特許ウォッチ

公開番号2025097708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214054
出願日2023-12-19
発明の名称冷蔵庫
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人蔦田特許事務所
主分類F25D 23/08 20060101AFI20250624BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】断熱壁を薄くしても冷蔵庫本体の強度を確保しやすい冷蔵庫を提供する。
【解決手段】本発明の冷蔵庫1は、内部の冷却対象空間に貯蔵室が形成された冷蔵庫本体2と、冷蔵庫本体2において冷却対象空間の外側に設けられた冷却外室30と、を備え、冷却外室30には、外側に設けられた外板51と、内側に設けられた内板52と、外板51および内板52の間に充填された発泡断熱材を有する断熱壁54と、貯蔵室側と冷却外室側とを隔てる隔壁3dと、が設けられ、隔壁3dの端部に鍔状部3d4bが設けられ、鍔状部3d4bと内板52とが対向している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
内部の冷却対象空間に貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体において前記冷却対象空間の外側に設けられた冷却外室と、を備え、
前記冷却外室には、外側に設けられた外板と、内側に設けられた内板と、前記外板および前記内板の間に充填された発泡断熱材を有する断熱壁と、
前記貯蔵室側と前記冷却外室側とを隔てる隔壁と、が設けられ、
前記隔壁の端部に鍔状部が設けられ、前記鍔状部と前記内板とが対向している、冷蔵庫。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記冷却外室は、前記冷蔵庫本体内の後部に設けられ、
前記隔壁は、前記冷却外室の前方において最下段の前記貯蔵室の下方に位置する貯蔵室下方部と、前記冷却外室の天井に位置する冷却外室天井部と、前記貯蔵室下方部から前記冷却外室天井部に向かって立ち上がる立ち上がり部とを備え、
前記内板は前記立ち上がり部よりも前方に延びる延長部を備える、請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項３】
前記延長部は前端に向かうほど冷蔵庫幅方向外側へ向かう傾斜部を備える、請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項４】
前記貯蔵室は、前記発泡断熱材が充填された貯蔵室断熱壁により断熱され、
前記外板と前記内板との間隔を狭める狭路部を備え、
前記貯蔵室断熱壁と前記断熱壁とが前記狭路部で接続されている、請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項５】
前記冷蔵庫本体の後下部に設けられた枠部材を備え、
前記枠部材は、前記外板の端辺に沿って延びる枠対向部を備え、
前記内板と前記枠対向部とが対向する、請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項６】
前記内板は、前記外板の端辺の延びる方向に間隔をあけて設けられた複数の突条を備え、
複数の前記突条の前記枠対向部側に可撓体を備え、
前記可撓体を介して前記内板と前記枠対向部とが対向する、請求項５に記載の冷蔵庫。
【請求項７】
前記外板は、前記枠対向部の内側から前記枠対向部と対向する、請求項１に記載の冷蔵庫
【請求項８】
前記貯蔵室は、前記発泡断熱材が充填された貯蔵室断熱壁により断熱され、
前記内板は、冷蔵庫の構成部品同士を接続する接続部材を、前記貯蔵室断熱壁が充填された空間から前記冷却外室へ導出する導出部を備える、請求項１に記載の冷蔵庫。
【請求項９】
前記隔壁と最下段の前記貯蔵室との間に、前記発泡断熱材が充填される前に予め所定形状に成型された底面成型断熱材を備え、
前記底面成型断熱材は、前記隔壁の前記鍔状部と間隔をあけ、前記底面成型断熱材の後端が前記延長部の前端よりも後方に設けられている、請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項１０】
前記貯蔵室の左右の側壁を構成し、内部に発泡断熱材が充填された貯蔵室断熱側壁を備え、
前記貯蔵室断熱側壁は、前記発泡断熱材が充填される前に予め所定形状に成型された側面成型断熱材を備え、
前記側面成型断熱材の後下部が、前記外板と前記内板との間に設けられている、請求項２に記載の冷蔵庫。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
冷蔵庫は一般的に、外箱と内箱との間に形成された断熱空間に発泡断熱材を充填して冷蔵庫本体を形成し、内側に冷蔵室や冷凍室などの貯蔵室が形成されている（例えば特許文献１を参照）。
【０００３】
そして近年では高容積化の要望に応えるため、冷蔵庫本体の断熱壁を薄くすることが進んでいる。断熱壁を薄くすると、発泡断熱材の充填時に充填圧が高くなることがあり、発泡断熱材が断熱空間の外部へ漏れ出やすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－７７７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
そこで本発明は、発泡断熱材の充填時に断熱空間から発泡断熱材が漏れ出にくい冷蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の実施形態による冷蔵庫は、内部の冷却対象空間に貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体において前記冷却対象空間の外側に設けられた冷却外室と、を備え、前記冷却外室には、外側に設けられた外板と、内側に設けられた内板と、前記外板および前記内板の間に充填された発泡断熱材を有する断熱壁と、前記貯蔵室側と前記冷却外室側とを隔てる隔壁と、が設けられ、前記隔壁の端部に鍔状部が設けられ、前記鍔状部と前記内板とが対向しているものである。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の第１実施形態の冷蔵庫の断面図
冷蔵庫本体の背面図
図２のＡ－Ａ断面図
枠部材、断熱組立体、底板を分解して示す斜視図
図３のＢ－Ｂ断面図
図５のＣ－Ｃ断面図
図３のＤ－Ｄ断面図
内板側から見た断熱壁体の分解斜視図
外板側から見た断熱壁体の分解斜視図
発泡断熱材が充填された箇所を示す冷蔵庫本体の断面図
本発明の第２実施形態の冷蔵庫の外箱及び発泡断熱材を省略した要部拡大斜視図
外箱及び発泡断熱材を省略した第２実施形態の冷蔵庫の要部拡大側面図
第２実施形態の冷蔵庫の要部拡大断面図
（ａ）～（ｄ）は本発明の変更例１の冷蔵庫の要部拡大側面図
本発明の変更例２の冷蔵庫の側面図。
外箱及び発泡断熱材を省略した本発明の変更例３の冷蔵庫の要部拡大側面図。
本発明の変更例８の冷蔵庫の要部拡大断面図
本発明の変更例９の冷蔵庫の要部拡大断面図
本発明の変更例１０の冷蔵庫の要部拡大断面図
本発明の変更例１１の冷蔵庫の要部拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下の説明において、左右方向、前後方向、上下方向とは、冷蔵庫を正面から見たときの方向を示す。幅方向とは冷蔵庫幅方向を意味し左右方向に相当する。また、右、左、上、下、奥、背、手前とは、特に規定がない場合には冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示す。
【０００９】
冷蔵庫１の内箱４において貯蔵室に向く側を庫内側とし、断熱材を介して外箱３と対向する側を断熱領域側とする。また、冷蔵庫１の外箱３において断熱材を介して内箱４と対向する側を庫内側とし、庫外を向く側を庫外側とする。
【００１０】
１．第１実施形態
以下、本発明の第１実施形態の冷蔵庫１について図面に基づき説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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