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公開番号
2025097219
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-30
出願番号
2023213386
出願日
2023-12-18
発明の名称
航空機
出願人
株式会社SUBARU
代理人
弁理士法人青海国際特許事務所
主分類
B64D
29/06 20060101AFI20250623BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】飛行性能の低下を抑制する。
【解決手段】航空機は、胴体と、推進機と、アームと、プロペラと、前記アームに設けられ、伸縮自在に構成され、前記プロペラに接近する方向に膨張可能であるとともに、前記プロペラから離隔する方向に収縮可能なバルーンと、調圧装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置のプロセッサは、前記プロペラを回転させるときには、前記バルーンを収縮状態にさせることと、前記プロペラを停止させるときには、前記アームの延在方向に前記プロペラが延在するように前記プロペラを停止させることと、飛行中に前記プロペラを停止させた場合には、前記バルーンを膨張状態にさせ、前記プロペラと前記バルーンとの隙間を減少させることと、を含む処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
胴体と、
前記胴体を前方に推進させる推進機と、
前記胴体に接続され、前後方向に延在するアームと、
前記アームの上方に配置され、前記アームに回転自在に支持されるプロペラと、
前記アームに設けられ、伸縮自在に構成され、前記プロペラに接近する方向に膨張可能であるとともに、前記プロペラから離隔する方向に収縮可能なバルーンと、
前記バルーンの内部に気体を送入することで前記バルーンを膨張させることが可能であるとともに、前記バルーンの内部から気体を送出することで前記バルーンを収縮させることが可能な調圧装置と、
前記推進機、前記プロペラおよび前記調圧装置を制御可能な制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記プロペラを回転させるときには、前記バルーンを収縮状態にさせることと、
前記プロペラを停止させるときには、前記アームの延在方向に前記プロペラが延在するように前記プロペラを停止させることと、
飛行中に前記プロペラを停止させた場合には、前記バルーンを膨張状態にさせ、前記プロペラと前記バルーンとの隙間を減少させることと、
を含む処理を実行する、航空機。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記バルーンが膨張状態であるとき、前記バルーンが前記プロペラに接触した状態となり、停止状態の前記プロペラにおける前端面の少なくとも一部および側面の少なくとも一部が前記バルーンに埋設される、請求項1に記載の航空機。
【請求項3】
前記バルーンが膨張状態であるとき、膨張状態の前記バルーンと停止状態の前記プロペラとが一体として流線形に形成される、請求項1に記載の航空機。
【請求項4】
前記プロペラのブレードは、前記プロペラの回転軸に垂直な面である基準面に対して傾斜しており、
収縮状態の前記バルーンの上面は、前記プロペラのブレードの傾斜方向と同方向に、前記基準面に対して傾斜している、請求項1に記載の航空機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、垂直離着陸が可能な航空機が開示されている。かかる特許文献1の航空機では、プロペラ(回転羽根)が収容された導筒が設けられ、可撓性の袋体が導筒の入口端部に設けられ、当該袋体を変形させることで、回転羽根に導入される気体の流れを調節する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭41-4192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の航空機では、プロペラが導筒内に収容されているが、垂直離着陸が可能な航空機では、プロペラが機体の外部に露出しているものもある。また、垂直離着陸が可能な航空機では、垂直離着陸用のプロペラの他に、機体を推進させる推進機も備えるものもある。このような航空機では、離陸後、プロペラを停止させて推進機のみで飛行することがあり、飛行中にプロペラを停止させると、プロペラが飛行に寄与しなくなるだけでなく、空気抵抗を増加させる要因となるおそれがある。そうすると、プロペラを停止させて飛行している間、例えば、飛行速度や航続距離などの飛行性能が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、飛行性能の低下を抑制することが可能な航空機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る航空機は、
胴体と、
前記胴体を前方に推進させる推進機と、
前記胴体に接続され、前後方向に延在するアームと、
前記アームの上方に配置され、前記アームに回転自在に支持されるプロペラと、
前記アームに設けられ、伸縮自在に構成され、前記プロペラに接近する方向に膨張可能であるとともに、前記プロペラから離隔する方向に収縮可能なバルーンと、
前記バルーンの内部に気体を送入することで前記バルーンを膨張させることが可能であるとともに、前記バルーンの内部から気体を送出することで前記バルーンを収縮させることが可能な調圧装置と、
前記推進機、前記プロペラおよび前記調圧装置を制御可能な制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記プロペラを回転させるときには、前記バルーンを収縮状態にさせることと、
前記プロペラを停止させるときには、前記アームの延在方向に前記プロペラが延在するように前記プロペラを停止させることと、
飛行中に前記プロペラを停止させた場合には、前記バルーンを膨張状態にさせ、前記プロペラと前記バルーンとの隙間を減少させることと、
を含む処理を実行する、航空機。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、飛行性能の低下を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態にかかる航空機の構成を示す概略斜視図である。
図2は、制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3は、バルーンが収縮した状態において、プロペラの周囲の部分を拡大して航空機1の側面から見た部分拡大側面図である。
図4は、バルーンが収縮した状態において、プロペラの周囲の部分を拡大して航空機1の前方から見た部分拡大前面図である。
図5は、バルーンが膨張した状態において、プロペラの周囲の部分を拡大して航空機1の側面から見た部分拡大側面図である。
図6は、バルーンが膨張した状態において、プロペラの周囲の部分を拡大して航空機1の前方から見た部分拡大前面図である。
図7は、制御装置の動作の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態にかかる航空機1の構成を示す概略斜視図である。航空機1は、垂直離着陸(VTOL:Vertical Take Off and Landing)が可能な構成となっている。また、航空機1は、パイロットが搭乗して操縦する有人航空機であってもよいし、パイロットが搭乗せずに遠隔操作や自動制御によって飛行する無人航空機であってもよい。なお、航空機1の前後左右上下を図1のように定義している。
(【0011】以降は省略されています)
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