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公開番号
2025096908
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-30
出願番号
2023212897
出願日
2023-12-18
発明の名称
化粧料
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
A61K
8/891 20060101AFI20250623BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】粉体の分散性及び分散安定性に優れ、伸びや肌なじみが良く、経時安定性に優れる、カルボン酸変性シリコーンを含有する化粧料を提供する。
【解決手段】(A)下記式(1)で表される重量平均分子量1,000~5,000のカルボン酸変性シリコーン:0.1~10質量%、
(B)油剤:1~90質量%、及び
(C)粉体:2~95質量%
を含有する化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記式(1)で表される重量平均分子量1,000~5,000のカルボン酸変性シリコーン:0.1~10質量%、
TIFF
2025096908000034.tif
14
163
[式中、R
1
は独立に、炭素数1~20のアルキル基、炭素数6~15のアリール基、炭素数7~15のアラルキル基、-Q-O-R
4
(Qは炭素数2~4のアルキレン基、R
4
は炭素数3~30のアルキル基)から選ばれる1価有機基、R
2
は独立に、下記式(2)で表されるカルボン酸基であり、
TIFF
2025096908000035.tif
26
142
(式中、Xは水素原子又は1価の陽イオンを示し、nは2~4、mは2~4、Lは0~20、pは2~6である。)
R
3
は下記式(3)又は(4)
TIFF
2025096908000036.tif
78
133
(式中、R
1
は独立に、上記と同じである。hは0~5、iは0~80、jは0~3である。)
で表される基である。
aは0~20、bは0~5、cは0~3、dは0以上、eは0以上、f及びgはf+g=2+d+e×2を満たす数である。ただし、b及びgは同時に0とならない。]
(B)油剤:1~90質量%、及び
(C)粉体:2~95質量%
を含有する化粧料。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
さらに、(D)有機紫外線吸収剤を0.1~30質量%含有する請求項1記載の化粧料。
【請求項3】
(B)の油剤が、シリコーンオイル、炭化水素油、エステル油、グリセライド油、天然動植物油脂類、半合成油脂及び高級アルコールから選ばれる1種以上である請求項1記載の化粧料。
【請求項4】
(C)の粉体が、酸化チタン、酸化亜鉛及び有色顔料から選ばれる1種以上である請求項1記載の化粧料。
【請求項5】
さらに、(E)界面活性剤及び水を含み、エマルションである請求項1~4のいずれか1項記載の化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
粉体を含む化粧料としては、メイクアップ、日焼け止め、コンシーラー、化粧下地等がある。粉体が凝集することで、色がくすんでしまいきれいな仕上がりにならなかったり、凝集体により抵抗感のある感触になったり、紫外線散乱剤の酸化チタンや酸化亜鉛の場合、紫外線防御効果を低下させてしまうことが知られている。
【0003】
一方、化粧料に配合される油剤は、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、有機紫外線吸収剤等の極性油、シリコーンオイル等が目的に応じて選択されるが、軽い感触が特徴のシリコーンオイルが特に使用されることが多くなっている。そこで、これまでシリコーンオイルとの馴染みがよい変性シリコーンを用いた粉体分散剤に関する技術が多数開発されている。例えば、ポリエーテル変性シリコーンを分散剤とする方法(特許文献1)、ポリグリセリン変性シリコーンを用いた方法(特許文献2)が提案されている。また、これらの油剤は併用されることが多いが、それぞれ分子量、分子の極性が異なっているため、併用する油剤同士の相溶性、感触等を見極め化粧料として使用されている。そのため、シリコーン以外の油剤と馴染みを良くするため、長鎖アルキル基とポリオキシアルキレン基を併せ持ったシリコーン化合物(特許文献3)、長鎖アルキル基と多価アルコールを併せ持ったシリコーン化合物(特許文献4)等、長鎖アルキル基、グリセリン基、分岐鎖のシリコーン基とを併せ持つシリコーン化合部(特許文献5)が提案されている。しかしながら、ポリオキシアルキレン基、多価アルコール及びグリセリン基は親水性が強く、界面活性剤としても作用することから、乳化化粧料に使用した場合、他の界面活性剤との組み合わせによっては分散安定性及び乳化安定性を低下させてしまうこともある。
【0004】
また、カルボン酸変性シリコーン化合物(特許文献6)、分子量800以下のカルボン酸変性シリコーン化合物(特許文献7)が提案されている。カルボン酸は乳化性が弱く、粉体への吸着安定性が良いことから、分散剤として優れている。しかしながら、先行技術のカルボン酸変性シリコーンでは、粉体を高配合した場合、粉体同士の凝集力を抑制することができず、分散体の粘度が高くなってしまう。分散剤は、粉体表面に吸着し強固な吸着層を形成することで、粉体の再凝集を抑制するため、いかに強固に吸着するような有機基を有するかが重要であり、さらなる分散安定性のよい分散剤が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-167946号公報
特開平10-316536号公報
特開昭61-090732号公報
特開2002-179798号公報
国際公開第2022-172816号
特開2002-080771号公報
特開2013-177370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、粉体の分散性及び分散安定性に優れ、伸びや肌なじみが良く、経時安定性に優れる、カルボン酸変性シリコーンを含有する化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ケイ素原子からエステル結合を介してカルボキシ基が結合しているカルボン酸変性シリコーンが、粉体粒子の表面に吸着しやすく、強固な吸着層を形成できることで、粉体粒子同士の凝集を抑制し、粉体の分散性及び分散安定性に優れることを見出した。これを含むことで、伸び及び肌なじみが良く、経時安定性に優れた化粧料を提供できることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0008】
従って、本発明は下記化粧料を提供する。
1.(A)下記式(1)で表される重量平均分子量1,000~5,000のカルボン酸変性シリコーン:0.1~10質量%、
TIFF
2025096908000001.tif
13
154
[式中、R
1
は独立に、炭素数1~20のアルキル基、炭素数6~15のアリール基、炭素数7~15のアラルキル基、-Q-O-R
4
(Qは炭素数2~4のアルキレン基、R
4
は炭素数3~30のアルキル基)から選ばれる1価有機基、R
2
は独立に、下記式(2)で表されるカルボン酸基であり、
TIFF
2025096908000002.tif
21
116
(式中、Xは水素原子又は1価の陽イオンを示し、nは2~4、mは2~4、Lは0~20、pは2~6である。)
R
3
は下記式(3)又は(4)
TIFF
2025096908000003.tif
78
133
(式中、R
1
は独立に、上記と同じである。hは0~5、iは0~80、jは0~3である。)
で表される基である。
aは0~20、bは0~5、cは0~3、dは0以上、eは0以上、f及びgはf+g=2+d+e×2を満たす数である。ただし、b及びgは同時に0とならない。]
(B)油剤:1~90質量%、及び
(C)粉体:2~95質量%
を含有する化粧料。
2.さらに、(D)有機紫外線吸収剤を0.1~30質量%含有する1記載の化粧料。
3.(B)の油剤が、シリコーンオイル、炭化水素油、エステル油、グリセライド油、天然動植物油脂類、半合成油脂及び高級アルコールから選ばれる1種以上である、1又は2記載の化粧料。
4.(C)の粉体が、酸化チタン、酸化亜鉛及び有色顔料から選ばれる1種以上である、1~3のいずれかに記載の化粧料。
5.さらに、(E)界面活性剤及び水を含み、エマルションである、1~4のいずれかに記載の化粧料。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、粉体の分散性及び分散安定性に優れるカルボン酸変性シリコーンを含むことで、伸び及び肌なじみが良く、経時安定性に優れた化粧料が得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本発明において、成分名を化粧品表示名称又はInternational Nomenclature of Cosmetic Ingredient(INCI)で記載する場合がある。化粧品表示名称とINCIが対応する場合は、化粧品表示名称又は英語表記を省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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