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公開番号2025098464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214605
出願日2023-12-20
発明の名称切断装置及び切断方法
出願人株式会社 ベアック
代理人個人,個人
主分類B26F 1/44 20060101AFI20250625BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】切断対象物をより適切に切断する。
【解決手段】切断対象物であるワーク50を切断する切断装置10であって、カット刃を有するカッターである刃型12と、ワーク50の切断時にカット刃を受ける対向部16とを備え、対向部16は、カット刃と反対の側からワーク50に接触することで切断時にカット刃を受ける板状部材112と、板状部材112に対してワーク50と反対の側にあり、少なくとも切断時に板状部材112と接触する弾性部材114とを有し、板状部材112は、切断時にカット刃に押されることで撓むバネ性の部材であり、弾性部材114は、カット刃に押されて撓む板状部材112をカット刃に向けて押すことで、カット刃と板状部材112との間にせん断力を生じさせる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
切断対象物を切断する切断装置であって、
カット刃を有するカッターと、
前記切断対象物を挟んで前記カッターと対向する位置に配設されることで前記切断対象物の切断時に前記カット刃を受ける構成である対向部と
を備え、
前記対向部は、
前記カット刃と反対の側から前記切断対象物に接触することで前記切断時に前記カット刃を受ける板状部材と、
前記板状部材に対して前記切断対象物と反対の側にあり、少なくとも前記切断時に前記板状部材と接触する弾性部材と
を有し、
前記板状部材は、前記切断時に前記カット刃に押されることで撓むバネ性の部材であり、
前記弾性部材は、前記カット刃に押されて撓む前記板状部材を前記カット刃に向けて押すことで、前記カット刃と前記板状部材との間にせん断力を生じさせることを特徴とする切断装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記切断時において、前記板状部材は、前記カット刃に切られることなく撓むことを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記板状部材は、金属の部材であり、
前記弾性部材は、ゴムの部材であることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項4】
前記弾性部材と重なる位置に前記板状部材を固定する板状部材固定部を更に備え、
前記弾性部材と前記板状部材とが重なる方向と直交する面内における方向である面内方向に関し、前記板状部材固定部は、前記弾性部材に対して前記面内方向へ移動可能に前記板状部材を固定することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項5】
前記板状部材を固定する板状部材固定部を更に備え、
前記板状部材固定部は、前記弾性部材を交換することなく前記板状部材を交換できるように、前記板状部材を固定することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項6】
切断対象物を切断する切断方法であって、
カット刃を有するカッターと、
前記切断対象物を挟んで前記カッターと対向する位置に配設されることで前記切断対象物の切断時に前記カット刃を受ける構成である対向部と
を用い、
前記対向部は、
前記カット刃と反対の側から前記切断対象物に接触することで前記切断時に前記カット刃を受ける板状部材と、
前記板状部材に対して前記切断対象物と反対の側にあり、少なくとも前記切断時に前記板状部材と接触する弾性部材と
を有し、
前記板状部材は、前記切断時に前記カット刃に押されることで撓むバネ性の部材であり、
前記弾性部材は、前記カット刃に押されて撓む前記板状部材を前記カット刃に向けて押すことで、前記カット刃と前記板状部材との間にせん断力を生じさせることを特徴とする切断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、切断装置及び切断方法に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、トムソン刃等のカット刃(裁断刃)を用いて切断(裁断)を行う装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような装置では、例えば、加工の対象物であるワークを樹脂製の下敷きシートの上に重ねた状態で、切断の工程を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-3701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トムソン刃等のカット刃を有するカッターを用いて、樹脂製の下敷きの上にワークを重ねた状態でワークを切断する場合、ワークの厚さ方向の全体を切る全断(全カット)を適切に行うためには、通常、下敷きの上面にまで切れ目が入るように、カット刃をワークへ押し当てる。また、ワークを交換しつつ複数のワークに対して切断を行う場合には、通常、各回の切断時において、下敷きにおいて切れ目が入っていない位置にカット刃を当てる必要がある。そのため、この場合、通常、下敷きの切れ目の位置に繰り返してカット刃があたらないように、一回の切断を行う毎に、カット刃に対する下敷きの位置を適宜変更することが必要になる。また、この場合、通常、所定の回数の切断を行う毎に、下敷きを交換することが必要になる。そのため、この場合、下敷きが短期間で消耗する消耗品になり、下敷きの交換コストにより、切断を行う工程のコストが増大することになる。更に、この場合、例えば、下敷きが切られことで生じる下敷きの素材のカスがワークに付着すること等も考えられる。また、その結果、例えば、ワークに異物が付着する不良が発生するおそれもある。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる切断装置及び切断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の発明者は、カット刃を用いてワーク(切断対象物)に対する切断を行う方法に関し、鋭意研究を行った。そして、バネ性の板状部材と弾性部材とを有する構成でカット刃を受けることで、より適切にワークの切断を行い得ることを見出した。また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、切断対象物を切断する切断装置であって、カット刃を有するカッターと、前記切断対象物を挟んで前記カッターと対向する位置に配設されることで前記切断対象物の切断時に前記カット刃を受ける構成である対向部とを備え、前記対向部は、前記カット刃と反対の側から前記切断対象物に接触することで前記切断時に前記カット刃を受ける板状部材と、前記板状部材に対して前記切断対象物と反対の側にあり、少なくとも前記切断時に前記板状部材と接触する弾性部材とを有し、前記板状部材は、前記切断時に前記カット刃に押されることで撓むバネ性の部材であり、前記弾性部材は、前記カット刃に押されて撓む前記板状部材を前記カット刃に向けて押すことで、前記カット刃と前記板状部材との間にせん断力を生じさせる。
【0006】
このように構成した場合、例えば、カット刃に押されることで撓むバネ性の板状部材を用い、カット刃と反対の側から切断対象物に板状部材を接触させることで、切断時に切断対象物の下敷きとなる部材について、カット刃に切られにくくできる。また、この場合において、カット刃に押されて撓む板状部材を弾性部材によってカット刃に向けて押すことで、例えば、カット刃と板状部材との間にせん断力を生じさせて、切断対象物を適切に切断できる。そのため、このように構成すれば、例えば、切断対象物を適切に切断できる。
【0007】
また、この場合において、切断時に切断対象物の下敷きとなる部材がカット刃に切られにくくなることで、例えば樹脂製の下敷き等を用いる場合と比べて、カット刃を受ける部材の耐久性を適切に高めることができる。また、これにより、例えば、切断を行う工程のコストを適切に低減できる。更には、この場合、下敷きとなる部材がカット刃に切られにくくなることで、例えば、下敷きとなる部材から発生する異物が切断対象物に付着する問題等についても、より適切に防止できる。板状部材としては、例えば、金属の部材を好適に用いることができる。弾性部材としては、例えば、樹脂製のゴム等のゴムの部材を好適に用いることができる。より具体的に、板状部材としては、例えば、ステンレス板等を好適に用いることができる。弾性部材としては、例えば、ウレタンゴムの部材等を好適に用いることができる。切断時において、板状部材は、例えば、カット刃に切られることなく撓むことが好ましい。このように構成した場合、板状部材がカット刃に切られないことで、例えば、板状部材を交換することなく、多数の切断対象物に対する切断を適切に行うことができる。また、板状部材がカット刃に切られないことで、例えば、切断時に板状部材の素材のカス等が生じること等も、より適切に防止できる。この構成において、切断対象物に対する切断としては、例えば、切断対象物の少なくとも一部を全断する加工を行うことが考えられる。全断については、例えば、切断対象物の厚さ方向の全体を切ること等と考えることができる。また、全断について、例えば、カット刃の少なくとも一部が対向部の板状部材と接触するように切断対象物を切ること等と考えることもできる。
【0008】
また、この構成においては、板状部材がカット刃に切られない場合でも、例えば、カット刃が板状部材に接触することで、板状部材に微細な凹み等の変形が生じること等も考えられる。また、その結果、例えば、その後に行う切断時において、切断対象物が切れにくくなること等も考えられる。より具体的に、例えば、板状部材の位置を固定した状態で、数千回~数万回程度、切断対象物を切断した場合、切断対象物が切れにくくなる場合がある。しかし、この場合も、通常、板状部材の位置を少しだけ変更して、板状部材においてカット刃が当たる位置をずらせば、再度、切断対象物に対する切断を適切に行うことができる。そのため、この場合、例えば、対向部のうち、少なくとも板状部材について、位置の変更が容易になるように固定をすることが考えられる。より具体的に、この場合、切断装置は、例えば、弾性部材と重なる位置に板状部材を固定する板状部材固定部を更に備える。そして、この場合、弾性部材と板状部材とが重なる方向と直交する面内における方向である面内方向に関し、板状部材固定部は、例えば、弾性部材に対して面内方向へ移動可能に板状部材を固定する。このように構成すれば、例えば、弾性部材を動かすことなく、板状部材の位置を適切に変更できる。また、これにより、例えば、同じ位置での切断の繰り返しによって切断対象物が切れにくくなること等を適切に防止できる。また、この場合、板状部材固定部は、例えば、ある程度の遊びがある状態で、板状部材を固定する。このように構成すれば、例えば、作業者が特別な調整等を行うことなく、板状部材の位置を適宜変化させることができる。また、これにより、例えば、板状部材における完全に同じ位置へカット刃があたる頻度を少なくして、切断対象物が切れにくくなるまでの期間をより長時間にできる。板状部材固定部は、例えば、作業者の調整等によって面内方向における板状部材の位置を変更できるように、板状部材を固定してもよい。この場合、例えば、所定の回数の切断を行う毎に、作業者の調整作業により、面内方向における板状部材の位置を変更する。
【0009】
また、例えば面内方向における板状部材の位置を適宜変更したとしても、切断を行う回数がより多くなると、切断対象物が切れにくくなる場合もある。そして、このような場合、例えば、板状部材を交換することが考えられる。また、板状部材の交換については、面内方向における板状部材の位置を適宜変更しない場合にも、定期的に行うことが好ましい。そして、これらの場合、対向部における弾性部材及び板状部材のうち、板状部材のみを交換することが考えられる。そのため、板状部材固定部は、例えば、弾性部材を交換することなく板状部材を交換できるように、板状部材を固定することが好ましい。このように構成すれば、例えば、板状部材の交換後も弾性部材を使い続けることで、板状部材の交換によって生じるコストを適切に低減できる。また、必要に応じて板状部材を交換することで、例えば、切断対象物をカット刃で切れる状態をより長時間にわたって維持できる。また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する切断方法等を用いることも考えられる。この場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。また、この場合、切断方法について、例えば、切断を行うことで製造される成果物の製造方法等と考えることもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、例えば、切断対象物をより適切に切断できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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