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公開番号2025095763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212045
出願日2023-12-15
発明の名称バッテリ制御システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250619BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】過放電状態となった補機バッテリに対してジャンプスタートを行う場合、溶出した銅による電極の短絡が発生してしまうことを防止することができる、バッテリ制御システムを提供する。
【解決手段】蓄電量が低下した補機バッテリのジャンプスタートによる充電を制御するバッテリ制御システムであって、補機バッテリが充電可能な状態であるか否かを判断する第1処理部と、補機バッテリが充電可能な状態である場合、高圧バッテリの出力電圧を調整する第2処理部と、高圧バッテリの出力電圧が第1閾値以下になった場合、高圧バッテリの電力で補機バッテリを充電させる第3処理部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電量が低下した補機バッテリのジャンプスタートによる充電を制御するバッテリ制御システムであって、
前記補機バッテリが充電可能な状態であるか否かを判断する第1処理部と、
前記補機バッテリが充電可能な状態である場合、高圧バッテリの出力電圧を調整する第2処理部と、
前記高圧バッテリの出力電圧が第1閾値以下になった場合、前記高圧バッテリの電力で前記補機バッテリを充電させる第3処理部と、を備える、バッテリ制御システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1閾値は、前記補機バッテリが過電圧となる電圧である、請求項1に記載のバッテリ制御システム。
【請求項3】
前記第2処理部は、前記補機バッテリと前記高圧バッテリとを接続するリレーが電気的に遮断された状態で、DCDCコンバーターを介して前記高圧バッテリの出力電圧を制御し、
前記第3処理部は、前記高圧バッテリの出力電圧が前記第1閾値未満になった場合、前記リレーを電気的に導通させて、前記高圧バッテリの電力で前記補機バッテリを充電させる、請求項1または2に記載のバッテリ制御システム。
【請求項4】
前記第3処理部は、前記高圧バッテリの蓄電量が第2閾値未満である場合、前記リレーを遮断させたまま前記補機バッテリの充電を行わない、請求項3に記載のバッテリ制御システム。
【請求項5】
前記高圧バッテリには、外部電源からの充電が可能な機器が接続されており、
前記第3処理部は、前記高圧バッテリの蓄電量が第2閾値未満である場合、前記高圧バッテリの蓄電量が前記第2閾値以上になるまで前記機器によって前記高圧バッテリを充電した後に、前記リレーを電気的に導通させて、前記高圧バッテリの電力で前記補機バッテリを充電させる、請求項3に記載のバッテリ制御システム。
【請求項6】
前記第2閾値は、前記補機バッテリの充電のために電力を供給することが可能な前記高圧バッテリの蓄電量である、請求項4または5に記載のバッテリ制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される補機バッテリの充放電を制御するバッテリ制御システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、車両の補機バッテリが車両を始動することができない程度まで過放電してしまった場合に実施する、ジャンプスタートのための電源制御システムが開示されている。この電源制御システムでは、高圧バッテリ、補機バッテリ、およびジャンプスタート用電源接続端子の間に設けられる3つのリレーを適切に制御して、補機バッテリに過電流/過電圧を生じさせることなく、高圧バッテリの電力で補機バッテリの充電を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-104000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された電源制御システムでは、補機バッテリを充電する前に、補機バッテリが充電可能な状態であるか否かを判断していない。このため、補機バッテリがリチウムイオン電池である場合、過放電によって補機バッテリが充電不可能になっている状態で充電を行ってしまうと、過放電時に負極から溶出した銅が析出して電極の短絡が発生してしまうおそれがある。
【0005】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、過放電状態となった補機バッテリに対してジャンプスタートを行う場合、溶出した銅による電極の短絡が発生してしまうことを防止することができる、バッテリ制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、蓄電量が低下した補機バッテリのジャンプスタートによる充電を制御するバッテリ制御システムであって、補機バッテリが充電可能な状態であるか否かを判断する第1処理部と、補機バッテリが充電可能な状態である場合、高圧バッテリの出力電圧を調整する第2処理部と、高圧バッテリの出力電圧が第1閾値以下になった場合、高圧バッテリの電力で補機バッテリを充電させる第3処理部と、を備える、バッテリ制御システムである。
【発明の効果】
【0007】
上記本開示のバッテリ制御システムによれば、過放電状態となった補機バッテリに対してジャンプスタートを行う際には、補機バッテリが充電可能な状態であると判断した場合に充電を行うため、補機バッテリにおいて溶出した銅によって電極の短絡が発生してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係るバッテリ制御システムおよびその周辺部の機能ブロック図
バッテリ制御システムが実行する補機バッテリの充電制御(第1例)の処理手順を説明するフローチャート
バッテリ制御システムが実行する補機バッテリの充電制御(第1例)の処理手順を説明するフローチャート
バッテリ制御システムが実行する補機バッテリの充電制御(第2例)の処理手順を説明するフローチャート
バッテリ制御システムが実行する補機バッテリの充電制御(第3例)の処理手順を説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示のバッテリ制御システムは、補機バッテリが上がった車両をジャンプスタートで始動させる際、補機バッテリが再充電してもよい状態であることを確認し、かつ、高圧バッテリ10の出力電圧を補機バッテリ31が過電圧とならない電圧に調整した上で、高圧バッテリ10と補機バッテリ31とをリレー接続して高圧バッテリ10の電力で補機バッテリ31を充電する。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
<実施形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るバッテリ制御システム1およびその周辺部の機能ブロック図である。図1に示すバッテリ制御システム1は、高圧バッテリ10と、高圧DCDC20と、補機LiB30と、電源分配ECU40と、を備える。図1では、電力の授受が行われる電力線を実線で示し、検出値、制御指示、および要求などが流れる信号線を破線で示している。
(【0011】以降は省略されています)

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