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公開番号
2025097413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213595
出願日
2023-12-19
発明の名称
唾液分泌改善用組成物
出願人
株式会社ウェルファーマ
代理人
個人
,
個人
主分類
A23L
33/105 20160101AFI20250624BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】口腔環境の改善に有効な唾液分泌量を改善できる組成物を提供する。
【解決手段】カンナビジオール(CBD)を有効成分として含有する唾液分泌改善用組成物を提供する。前記カンナビジオールは、好ましい実施形態では1日当たり5~500mg摂取できる量で含有される。唾液分泌改善用組成物は、好ましくは、CBDを有効成分として含有する唾液分泌改善用食品組成物、CBDを有効成分として含有する唾液分泌改善用口腔内化粧品組成物、又はCBDを有効成分として含有する唾液分泌改善用医薬組成物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カンナビジオール(CBD)を有効成分として含有する唾液分泌改善用組成物。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記カンナビジオールが、1日当たり5~500mg摂取できる量で含有される請求項1に記載に唾液分泌改善用組成物。
【請求項3】
食品組成物である請求項1又は請求項2に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項4】
前記食品組成物が、飲料、サプリメント、健康食品、機能性食品又は美容食品である請求項3に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項5】
前記食品組成物が、CBDオイル、CBD含有粉末、CBDグミ又はCBDタブレットである請求項3に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項6】
口腔内化粧品組成物である請求項1又は請求項2に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項7】
前記口腔内化粧品組成物が、デンタルケア用品、マウスジェル、口腔内スプレー、口腔内フィルム剤又はマウスウォッシュである請求項6に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項8】
医薬組成物である請求項1又は請求項2に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項9】
前記医薬組成物が、唾液分泌障害又はドライマウスの処置に用いられる請求項8に記載の唾液分泌改善用組成物。
【請求項10】
前記医薬組成物が、舌下剤、トローチ剤、チューインガム剤、スプレー剤、軟膏剤、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、崩壊性フィルム剤又は注射剤である請求項8に記載の唾液分泌改善用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔環境の改善に関し、特に、唾液分泌の改善に寄与するためのカンナビジオール製品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
高齢化社会においてオーラルフレイル(Oral Frailty:口腔機能の虚弱・衰弱)への対策が重要視される中、ドライマウス(口腔乾燥症)をはじめとする唾液分泌への課題・対策は重要テーマである。
ドライマウスは、何らかの原因によって唾液の分泌が低下することにより、唇や口腔が乾燥し、口渇感、口腔粘膜乾燥、灼熱感、咀嚼障害、嚥下障害等のさまざまな障害を惹き起こすほか、口腔内に食物のかすが残存し易いので虫歯の増殖を招く等の弊害もある。唾液には、口腔内の細菌を排除する作用や、食べ物を咀嚼しやすくする作用があるため、唾液の分泌は口腔環境を整えるために重要である。唾液分泌の促進方法としては、水分補給や、チューインガムを噛む方法、甘味料を含んだ食品の摂取、口腔運動、唾液腺マッサージ、人工唾液を使用する方法等が行われているに過ぎず、唾液分泌の減少を改善するための抜本的な治療の確立が切望されている。
【0003】
カンナビジオール(以下、「CBD」と称する)は、アサの葉及び種子皮に含まれているカンナビノイドの一種であり、向精神作用を持たず、乱用の危険性もないことから近年注目されている成分である。CBDは、以下に記すような効能を有することから、食品分野、化粧品分野、及び製剤等の医療分野においても広く適用されているため、利用価値の高い成分である。
【0004】
例えば、CBDは、G蛋白益型受容体であるCB1とCB2に作用するだけはなく、GPR55、TRP、5-HT、PPAR受容体、GABAA受容体を介して作用をもたらすと考えられており、抗炎症作用、鎮痛作用、抗不安作用などが報告されている。(非特許文献1)
歯学分野では、予備的研究においてカンナビノイドの歯垢の細菌コロニーに対する減少作用(非特許文献2)、研磨用粉末へのカンナビジオール添加による歯の研磨処理の改善、歯垢細菌の除去および殺菌作用(非特許文献3)が報告されている。また、カンナビノイドを配合したマウスウォッシュ製品は、他の天然主要成分とともに、in vitroで総好気性細菌に対して有望な抗細菌活性を示し、ゴールドスタンダード(クロルヘキシジン0.2%)と同等以上の効率性を示したため、細菌量の抑制に有効である(非特許文献4)と報告されている。さらに、ヒト歯肉線維芽細胞におけるカンナビノイド受容体GPR55の発現とそれを介したカンナビジオールの抗炎症作用の検討が行われた報告では、GPR55が歯周炎の治療標的となる可能性があり、CBDが有効な治療薬となる可能性を示唆している(非特許文献5)。
【0005】
以上のように、歯・口腔の健康は、身体的な健康のみならず、精神的・社会的な健康にも多く寄与しており、近年さらに口腔環境に対するカンナビノイドやCBDの作用が報告され始めている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
渡辺正仁ら;保健医療学雑誌,2018年,第9巻,p.112-126
V.Stahi et.al;Cureus,2020,Vol.12,p.e6809
K.Vasudevan et.al;J.Int.Soc.Prev.Community Dent.,2020,Vol.10,p.766-770
K.Vasudevan et.al;J.Cannabis Res.,2020,Vol.2,p.20
S.Mishiro et. al;日歯周誌(Journal of the Japanese Society of Periodontology),2021,Vol.63,p.11-23
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のように、CBDを含むカンナビノイドには抗炎症作用や殺菌作用、細菌の増殖抑制作用など、口腔内環境の改善への有効性が報告されてきた。しかしながら、オーラルフレイルの対策において重要とされる、カンナビノイドによる唾液分泌量の改善を報告する過去の発明は存在しない。
本発明は、オーラルフレイルや老化の対策に有効な、唾液分泌量を改善できる組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、CBD入りの試験食品摂取による、唾液分泌量及び口腔環境の改善を検討した結果、CBDが唾液分泌量の改善を介した口腔環境の改善に対して有効であることを初めて見出し、本発明を完成した。
本発明は、CBDを有効成分として含有する唾液分泌改善用組成物を提供する。
【発明の効果】
【0009】
CBDを有効成分として含有する唾液分泌改善用組成物により、唾液分泌量が改善され口腔環境の改善につながる。したがって、CBDを有効成分として含む食品、口腔化粧品、医薬品等を提供することにより、オーラルフレイルや老化を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
被験食品(CBD)と対照食品を2週間継続摂取した際における、継続摂取前後の両群の刺激時唾液分泌量の変化率を示すグラフである。
被験食品(CBD)と対象食品を2週間継続摂取した際における、継続摂取前後の両群の刺激時唾液分泌量の実測値を示すグラフである。
被験食品(CBD)と対象食品を2週間継続摂取した際における、女性層の継続摂取前後の両群の唾液分泌量の変化率を示すグラフである。
被験食品(CBD)と対象食品を2週間継続摂取した際における、女性層の継続摂取前後の両群の唾液分泌量の実測値を示すグラフである。
被験食品(CBD)と対象食品を2週間継続摂取した際における、男性層の継続摂取前後の両群の唾液分泌量の実測値を示すグラフである。
被験食品(CBD)と対象食品を2週間継続摂取した際における、両群の口腔内アンケートの項目「口の中や歯に不満を感じる」の回答値を示すグラフである。
被験食品(CBD)と対象食品を2週間継続摂取した際における、両群の口腔内アンケートの項目「口臭が気になる」の回答値を示すグラフである。
被験食品(CBD)を2週間継続摂取した際における、0W時(摂取前)と2W時の口腔内アンケートの項目「口臭が気になる」の回答値を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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