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像を用いて、当該任意の人物の特徴量を抽出し、
前記抽出された管理対象の特徴量と、前記抽出された任意の人物の特徴量とを用いた再同定処理を行って、前記管理対象による前記所定エリアからの退場を検出する
ように構成されていることを特徴とする入退場の管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、1つの出入口を有する所定エリアに対する人物の入退場を管理する方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特開2021―152738号公報は、第1及び第2扉を有する所定エリアに入場する人物の認証装置を開示する。この従来の認証装置は、所定エリアの外側の第1扉付近に設けられた第1カメラの顔画像で人物の顔認証を行う。顔認証が成功した場合、第1扉のロックが解除され、更に、第1カメラにより顔認証の対象人物の全身情報が取得される。対象人物の全身情報の取得に際しては、顔認証が成功した人物に対し、第1カメラの前で登録用のポーズを取る指示が出される。つまり、全身情報は、登録用ポーズを取った人物の全身画像を含んでいる。
【0003】
従来の認証装置は、また、所定エリアの内側の第2扉付近に設けられた第2カメラによって人物の全身情報が取得された場合、第1カメラにより取得された全身情報と比較する。第1扉付近で取った登録用のポーズと同じポーズを第2扉付近で人物が取ると、認証用のポーズを取った人物の全身画像を含む全身情報が得られる。登録用のポーズと認証用のポーズの類似度が閾値以上の場合、第2扉のロックが解除される。
【0004】
本開示に関連する技術分野の技術水準を示す文献としては、特開2021―152738号公報の他に、特開2010-154134号公報を例示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021―152738号公報
特開2010-154134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ある出入口を有する所定エリアに対する同一人物の入退場を管理する場合を考える。この場合の管理手法としては、ある管理対象の所定エリアへの入場を検出し、その後、この管理対象の所定エリアからの退場を検出する方法が挙げられる。具体的には、出入口付近にカメラを設けて人物の顔画像を取得し、この顔画像を用いた顔認証を行う。これにより、管理対象の所定エリアへの入場と、管理対象の所定エリアからの退場とを検出することが可能となる。
【0007】
しかしながら、出入口が1つのみの場合は、入場時と退場時で人物の進行方向が反対になることから、人物の顔の向きが一致しないことが殆どである。従って、出入口付近に設けた1台のカメラから取得した顔画像を用いた顔認証では、同一人物の所定エリアへの入場と、所定エリアからの退場とを検出できない可能性がある。
【0008】
この点、出入口付近に2台以上のカメラを設ければ、この問題を解決することも可能である。ところが、カメラの設置位置に制限がある場合には、出入口付近に1台のカメラしか設置できないときもある。従って、1つの出入口のみを有する所定エリアに対する管理対象の入退場の検出を、1台のカメラを用いて実現する技術に対する開発が望まれる。
【0009】
本開示の1つの目的は、1つの出入口を有する所定エリアに対する管理対象の入退場の検出を、1台のカメラを用いて実現することが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の第1の観点は、1つの出入口を有する所定エリアに対する管理対象の入退場を管理する方法であり、次の特徴を有する。
前記方法は、前記出入口付近に設けられた1台のカメラによって撮影されたカメラ画像を用いて、前記出入口を通過する任意の人物の顔画像及び全身画像を取得するステップと、前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の顔画像と、前記管理対象の登録顔画像とを用いた顔認証処理を行って、前記管理対象による前記所定エリアへの入場を検出するステップと、前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像のうちの前記顔認証処理によって前記所定エリアへの入場が検出された前記管理対象の全身画像を用いて、当該管理対象の特徴量を抽出するステップと、前記管理対象による前記所定エリアへの入場後における前記カメラ画像に含まれる前記任意の人物の全身画像を用いて、当該任意の人物の特徴量を抽出するステップと、前記カメラ画像に基づいて抽出された前記管理対象の特徴量と、前記カメラ画像に基づいて抽出された前記任意の人物の特徴量とを用いた再同定処理を行って、前記管理対象による前記所定エリアからの退場を検出するステップとを含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社バンダイ
物品供給装置
23日前
株式会社バンダイ
物品供給装置
23日前
株式会社バンダイ
物品供給装置
2か月前
株式会社バンダイ
物品供給装置
23日前
有限会社ノア
年齢識別装置
2か月前
沖電気工業株式会社
紙幣処理装置
2か月前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
2か月前
三和ニューテック株式会社
釣銭機
1か月前
沖電気工業株式会社
紙葉類取扱装置
1か月前
富士電機株式会社
自動販売機
1か月前
トヨタ車体株式会社
出入検知装置
2日前
トヨタ車体株式会社
出入検知装置
10日前
グローリー株式会社
媒体処理装置
1か月前
JRCモビリティ株式会社
車両搭載装置
1か月前
グローリー株式会社
硬貨処理装置
1か月前
グローリー株式会社
現金処理装置
1か月前
株式会社寺岡精工
登録装置、設定方法
1か月前
富士電機株式会社
自動販売機システム
1か月前
パイオニア株式会社
ドライブレコーダ
1日前
トヨタ自動車株式会社
記録装置
2日前
株式会社寺岡精工
システム、監視装置
2か月前
株式会社バンダイ
物品供給装置及び物品供給システム
1か月前
株式会社バンダイ
物品供給装置及び物品供給システム
1か月前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
3日前
株式会社寺岡精工
登録装置、プログラム
1か月前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
9日前
株式会社イシダ
商品処理装置
2か月前
旭精工株式会社
コイン搬送装置およびコイン処理装置
1か月前
株式会社寺岡精工
登録装置及びプログラム
24日前
株式会社寺岡精工
精算装置及びプログラム
2か月前
株式会社イシダ
商品販売処理装置
29日前
株式会社寺岡精工
システム、およびプログラム
1か月前
富士電機株式会社
自動販売機
8日前
国立大学法人宇都宮大学
ゲート装置
1か月前
東芝テック株式会社
決済端末
1か月前
富士電機株式会社
自動販売機
1か月前
続きを見る