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公開番号2025095563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211649
出願日2023-12-15
発明の名称活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキおよびそれを用いた印刷物の製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C09D 11/101 20140101AFI20250619BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】硬化後の未反応成分の溶出が抑制された活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキを提供すること。
【解決手段】(a)樹脂、(b)エチレン性不飽和基を有する化合物および(c)顔料を含有する活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキであって、(a)樹脂に対する(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の拡散係数Daとポリプロピレンに対する(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の拡散係数Dbの比(Da/Db)が0.9以下である活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)樹脂、(b)エチレン性不飽和基を有する化合物および(c)顔料を含有する活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキであって、(a)樹脂に対する(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の拡散係数Daとポリプロピレンに対する(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の拡散係数Dbの比(Da/Db)が0.9以下である活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記(a)樹脂の密度G1が1.11~1.30g/cm

である請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項3】
前記(a)樹脂として(a-1)(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび(a-2)スチレンを共重合成分として含む共重合体を含有する請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項4】
前記共重合成分における(a-1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル含有量(mol%)に対する(a-2)スチレンの含有量(mol%)の比((a-2)/(a-1))が0.20~1.10である請求項3に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項5】
前記(a-1)(メタ)アクリル酸アルキルエステルにおけるアルキル基の炭素数が1~6である請求項3に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項6】
前記(a)樹脂が親水性官能基を有する請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項7】
前記(a)樹脂の密度G1に対する前記(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の密度G2の比(G2/G1)が1.03以下である請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項8】
前記(b)エチレン性不飽和基を有する化合物が3~6個のエチレン性不飽和基を有する請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項9】
前記(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の分子量に対する前記(a)樹脂の重量平均分子量(Mw)の比((a)/(b))が10~80である請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
【請求項10】
前記(a)樹脂の酸価が100~250g/KOHmgである請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキおよびそれを用いた印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
平版印刷は、高速、大量、安価に印刷物を供給するシステムとして広く普及している印刷方式である。近年、水銀ランプ、メタルハライドランプ、発光ダイオード、電子線などの活性エネルギー線を照射することにより瞬時に硬化する、活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキの利用が、設備面、安全面、環境面、生産性の高さから、多くの分野で広がっている。
【0003】
近年、薄膜のプラスチックフィルムを基材とした日用雑貨、食料品、医薬品などに用いられる軟包装印刷に、平版印刷を適用する検討が始まっている。活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキは、常温・短時間での硬化が可能であることから、耐熱性の乏しいプラスチックフィルムを基材とする軟包装印刷に適した材料であると考えられている。
【0004】
活性エネルギー線硬化型平版インキとして、例えば、スチレン類、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび親水性基含有ビニルモノマーを含有するモノマーの共重合体およびエチレン性不飽和化合物を含有するワニスと、顔料を含む活性エネルギー線硬化型平版インキ(例えば、特許文献1参照)や、エチレンオキサイドの平均付加モル数が1分子当たり4~9モルであるエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートと、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ロジン、及びポリオール化合物を必須の反応原料とするポリエステル樹脂であるワニスとを含有する平版オフセット印刷用活性エネルギー線硬化型インキ(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-143136号公報
特開2021-195502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらのインキを前述の軟包装印刷に適用することに際しては、硬化したインキに残存する未反応モノマーやオリゴマーが溶出しやすい課題があった。溶出した成分は、例えば、食料品用途などの軟包装印刷において内容物を汚染したり、取扱い時に周囲の物や人に付着したりする虞があることから、硬化したインキからの未反応成分の溶出を抑制することが求められている。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、硬化後の未反応成分の溶出が抑制された活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
<1>(a)樹脂、(b)エチレン性不飽和基を有する化合物および(c)顔料を含有する活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキであって、(a)樹脂に対する(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の拡散係数Daとポリプロピレンに対する(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の拡散係数Dbの比(Da/Db)が0.9以下である活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<2>前記(a)樹脂の密度G1が1.11~1.30g/cm

である<1>に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<3>前記(a)樹脂として(a-1)(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび(a-2)スチレンを共重合成分として含む共重合体を含有する<1>または<2>に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<4>前記共重合成分における(a-1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル含有量(mol%)に対する(a-2)スチレンの含有量(mol%)の比((a-2)/(a-1))が0.20~1.10である<3>に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<5>前記(a-1)(メタ)アクリル酸アルキルエステルにおけるアルキル基の炭素数が1~6である<3>または<4>に記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<6>前記(a)樹脂が親水性官能基を有する<1>~<5>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<7>前記(a)樹脂の密度G1に対する前記(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の密度G2の比(G2/G1)が1.03以下である<1>~<6>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<8>前記(b)エチレン性不飽和基を有する化合物が3~6個のエチレン性不飽和基を有する<1>~<7>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<9>前記(b)エチレン性不飽和基を有する化合物の分子量に対する前記(a)樹脂の重量平均分子量(Mw)の比((a)/(b))が10~80である<1>~<8>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<10>前記(a)樹脂の酸価が100~250g/KOHmgである<1>~<9>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキ。
<11><1>~<10>のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキを基材上に転写する工程、および、転写された活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキに活性エネルギー線を照射する工程を含む印刷物の製造方法。
<12>前記基材としてプラスチックフィルム、プラスチックフィルムラミネート紙および/または金属蒸着プラスチックフィルムを用いる<11>に記載の印刷物の製造方法。
<13>前記活性エネルギー線が電子線または紫外線である<11>または<12>に記載の印刷物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る活性エネルギー線硬化型平版印刷用インキによれば、硬化後の未反応成分の溶出を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について具体的に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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