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公開番号2025096914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212906
出願日2023-12-18
発明の名称野菜収穫機
出願人ヤンマーホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類A01D 27/04 20060101AFI20250623BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】土壌から野菜を引き抜くに際して土壌を崩すための構成によって野菜を傷付けたり引きずったりすることがなく、連続的な収穫作業の効率を高めることができるとともに、収穫損失を低減することができる野菜収穫機を提供する。
【解決手段】土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、走行機体と、走行機体に対して設けられ、土壌から野菜を引き抜いて搬送する引抜搬送装置と、引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部500と、土崩し部500を引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部501と、を備え、土崩し部500は、機体の左右方向に延伸した土崩し刃55を有し、土崩し支持部501は、機体の左右方向について土崩し刃55の延伸の範囲内に設けられている。
【選択図】図32
特許請求の範囲【請求項１】
土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、
走行機体と、
前記走行機体に対して設けられ、土壌から野菜を引き抜いて搬送する引抜搬送装置と、
前記引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部と、
前記土崩し部を前記引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部と、を備え、
前記土崩し部は、機体の左右方向に延伸した土崩し部材を有し、
前記土崩し支持部は、機体の左右方向について前記土崩し部材の延伸の範囲内に設けられている
ことを特徴とする野菜収穫機。
続きを表示（約 930 文字）【請求項２】
土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、
走行機体と、
前記走行機体に対して機体左右方向に並列的に配設され、土壌から野菜を引き抜いて搬送する複数の引抜搬送装置と、
前記複数の引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部と、
前記土崩し部を前記複数の引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部と、を備え、
前記土崩し部は、機体の左右方向に延伸した土崩し部材を有し、
前記土崩し支持部は、平面視で前後方向に沿うように延伸状に構成され、左右方向について、前記複数の引抜搬送装置のうちの隣り合う前記引抜搬送装置間の位置に設けられている
ことを特徴とする野菜収穫機。
【請求項３】
土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、
走行機体と、
前記走行機体に対して設けられ、土壌から野菜を引き抜いて搬送する引抜搬送装置と、
前記引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部と、
前記土崩し部を前記引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部と、を備え、
前記土崩し部は、機体の左右方向に延伸した土崩し部材を有し、
前記土崩し部材は、左右両側を縁端とした板状部材である
ことを特徴とする野菜収穫機。
【請求項４】
前記引抜搬送装置を前記走行機体に対して昇降可能に支持する作業フレームを備え、
前記土崩し支持部は、前記土崩し部を前記作業フレームに対して支持する
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の野菜収穫機。
【請求項５】
前記土崩し部材は、機体の左右方向について前記複数の引抜搬送装置にわたる範囲に設けられている
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の野菜収穫機。
【請求項６】
前記土崩し支持部は、四節リンク機構をなす揺動機構部を含み、前記揺動機構部により前記土崩し部材を往復動させるように構成されている
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の野菜収穫機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ニンニク、タマネギ、百合根等の鱗茎菜やニンジン等の根菜を収穫するための野菜収穫機に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、例えばニンニク等の鱗茎菜（鱗茎作物）やニンジン等の根菜等の野菜を収穫する野菜収穫機として、圃場に栽培された野菜を、土壌内から地上に延び出ている茎葉部を挟持しながら引き抜いて搬送し、その搬送中に茎葉部や根部等の不要部分を切断して野菜本体部を収穫する構成のものが知られている。この種の野菜収穫機には、地中から引き抜いた野菜を、茎葉部を挟持した状態で搬送する搬送装置と、搬送装置により野菜を引き抜きやすくするために野菜の下側に入り込んで土を崩す掘起し装置とを備えたものがある（例えば、特許文献１および特許文献２参照。）。
【０００３】
特許文献１には、野菜の根部を掘り起こす掘り起し部として、搬送装置の支持枠部の左右両側に設けた前後の揺動アーム部材等からなるリンク機構によって、剣先形状に形成した刃部や複数の爪を含むフォークを前後揺動可能に支持した構成のものが記載されている。特許文献２には、搬送装置の先端部の左右両側に、偏芯カム等を含む振動装置によって堀起板を回動移動させて掘起しを行う掘起し装置を備えた構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第４２８６５６７号公報
特開２００１－３４６４２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述のような従来技術によれば、次のような問題がある。特許文献１に記載された構成によれば、掘り起し部は、左右方向について、圃場における収穫対象範囲の左右外側にリンク機構を位置させることになり、また、掘り起し部は、左右のフォーク支持部材と、刃部を含むフォーク枠とによって正面視で略「Ｕ」字状をなすように構成されている。このため、条植えされている野菜の収穫作業において、条間のバラつきや走行時における機体のずれ等が生じることで、フォークによって野菜を傷付けてしまうおそれがある。同様に、特許文献２に記載された構成によれば、収穫対象範囲の左右外側に回動移動する堀起板を配置した構成であるため、条間のバラつき等が生じることで堀起板によって野菜を傷付けてしまうおそれがある。
【０００６】
また、収穫対象範囲の左右外側に、特許文献１におけるフォーク支持部材や特許文献２における堀起板等の掘起し用の部材が存在する構成によれば、条間のバラつきや機体のずれ等が生じることで、掘起し用の部材が未掘り作物の上を通り、未掘り作物の茎葉を引きちぎったり実を持ち上げて引きずったりする場合がある。このような場合、連続的な収穫作業が妨げられたり収穫損失が増加したりといった不具合が発生し得る。
【０００７】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、土壌から野菜を引き抜くに際して土壌を崩すための構成によって野菜を傷付けたり引きずったりすることがなく、連続的な収穫作業の効率を高めることができるとともに、収穫損失を低減することができる野菜収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明に係る野菜収穫機は、土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、走行機体と、前記走行機体に対して設けられ、土壌から野菜を引き抜いて搬送する引抜搬送装置と、前記引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部と、前記土崩し部を前記引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部と、を備え、前記土崩し部は、機体の左右方向に延伸した土崩し部材を有し、前記土崩し支持部は、機体の左右方向について前記土崩し部材の延伸の範囲内に設けられているものである。
【０００９】
本発明に係る野菜収穫機は、土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、走行機体と、前記走行機体に対して機体左右方向に並列的に配設され、土壌から野菜を引き抜いて搬送する複数の引抜搬送装置と、前記複数の引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部と、前記土崩し部を前記複数の引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部と、を備え、前記土崩し部は、機体の左右方向に延伸した土崩し部材を有し、前記土崩し支持部は、平面視で前後方向に沿うように延伸状に構成され、左右方向について、前記複数の引抜搬送装置のうちの隣り合う前記引抜搬送装置間の位置に設けられているものである。
【００１０】
本発明に係る野菜収穫機は、土壌から野菜を収穫するための野菜収穫機であって、走行機体と、前記走行機体に対して設けられ、土壌から野菜を引き抜いて搬送する引抜搬送装置と、前記引抜搬送装置による引抜き対象の野菜の近傍の土を崩す土崩し部と、前記土崩し部を前記引抜搬送装置の下方の位置に支持する土崩し支持部と、を備え、前記土崩し部は、機体の左右方向に延伸した土崩し部材を有し、前記土崩し部材は、左右両側を縁端とした板状部材であるものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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